川崎重工業(株)【7012】

提供:川崎重工業(株)

取材日:2026年4月3日

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①多角化で成長する川崎重工業の全体像
②堅実さと技術力が支える企業文化と強み
③水素・航空・ロボットに見る次世代戦略

川崎重工業株式会社
コーポレートコミュニケーション総括部 IR部 IR課長 杉原 淳史 様 (中央左)
コーポレートコミュニケーション総括部IR部 IR課 藤原 和香 様 (左) 
コーポレートコミュニケーション総括部 IR部 IR課 基幹職 伊夫伎 瑶子 様 (中央右)
他学生メンバー  (後述)

業種
輸送用機器
本社所在地

神戸本社
〒650-8680 神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 (神戸クリスタルタワー)

市場区分
東証プライム
銘柄コード
7012
現在価格

 

法貴
法貴

今回の取材記事担当は神戸大学3年 法貴柾です。よろしくお願いします!

どんな会社?

川崎重工業は、創業130周年を迎える日本を代表する総合重工メーカーで、航空機・鉄道車両・船舶・エネルギー設備・産業用ロボットなど幅広い分野を手がけています。
読者のみなさんにとっても特にカワサキバイクや新幹線、そして日本の防衛を支える会社として知られ、世界中に製品を展開しているグローバル企業です。

Ninja 1000と一緒に写真を撮らせていただきました!

企業理念・グループミッション

『世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献する”Global Kawasaki”』

事業内容を紹介!

川崎重工業は、1896年に川崎造船所として創業し、船舶建造を基盤に発展してきた企業です。創業初期は海運を支える造船事業が中心でしたが、時代の変化に対応しながら事業の多角化を進め、やがて鉄道車両や航空機分野へと進出しました。

伊豫丸 
提供:川崎重工業(株)

P1固定翼哨戒機
出典:海上自衛隊ウェブサイト

戦後は成長が加速し、航空機の機体やエンジン、さらには新幹線をはじめとする鉄道車両など、陸・海・空の輸送分野へ事業を拡大しました。また、エネルギー・プラント分野や産業機械、ロボットといった分野にも進出し、技術領域を広げていきました。

現在では、航空宇宙システム、鉄道車両、エネルギーソリューション&マリン、精密機械・ロボット、パワースポーツ&エンジンの5つの主要事業に加え様々な新事業を展開する総合重工業メーカーとして、輸送やエネルギーといった社会インフラを支える企業へと成長しています。

BK117ヘリコプター
提供:川崎重工業(株)

法貴
法貴

川崎重工業の企業文化や求める社員像について教えてください。

川崎重工業の企業文化としては、技術で社会課題の解決に貢献しようとするチャレンジ精神が強く、社員も重工業ならではの高い技術力に誇りを持ち、責任感を持って着実に仕事に取り組んでいます。

杉原課長
杉原課長

堅実さ

優しさ

技術力

「人(従業員)を大切にする」姿勢も操業当初から続く当社の文化です。若手・ベテラン関係なくチャレンジの機会が与えられますし、雇用という面では、130年の歴史の中で経営が厳しい時にも人員整理を極力行わずに乗り越えてきました。求める社員像としては、技術やものづくりに関心をもち、それらを通じて未来を切り拓く、挑戦・革新といった想いをもった人材と言えると思います。

杉原課長
杉原課長
法貴
法貴

特に利益率の高い事業はありますか?

特に利益率が高い事業は航空宇宙システム部門に属する航空エンジン事業です。

杉原課長
杉原課長

航空エンジン

航空エンジンは開発難易度が非常に高く、その分事業が軌道に乗れば多くの利益が期待できる「ハイリスク・ハイリターン」型のビジネスです。エンジンの開発にはリスクもある一方で、運航時間に応じた定期整備や部品交換などのアフターサービス需要が継続的に発生するため、長期にわたり高い利益率を確保できるのです。

取材の様子

日本の未来へ向けて
法貴
法貴

中長期的に、最も投資に力をいれていく分野はどこですか?

社をあげて取り組んでいるのが水素事業です。脱炭素に向けた中核事業として水素エネルギーに注力し、水素社会の実現を目指しています。

杉原課長
杉原課長

水素社会の実現にむけて

近年地球温暖化対策だけでなく、安全保障の観点からも化石燃料に依存しないエネルギー供給が求められています。実は当社は、水素が今のような注目を集めるずっと前、約40年前から液化水素に関する技術を蓄積してきました。さらに、LNG輸送で培った低温技術を活かして、水素の「製造・輸送・貯蔵・利用」まで一貫したサプライチェーンの構築を進めています。現在は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援のもと実証事業を進め、2030年頃の商用化を目指しています。

法貴
法貴

主に高排気量のバイクの生産を行う理由は何ですか?

