
提供:丸善CHIホールディングス(株)
取材日:2026年6月8日
①150年の歴史!日本の「知のインフラ」を支える!
②ネット時代における「リアル店舗」の新たな価値体験!
③紙からデジタル、地方創生まで!進化し続ける丸善CHI!

丸善CHIホールディングス株式会社
代表取締役社長 五味英隆様
他学生メンバー(後述)
| 業種 | 小売業 |
| 本社所在地 |
東京都新宿区納戸町40番地1 |
| 市場区分 | 東証スタンダード |
| 銘柄コード | 3159 |
| 現在価格 | こちら |
今回の取材記事担当は同志社大学2年 澤木太一です。よろしくお願いします!
企業理念
知は社会の礎である。

提供:丸善雄松堂(株)
当社は2010年に丸善(現・丸善雄松堂)と図書館流通センター(TRC)が経営統合し、両社を完全子会社とする共同持株会社として設立されましたが、丸善は1869年(明治2年)に創業し、150年以上の歴史を持っています。創業者の早矢仕有的(はやしゆうてき)さんが、横浜で海外の洋書や医療機器、お酒などを輸入・紹介したのが始まりでした。
現在の丸善は「学びを支える場所」という印象がありますが、創業当時はどのような存在だったのでしょうか?
はい。当時は文明開化によって海外との交流が活発になる中、日本は海外の知識や技術を学ぶ必要性が高まりました。そこで丸善は洋書や学術情報をいち早く提供し、日本の近代化と学びを支える役割を担ってきました。
なるほど。単に本を販売するだけでなく、日本が海外の知識を取り入れるための橋渡し役として活躍されていたのですね。
そうですね。その流れは現在も続いており、教育や研究、図書館運営などを通じて学びを支えています。
本当に昔から日本の学びを支えてきたんですね!現在は図書館の運営もされているのですか?
はい。皆さんがよく利用する公共の図書館のうち、民間委託が行われている中で約5割は、TRCが自治体から委託を受けて運営をサポートしているんです。年間約8万冊もの新刊図書を取り扱い、まさに日本の「知のインフラ」を力強く支えています。

提供:(株)図書館流通センター
図書館流通センター【TRC】
一般の書店である丸善が「個人向けに本を売る会社」だとすると、TRCは「図書館向けのインフラ企業」です。図書館向けにバーコードやICタグを装備した本を販売することに加えて、図書館で蔵書検索を行うためのデータベース(TRC MARC)の作成・販売、電子図書館サービスの提供、さらには図書館の運営受託まで幅広く手掛けています。

提供:(株)図書館流通センター
TRCは図書館の運営だけでなく、図書館で本を探すためのデータベース「TRC MARC」も提供しています。
新刊が出るたびに、1冊ごとに本の特徴や内容をデータ化し、現在では約440万点もの書籍データが登録されています。公共図書館の約9割がこのデータを利用しており、本と人をつなぐ重要な役割を果たしています。
新刊が出るたびにすべてデータ化するなんて、途方もない作業ですね!
そうですね。これを今から他社がゼロから追いつくのは非常に困難です。この圧倒的な情報量とノウハウが、私たちが図書館運営において選ばれ続ける大きな強みになっています。

提供:(株)図書館流通センター
上記のQRコードより、「TRC MARCができるまで」の詳しい動画をご覧ください!
登録から校正までが8段階にわけられて説明されています。
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提供:(株)丸善ジュンク堂書店
現代では「読みたい本が決まっている人」はネットで買うことが増え、書店への集客が課題となっています。さらに本は利益率が高くないため、書店を維持し続けるための新しい工夫が必要になっています。EHONSでは、絵本の世界をモチーフにしたグッズの企画・制作をし書籍とともに販売しています。
最近は本のオンライン注文が増えてきましたが、書店が持つ強みや特徴を教えてください。
書店の大きな役割は「新しい本と出会う」ことです。もともと買いたい本が決まっていたり、特定の本を探す目的ならオンライン注文のほうが早くて便利です。しかし書店では、棚を眺めながら歩く中で、普段は関心のない分野や思いがけない本と出会うことができます。書店では偶然の出会いを生み出す場所として、お客様がゆったりと滞在できる工夫を設けています。
各店舗では実際にどんな工夫をされているのですか?
例えば東京の虎ノ門には、2025年より『magmabooks』をオープンしました。
magmabooksは「未知の知識と出会う体験型書店」として、テーマに基づいて本を並べています。
テーマで並べるとはどういったことですか?
はい。一般的な書店は「歴史」「経済」「文学」などジャンル別に本が並びます。一方、magmabooksでは「過去・現在・未来」という大きなテーマのもとに、様々な種類の本を配置しています。
これは、検索しやすいようにではなく、『地球は何かの実験台なのか?』『なぜ植物を見ると癒されるのか?』といった「問い」から本を探す仕組みです。人々の知的好奇心を重視する書店の作り方になっております。
本が好きな人にはたまらない空間ですね!

