
提供:関通ホールディングス(株)
取材日:2026年7月7日
①人手不足時代の物流戦略
②ロボット・IT・セキュリティへの挑戦
③次世代を育てる組織づくり

関通ホールディングス株式会社
代表取締役社長 達城 利卓 様 (中央)
他学生メンバー(後述)
| 業種 | 倉庫・運輸関連業 |
| 本社所在地 |
兵庫県尼崎市西向島町111-4 |
| 市場区分 | 東証グロース |
| 銘柄コード | 9326 |
| 現在価格 | こちら |
今回の取材記事担当は神戸大学4年 法貴柾です。よろしくお願いします!
企業理念
構造転換と新たな価値創造

提供:関通ホールディングス(株)
関通ホールディングス株式会社は、兵庫県尼崎市に本社を置く物流・IT企業です。1986年の創業以来、EC物流を中心に、商品の保管・在庫管理・梱包・出荷などの物流サービスを提供しています。また、物流システムの開発やサイバーセキュリティ事業にも取り組み、物流とITの両面から企業の業務効率化を支えています。
EC
ECとは、インターネット上で商品を売買することです。EC物流は、ネット通販商品の入荷、保管、在庫管理、梱包、出荷などを行うサービスです。
物流業界は、今後どのように変化すると考えていますか。
今後は、トラックドライバーの不足がさらに深刻になると思います。そのため、商品を運ぶ回数を減らすことが重要です。複数の会社の商品を一つの物流センターに集めれば、倉庫間の移動を減らせます。物流をまとめることで、ドライバー不足の解決にも貢献できると考えています。
2024年問題
トラックドライバーの時間外労働に上限が設けられたことなどにより、従来と同じ量の商品を運べなくなる可能性が指摘された問題です。ドライバーの労働環境を改善するために必要な制度である一方、運送能力の低下や配送費の上昇、荷物の遅延などが課題となっています。
今後、特に力を入れたいことは何ですか。
物流ロボットや機械への投資です。機械を導入すれば、少ない人数でも多くの商品を出荷できます。人件費や物流費が上昇する中で、機械を使わなければ価格競争が難しくなります。ただし、機械を導入するだけでは十分ではありません。どのように機械を使うかを、人が考えることも重要です。

提供:関通ホールディングス(株)
関通ホールディングスならではの強みを教えてください。
EC物流を長く続けてきた経験です。EC物流では、商品を箱単位ではなく、一品ずつ扱うことが多くあります。
そのため、細かな在庫管理や正確な出荷作業が必要です。また、お客様の希望に合わせて、物流の方法を柔軟に考えます。決められたサービスを提供するだけではなく、お客様と一緒に仕組みをつくることが強みです。
注文が急に増えた場合は、どのように対応しますか。
当社は複数の物流センターを運営しています。あるセンターが忙しくなれば、別のセンターから人を移動できます。すべてのセンターで同じシステムを使っているため、別の場所でもすぐに仕事ができます。商品量が増えた場合は、倉庫のスペースを組み替えることもできます。人員と倉庫を柔軟に動かせることが、当社の強みです。
波動対応
物流における「波動」とは、時期や曜日、セールなどによって商品量や注文量が大きく変動することです。EC物流では、週明けや大型セールの開始直後に注文が集中することがあります。物流会社には、人員や倉庫スペース、機械を柔軟に活用し、急激な物量の変化に対応する力が求められます。
サイバー攻撃には、どのように備えていますか。
データをバックアップするだけでは十分ではありません。システムが止まった場合でも、別の方法で仕事を続けられるようにする必要があります。サイバー攻撃を完全に防ぐことは難しいです。そのため、侵入された場合に早く発見し、復旧できる体制が重要です。物流システムが止まると、商品の出荷も止まってしまいます。サイバーセキュリティは、物流会社にとって身近な経営課題です。
関通ホールディングスでは、過去にサイバー攻撃を経験したことから、情報セキュリティ対策の重要性を強く認識しています。インタビューでは、VPNなど社内ネットワークへの接続経路が攻撃の標的になりやすく、一度侵入されると気付かないまま被害が拡大する恐れがあると説明していました。その経験を踏まえ、現在はシステムのバックアップや迅速に復旧できる体制づくりに力を入れています。

