(株)JRC【6224】

提供:(株)JRC

取材日:2026年6月2日

①屋外用コンベヤの利点!どんなところが便利?
②「モノ売り」企業からの変化-攻めの営業へ-
③業界トップになってもなくならない!JRCのもつ『挑戦心』

株式会社JRC
代表取締役社長 浜口稔様
他学生メンバー(後述)

業種 機械業
本社所在地

大阪市西区阿波座2-1-1

市場区分 東証グロース
銘柄コード 6224
現在価格 こちら
澤木
澤木

今回の取材記事担当は同志社大学2年 澤木太一です!
よろしくお願いします!

企業理念

時代が直面する課題を解決し、社会発展の基盤づくりに貢献するソリューションを創造しつづける。

提供:(株)JRC

屋外用コンベヤの利点!どんなところが便利?

JRCは、製鉄所やセメント工場、発電所などで使用される屋外用ベルトコンベヤ部品を手掛ける企業で、国内トップシェアを誇ります。国内市場では約50~52%のシェアを有するニッチトップ企業として確固たる地位を築いています。

澤木
澤木

屋外用コンベヤに力を入れられていますが、業界内ではどういった立ち位置なのでしょうか。

はい。私たちJRCは屋外用ベルトコンベヤ部品業界で国内トップシェアをとっており、業界内でも「壊れたらJRC」という認識が浸透しています。

浜口社長
浜口社長
澤木
澤木

コンベヤでものを運ぶということは、トラックなどの車両輸送と比べてどういった違いがあるのですか?

コンベヤで輸送するほうが、トラックなどの車両輸送と比べて、安定的かつ低コストで物を運ぶことができます。

浜口社長
浜口社長

ベルトコンベヤのようす
提供:(株)JRC

例えば、山中にベルトコンベヤを通して搬送することができます。コンベヤ以外の手段を考えると、山に道を作ってトラックを走らせる、あるいは鉄道を走らせるということになり、大きなコストがかかります。コンベヤは、道路を一から作ることと比べて格段に安く設置できるのが魅力です。

浜口社長
浜口社長
澤木
澤木

完成されたビジネスモデルですね!

そもそもコンベヤって?

コンベヤとは、ベルトやローラーなどを用いて物を自動で運ぶ設備のことです。工場や物流センターで箱や製品を運ぶイメージが強いかもしれませんが、実は製鉄所や発電所、鉱山、セメント工場など、私たちの生活を支えるさまざまな現場で活躍しています。

例えば、発電所で使用する石炭や、建設資材の原料となる石灰石などは、人が運ぶには量が多すぎるため、長距離のベルトコンベヤによって効率的に輸送されています。普段目にする機会は少ない設備ですが、コンベヤがなければ多くの産業は成り立たないと言っても過言ではありません。

「モノ売り」企業からの変化-攻めの営業へ-

JRCは、リーマンショックをきっかけに従来の『守りの営業』から『攻めの営業』へと変化を果たしました。

この「守り」から「攻め」の営業への転換こそがJRCが成長し続けている理由であり、業界トップを維持できる理由でもあります。

澤木
澤木

まず、従来の『守りの営業』とはどういったものだったのですか。

従来の営業スタイルは「壊れてたから1本ちょうだいと言われて、それを作って出しているだけ」でした。相手からアクションがあって初めて、代理店を通して商品を販売するといった手法でした。コンベヤローラなどの部品は消耗品なので、事業は維持できていました。

浜口社長
浜口社長
澤木
澤木

安定した収益モデルと信頼があるからこそなせる技ですね。では、『攻めの営業』とは、何を指すのでしょうか。

「実際に現場に足を運んで課題を見つける」営業のことです。お客様が抱える問題や、お客様自身も気付いていなかった課題を先に見つけ、ニーズに合った商品を提供する。そういった積極的な営業形態のことを指します。

浜口社長
浜口社長
澤木
澤木

なるほど!具体的にはどういった例があるのでしょうか。

例えば、実際の現場では搬送物がベルトに積まれた時の左右の偏りにより、ベルトが蛇行することがあります。この蛇行が大きくなると、荷こぼれが発生し、原材料ロスが増加する可能性があります。

浜口社長
浜口社長

ベルトの荷こぼれ(左)、ベルトの蛇行(右)の対策のようす
提供:(株)JRC

現場に足を運ぶことで、目に見える蛇行・荷こぼれなどのトラブルの先にある、お客様も気付いていない隠れたニーズ・現場の課題を発見し、それを解決する製品開発につなげています。

浜口社長
浜口社長

取材のようす

業界トップになってもなくならない!JRCのもつ『挑戦心』

ロボットSI事業のようす
提供:(株)JRC

JRCは、自社工場の自動化で培っていたノウハウを活かし、ロボットSI事業へ参入することで工場の自動化・省人化に挑戦しています。また、人手不足が深刻化する中で、生産現場の課題解決に向けた自動化ソリューションの提供を進めており、新たな価値創出に取り組んでいます。

澤木
澤木

JRCは現在、コンベヤ部品業界でトップクラスの地位を築いていますが、このシェアを獲得した理由は何にあるのですか?