提供:(株)丸善ジュンク堂書店
また、丸善京都本店には文具や雑貨販売だけでなく、カフェを併設しています。
この店舗は梶井基次郎の小説『檸檬』の舞台でもあり、
中では檸檬に関連した限定スイーツを楽しむことができます!
創業者の早矢仕有的さんが考案したとされる「ハヤシライス」も販売されていますね!
私もよく使っています!

提供:(株)丸善ジュンク堂書店

提供:(株)丸善リサーチサービス
特定の専門家向けに、業務に役立つ書籍をデジタル化し、横断検索できる仕組み「丸善リサーチ」を提供しています。AIが普及する現代において、情報ソースが明確で信頼性の高いデータベースは専門家にとって非常に重要です。
専門家向けにもAIを用いたデジタル書籍を提供しているのですね!
はい。AIも学習させる元のデータが重要です。信頼できるコンテンツを集めたインフラを作り、専門家の業務を支援していくことが私たちのビジネスの大きな役割です。
情報の出どころがはっきりしているのは、AIを使う上でもとても安心ですね!
そうですね。私たちは紙媒体が持つ「体系的に学べる強み」と、デジタル媒体が持つ「検索しやすく活用しやすい強み」の両方を活かしながら、これからも信頼できる知識や情報を届けていきたいと考えています。

提供:丸善雄松堂(株)
丸善は地域の活性化にも取り組んでいます。福井県敦賀市にオープンした「ちえなみき」は、自治体と連携した公設民営型の書店です。単なる本屋ではなく、家族や友人が会話をしながら本を楽しめる「迷路」のような空間設計になっており、地域の人々が自然と集まる場所になっています。
本屋さんが地域のコミュニティの中心になっているんですね!
はい。移住してきた方々も含め、地域の住民が自発的に学び合い、教え合うような新しい取り組みが生まれる土壌づくりを支援しています。知と人が交わる素晴らしいモデルケースになっています。

提供:丸善CHIホールディングス(株)
学生の皆さんに伝えたいこととして、五味社長は「海外へ行くこと」の重要性を強調されていました。自分とは異なる文化圏の人と接触することで、これまでの常識が覆り、大きな刺激を受けることができます。さらに、外から見ることで日本の文化や強みを改めて深く知るきっかけにもなります。
外の世界を知ることで、日本をより客観的に見つめ直すことができるのですね!
その通りです。若い方にはぜひ積極的に海外を経験し、多様な価値観に触れて自分の可能性を広げてほしいと思います。

丸善CHIホールディングス株式会社
代表取締役社長
五味英隆様からのメッセージ

以上、丸善CHIホールディングス株式会社(銘柄コード:3159)の取材報告でした!
レポーター:名古屋大学 4年 稲葉琉斗
今回の取材を通して、「知は社会の礎である」という理念のもと、ただ本を売るだけでなく、空間やコミュニティづくり、さらにはデジタルでの知の提供まで、常に社会のニーズに合わせて進化し続ける姿に感銘を受けました。また五味社長の気さくなお人柄に触れ、海外に目を向けることの大切さなど、自分の人生の糧になる素晴らしいお話を伺うことができました!
レポーター:同志社大学 2年 澤木太一
取材を通して、丸善CHIホールディングス様の「知」を追求する姿勢が印象的でした。新しい「知」が生み出された際に、それがどこから生み出されたかを考えマネタイズにつなげるという姿勢から、単に知識を提供するだけではなく、その価値を社会の中で循環させる仕組みづくりを重視されていることが伝わってきました。
また、書店や教育事業、研究支援など幅広い事業を展開されている背景には、「知との出会いを創出する」という一貫した理念があることも印象的でした。デジタル化が進む時代だからこそ、人と知をつなぐ役割の重要性を改めて感じる取材となりました。
取材協力:丸善CHIホールディングス株式会社
取材レポーター:稲葉琉斗 (名古屋大学 4年)
:澤木太一 (同志社大学 2年)
取材記事担当 :片野源也 (名城大学 4年)
取材SNS担当 :稲葉琉斗 (名古屋大学 4年)
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企画・構成・撮影:未来金融研究部
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