取材日:2024年3月19日
①伝統から未来へつなぐ事業展開
②空間を彩る。事業の変化と魅力
③信頼を基盤とした持続的な優位性
サンゲツ 関西支社センターオフィス
提供:(株)サンゲツ
サンゲツグループはインテリアとエクステリアの商品を提供し、空間を創造する企業です。1849年に創業された山月堂が原点で、現在のサンゲツに至るまでなんと175年の間、多くの人の暮らしを彩る事業を展開しています。
エクステリアとは、住宅の外観や外側の空間全体を指す言葉だよ!インテリアの反対だね!
ショールーム見学の様子
デザイン
商品総数は約12,000点で、壁装材が4,300点、床材が2,600点、ファブリックが3,800点、その他が1,300点です!※ファブリックは布商品。
機能性
傷に強い壁紙や、汚れが簡単に落とせる壁紙。そして、消臭効果を持つ壁紙。ほかにもさまざまな機能を備えた商品を提供しています!
施工性
壁紙の貼り替えで、前の壁紙の凹凸が施工を難しくするため、厚みがあり、下地の凹凸が目立ちにくいリフォームに適した壁紙などをそろえています!
お客様にデザインとして選んでもらえるだけでなく、施工事業者にとっても貼りやすいようにデザイン開発や商品を開発してるんだって!
具体的にお客様の声をどのように収集していますか?
営業の際にいただくありのままの声を取り入れています。特に営業活動においてはBtoBという関係からも各お取引先様と営業の距離や関係性は近く、リアルタイムにご意見をいただけます。他には、カタログやサンプルの選ばれた商品をランキング化し、データ化された結果を分析しています。
坂川様
サンゲツは商社であると同時にブランドメーカーでもあります。自社の商品を企画・開発しているだけでなく、空間企画、空間デザインを行なうスペースクリエーション事業にも取り組んでいます。
※商社とは
商品を生産者から買い取り、それを必要とする消費者や企業に販売する企業のことです。商社は様々な商品の流通を通じて、生産者と消費者の橋渡しをする役割を果たします。
目に見えないサンゲツの価値?
ここまで、商品の種類や機能、空間の提案力などを伝えてきました。しかし、サンゲツが持つ価値として忘れてはいけないのは信頼性です。創業から175年、顧客ニーズに応えるための商品開発は継続的な努力の証です。こだわり抜いた品質は、顧客にとって強い安心感、満足感となり、大きな付加価値になっています!
今後、どのように企業の能力を向上させますか?
スペースクリエーションの価値を高めるソリューション力を強化・拡充し、強固な収益力と成長力を持つスペースクリエーション企業へと転換します。
主要商品・市場の事業拡張に加え、商品の拡充、エクステリア事業・海外事業の拡大を実行していきます。
島見様
今は物流業界の2024年問題がささやかれています。この点も課題になりそうですね。
これも、人的な面も含めた物流体制の効率化を図る必要がありますね。例えば、自動化・省人化を実現する新設備を導入し、魅力的なロジスティクス機能として今後も強化していきます。
島見様
取材の中で採用のお話が出ましたがサンゲツの職場環境は非常に良い状態にあるそうです。統計によると、キャリア採用の3年以内離職率は20〜30%と言われていますが、サンゲツは4%未満だそうです。職場環境の健全性が見えますね!
中期経営計画にあった人的資本について聞いてみました!
人的資本の拡大・高度化・活躍支援に関する様々な施策を行っています。例えば、キャリア採用では、わが社に不足しているスキルや経験のある人材を採用し、プロ人材の育成を行っています。
採用以外での人的資本拡大はどんなことをしていますか?
当社では、全社員を対象としたサーベイを行い、この結果を分析し組織・制度・風土等の改革に反映しています。
今後も、エンゲージメント向上に向けた施策の検討・実行を進めていきます。
島見様
物事の全体像を把握するために広い範囲で行う調査のことを指します。企業経営においては、従業員を対象に組織が抱えている課題や問題点を探り、その改善策を探るために行われる調査です。
海外にもグループの拠点があり事業展開しています。しかし、日本と海外では建築に関する文化が違うので海外ではホテルをはじめとする不特定多数の人が使う物件をメインに商品を使ってもらっています。
海外事業の難しさはどのようなところですか?
日本と海外では、物を計るときの単位や、商品の規格、ビジネスモデルの違いなどがあります。
そうした背景の中でも「人材」は特に重要であり、海外で活躍する若手社員も増えつつあります。
島見様
海外でのシェアを増やすためにも専門の知識がある人材の確保が大切なのですね!
スペースクリエーション企業として、物理的な空間提案にとどまらず、より継続的な視点での「時間軸」を踏まえた提案や価値提供を進めていきます。
取材の様子
コーポレート部門 人事部 人材開発課 坂川様 島見様 メッセージ
以上、サンゲツ(銘柄コード:8130)の取材報告でした!
レポーター:名城大学 3年 河出享一郎
我々の生活を豊かに彩るインテリア製品も、今はデザイン性のみならず、機能性にも着目し、お客様のニーズに合った商品を提供し続けるサンゲツ様の企業努力に感動いたしました!社会課題にも向き合い、これまで積み上げてきた情報も掛け合わせ更なる歩みを続けるサンゲツ様の今後が楽しみです!
レポーター:名城大学 3年 岡凌央
取材させていただいた際に、まず目を引いたのは壮大なショールームでした。壁紙をはじめとするインテリア商品が12,000種類以上展示されており、その豊富なデザインと質の高さに圧倒されました。サンゲツは空間を創造することに特化した企業ということを教えていただき、顧客の多様な要望に応えるために綿密な市場分析と商品開発に努めていることに感銘を受けました。
レポーター:名城大学 2年 片野源也
ただ良い製品をお客様に提供するだけでなく、空間という価値を提供するという点にサンゲツの将来性を感じました!新たな価値を創り、それをこれから広めていく企業としての動きに注目です!
レポーター:名城大学 1年 箕浦琢真
サンゲツ様のインテリア製品は、12000点のそれぞれのデザイン性と機能性を兼ね備え、製品だけでなく空間という価値を提供するという、顧客のニーズに応え続ける姿に今後の期待が膨らみました!
レポーター:甲南大学 2年 北田大夢
サンゲツ様の総商品点数は12000点あり、様々な素材、デザインが使われており、1つ1つが全く別物でありました。ショールームには一般の方や建築関係の方などが、商品を観に来られて、素材の肌触りなどを確認できるので、何を商品として使っていくかなどを実際の目で確認することができます。そのためお客様の要望に合う製品を選択して欲しい商品を手に入れられると思いました。
レポーター:大阪国際大学 1年 藤山友汰
サンゲツの取材を通じて、スペースクリエーション事業の変革に向けた一歩一歩の対策が印象的でした。175年の長い歴史を持つ企業として、変革には多大なコストと時間が必要ですが、その過程がきちんと計画され、実行されていることに安心感を覚えます。今後も目が離せない企業の動向に期待が高まります。これからも、その歴史に新たな1ページを加えていくサンゲツの挑戦に注目していきたいです。
レポーター:名城大学2年 片野源也
インテリア業界について
取材協力:株式会社サンゲツ
取材レポーター:藤山友汰 (大阪国際大学 1年)
河出享一郎(名城大学 3年)
岡凌央(名城大学 3年)
片野源也(名城大学 2年)
箕浦琢真(名城大学 1年)
北田大夢(甲南大学 2年)
取材記事担当 :藤山友汰(大阪国際大学 1年)
取材SNS担当 :神田華栄(名古屋大学 4年)
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