提供:関通ホールディングス(株)
これから入社する人には、どのような力を求めていますか。
変化に対応できることと、スピード感を持って行動できることです。物流業界では、商品の量や販売方法が常に変化します。これまでのやり方にこだわらず、新しい方法を考える必要があります。ただし、何も考えずに行動するという意味ではありません。自分なりの考えを持ち、判断した後はすぐに動ける人を求めています。

取材の様子
今後、どのような会社にしていきたいですか。
まずは、利益を生み出せる会社にしたいです。売上だけでなく、収益性を高めることで企業価値も向上します。また、若い人が多くの仕事に挑戦できる会社にしたいです。新しい事業をつくり、その事業を担当する社長も育てていきたいです。若い人が自分で考え、判断し、挑戦できるグループを目指しています。
ありがとうございます!

関通ホールディングス株式会社
代表取締役社長
達城利卓様からのメッセージ

達城社長よりメッセージ色紙を頂きました!
以上、関通ホールディングス株式会社(銘柄コード:9326)の取材報告でした!
レポーター:甲南大学 4年 北田大夢
変化を恐れずスピード感を持って挑戦し、若い世代の視点を大切にされている貴社の姿勢が大変印象に残りました。また、物流の自動化が進む中でも、衣類のサイズや柄を判別して取り扱う作業は、現在のロボット技術ではまだ難しいというお話を伺い、大変驚きました。「言われてみれば確かに自分でも服を見分けるのは感覚的に行っている」と気付き、その作業をロボットで再現することの難しさを実感し、とても印象に残りました。
レポーター:阪南大学 2年 番匠一葉
今回の取材を通して、変化を恐れずスピード感を持って挑戦し、若い世代の意見を積極的に取り入れる貴社の姿勢が非常に印象に残りました。また、物流の自動化が進む中でも、衣類のサイズや柄を判別するといった作業は現在のロボット技術ではまだ難しいというお話を伺い、人だからこそ担える仕事があることを実感しました。技術が進歩しても、人の感覚や柔軟な判断が欠かせない場面があることを知り、物流業界の奥深さを学ぶことができました。今回の取材を通して、変化に挑戦しながらも、人の強みを大切にすることの重要性を学ぶことができました。
レポーター:大阪公立大学 1年 立石悠翔
関通ホールディングス株式会社様への取材で最も印象に残ったのは、「お客様に寄り添うこと」の大切さです。物流業界で効率化や価格競争が進む中でも、一社一社のニーズに合わせたオーダーメイドのサービスを提供し、一つひとつの仕事を大切にされているというお話から、お客様との信頼関係を何よりも重視されていることが伝わってきました。実際に社長のお話を伺ったことで、貴社の強みは物流の仕組みだけではなく、お客様に真摯に向き合い続ける企業文化にあることを実感しました。
レポーター:神戸大学 4年 法貴柾
今回の取材を通して、物流会社は単に商品を運ぶだけでなく、ITやロボット技術、サイバーセキュリティなど幅広い分野に取り組んでいることを知りました。特に印象に残ったのは、「変化に対応すること」の重要性です。物流業界では人手不足やEC市場の拡大など環境が大きく変化していますが、その中で新しい技術を取り入れながら、人材育成にも力を入れている姿勢が伝わってきました。また、若手にも積極的に挑戦する機会を与え、自分で考えて判断する力を育てるという考え方は、物流業界だけでなく、社会人として働く上でも大切なことだと感じました。
取材協力:関通ホールディングス株式会社
取材レポーター:北田大夢 (甲南大学 4年)
:法貴柾 (神戸大学 4年)
:番匠一葉 (阪南大学 2年)
:立石悠翔 (大阪公立大学 1年)
取材記事担当:法貴柾 (神戸大学 4年)
取材SNS担当:法貴柾 (神戸大学 4年)
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企画・構成・撮影:未来金融研究部
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