自動化への先行投資です。当初のJRCは後発メーカーであり、知名度も高くありませんでした。売り上げもあまり伸びず、お客様から製品の質が悪いことを指摘されたこともあります。しかし、製造で培ってきたノウハウは確かにありました。

浜口社長
浜口社長
澤木
澤木

最初は先行きが見えなかったのですね。

そこで自動化設備への投資という『大きな賭け』に出ました。受注量が十分にない段階でも、製造の自動化にチャンスがあるとみてすぐに行動する。この『挑戦と即行』の考えが功を奏し、生産性の上昇や品質の向上を生み、お客様からの高い評価に繋がりました。

浜口社長
浜口社長
澤木
澤木

完全に環境が整ってから動くのでは遅いと判断されたということでしょうか。

はい。このスピード感と『挑戦しないと成長できない』という企業文化こそがJRCのもつ強みです。現状維持が一番よくない、失敗しても良いから挑戦するといった姿勢があるからこそ、国内トップシェアをとれたのだと思います。

浜口社長
浜口社長

屋外ベルトコンベヤのようす
提供:(株)JRC

今後の展望

今後の展望
提供:(株)JRC

JRCは、ベトナムを拠点としたASEAN市場への進出を進め、海外事業の拡大を目指しています。
また、ごみ処理施設や発電所向けの環境エネルギー事業、人手不足解決に貢献するロボットSI事業を成長の柱として育成しています。

澤木
澤木

最後に、今後の展望について教えてください。

はい。今後は各事業において大規模な案件を増やすことで成長を進めていくことを考えています。国内コンベヤについてはソリューション提案を基に顧客の評価を高めていくことが大切であると考えます。

浜口社長
浜口社長
澤木
澤木

なるほど!長期的にはどういったビジョンを持たれているのでしょうか。

長期的には「国内コンベヤ」「海外コンベヤ」「環境エネルギー」「ロボットSI」に次ぐ新規事業を成長させ、2035年に売上高750億円規模を目指すビジョンを持っています。そのために、安定したコンベヤ事業で得た利益を積極的にM&Aへ再投資するつもりです。

浜口社長
浜口社長
澤木
澤木

ありがとうございます!

学生へのメッセージ!

株式会社JRC
代表取締役社長
浜口稔様からのメッセージ

浜口稔様から学生へのメッセージ

以上、株式会社JRC(銘柄コード:6224)の取材報告でした!

株トラカップで注文する

レポーター:甲南大学 4年 北田大夢
JRC様のお話を伺い、常に現場ファーストの視点で、現場でどのような課題や問題が起きているのかを丁寧に見られていることが伝わってきました。
また、製品の性能や品質の向上だけでなく、事故に巻き込まれないためにはどうすればよいかという予防の観点にも力を入れられている点が非常に印象的でした。現場で働く方々の安全を第一に考えながら事業を展開されている姿勢に、大変感銘を受けました。

レポーター:同志社大学 2年 澤木太一
今回の取材を通して、JRC様の「ちょっとした工夫」を何より大切にする姿勢が印象に残りました。特に、現場に訪れることで初めて見えてくる『搬送物によるベルトの蛇行』を改善するために、手動ハンドルを開発したというお話からは、現場の課題に真摯に向き合う姿勢を感じました。こうした「ちょっとした工夫」の積み重ねが、大きな価値を生み出しているのだと学びました。また、目に見えにくいニーズを発見し、それを製品やサービスとして形にすることの重要性を実感した取材となりました。

レポーター:大阪公立大学 1年 立石悠翔
JRC様を訪問し、社長に直接お話を伺う中で、経営に対する考え方や姿勢に深く感銘を受けました。特に、「世の中の“不”をなくす」というお話が印象に残っています。現場を大切にし、社会的価値を重視しながら事業を展開されている姿勢から、経営とは利益だけでなく社会課題の解決を目指すものであることを学びました。
また、M&Aや海外展開など新たな挑戦を積極的に進める一方で、次世代の経営者育成や社員が働きやすい環境づくりにも力を入れておられることが印象的でした。挑戦をし続けながらも、社会に価値を提供し続けようとする社長の姿勢から、多くの学びを得ることができました。私自身も、社会に貢献できる人材になれるよう、挑戦する姿勢を大切にしていきたいと思います。

 

取材協力:株式会社JRC
取材レポーター:北田大夢  (甲南大学   4年)
       :澤木太一  (同志社大学  2年)
       :立石悠翔  (大阪公立大学 1年)
取材記事担当 :澤木太一  (同志社大学  2年)
取材SNS担当 :北田大夢  (甲南大学   4年)
当ホームページは株のトラ独自の見解が含まれており、特定銘柄の推奨や株価の上昇または下落を示唆するものではありません、最終判断はご自身にて行って下さい。
本記事の内容の著作権は株のトラⓇに帰属します。

企画・構成・撮影:未来金融研究部

企業様へ

『学生向け上場企業レポート』取材希望の企業様は未来金融研究部(kabutora@k-tora.com)までお問い合わせ下さい。
※投資にさらに興味を持ってもらうことを目的としているため、市場は問わず上場企業様の取材をさせて頂いております。

学生インタビュアー募集
上場企業へ取材インタビューをしたい学生を大募集!
※インタビュアーになるための面談有り。
詳しくはこちら

学生SNS運用者募集
SNSで一緒に大会を盛り上げたい学生を大募集!
※インタビュアーになるための面談有り。
詳しくはこちら