川崎重工業は、「Fun to Ride(乗る楽しさ)」を重視したプレミアムブランド戦略のもと、高排気量バイクに注力しています。バイクを移動手段ではなく、ライフスタイルとして楽しむ価値を提供することで、高付加価値な製品展開を行っています。
また、航空機エンジンなどで培った高出力・高性能技術を活かせる点も大きな理由です。

杉原課長
杉原課長
法貴
法貴

AIやロボットの活用についてはどのようにお考えですか?

川崎重工業は、日本初の産業用ロボットメーカーであり、主に自動車向け、半導体製造装置向け、一般産業向けの3分野で製品を展開しています。特に半導体市場の成長に伴い半導体製造装置向けロボットが収益の柱となっています。

杉原課長
杉原課長

フィジカルAI

そんな60年以上の歴史を持つロボット事業ですが、常に最新のマーケット動向や技術を捉えて事業展開を進めています。AIもその一つです。従来型の産業用ロボットは、工場の生産ラインで正確かつ高速に作業を行うという用途で使われることが多いため、AIの活用は限定的です。一方で近年は、AIとロボットを融合した「フィジカルAI」に注力し、医療や介護など人を支援する新たな分野への展開を進めています。

将来的には、自律的に行動するロボットやヒューマノイドの実用化も視野に入れており、これまでロボットが使われてこなかった領域での活用拡大を目指しています。

半導体製造装置用ロボットNTJ11
提供:川崎重工業(株)

スポット溶接用ロボット
提供:川崎重工業(株)

法貴
法貴

ありがとうございます。これからも応援しています!

学生へのメッセージ!

杉原課長よりメッセージ

法貴
法貴

以上、川崎重工業株式会社(銘柄コード:7012)の取材報告でした!

北田
北田

レポーター:甲南大学4年 北田大夢 
川崎重工が、もともと船舶や航空機などのエンジン開発を基盤とし、そこから現在のバイク事業をはじめとした幅広い事業へと発展してきた経緯を伺い、今の事業につながる一連の流れを理解することができました。
また、外部環境の変化がある中でも、それに左右されるだけでなく、柔軟に事業を展開されている姿勢は非常に勉強になりました。

平川
平川

レポーター:甲南大学大学院1年 平川湧斗
水素社会の実現に向けて長期的に取り組んでいることが印象的でした。水素を「作る・はこぶ・ためる・使う」という一連の流れをすべて見据えて開発しており、単なる将来構想ではなく、実証を重ねながら社会実装を目指している点がとても興味深かったです。今後の動向がとても楽しみです。

豊田
豊田

レポーター:甲南大学3年 豊田隼太郎
川崎重工業がハイエンドクラスのバイク製造において、単なる移動手段としての性能追求にとどまらず、「カワサキ」というブランドの価値やライダーの体験を最優先した「Fun to Ride」を追求している姿勢が非常に印象に残りました。またNinja 1000と写真を撮ることができ、そのカッコよさに大感激でした!

澤木
澤木

レポーター:同志社大学2年 澤木太一 
世界的にも大きな影響力をもつ川崎重工業様がもつ「誠実で堅実」という企業文化が印象に残っています。取材を通して、川崎重工業のなかには互いを信頼しあう風土があり、非常に温かみのある組織であると感じました。低採算な分野だからといってすぐに切り離さず、従業員を信じて長期的に向きあうといったところにもこの企業文化が現れていると思います。事業規模だけでは測れない、従業員同士の信頼の文化があるからこそ、世界に通用する製品を生み出している理由であるように実感しました。

法貴
法貴

レポーター:神戸大学3年 法貴柾 
幅広い事業を展開しながらも、技術を軸に一貫して成長している点が印象的でした。特に、水素やロボットといった将来分野にも積極的に取り組んでおり、長期的な視点で事業を進めていることが伝わってきました。
また、堅実で誠実な仕事の進め方に加え、人を大切にする温かい企業文化も強みであり、安定性と成長性を両立している企業だと感じました。

取材協力:川崎重工業株式会社
取材レポーター:北田大夢(甲南大学 4年)  
        平川湧斗(甲南大学 大学院1年) 
        豊田隼太郎(甲南大学 4年) 
        法貴柾(神戸大学 4年)
        澤木太一(同志社大学 4年)                   
取材記事担当 :法貴柾(神戸大学 4年)
取材SNS担当 :平川湧斗(甲南大学 大学院1年)
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