(株)日伝【9902】

取材日:2024年6月27日

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①日本のモノづくりを支える会社!
②設立以来73期連続黒字!?日伝の強みとは!
③更なるシェア率拡大へ!日伝の今後!

株式会社日伝
執行役員 経理部長兼財務課長 大城喜史様(上段左から1番目)
人事部 人財採用課長 福島良企様(上段右から1番目)
人事部 人財採用課 池田空様(上段左から2番目)
経理部 経理課 下野優花様(上段右から2番目)
他日伝メンバー
経理部 財務課 中川希美
人事部 人財採用課 石田さやか様
他学生メンバー(後述)

 

今回の取材記事担当は甲南大学3年 平川優斗です。よろしくお願いします!
東証プライム市場上場の株式会社日伝(銘柄コード:9902)に取材させて頂きました!

 
何をしている会社なの?

日伝は、モノづくりに貢献する機械部品&システムの専門総合商社です。
主に動力伝導機器、産業機器、制御機器などモノづくりに欠かせない機械のパーツを販売しています。さらに、取引先の課題を最適な形で解決できるよう、専門的な知識を武器に様々なサポートも行っています。

そもそも商社って何?

商社とは、企業と企業を繋ぐ仲介人のような存在です。

例えば、機械を組み立てるのが得意なA社と機械のパーツを作るのが得意なB社があるとします。AとBが協力できれば最高の機械が作れそうですよね!こんな時に商社がAとBを繋ぐことで、全員がハッピーになれます。このように取引をサポートすることが商社のミッションです!

日伝の必要性について教えて!

仲介無しで直接やり取りをした方が早いんじゃないの?
と少し思ってしまいますよね。実はそうではないんです!

 

企業さんが日伝を通して取引するメリットを教えてください。

 

取引数量最小化の原理、不確実性プール原理というものがあり、仲介が入ることで取引の回数が減り、市場全体の在庫も減少します。また、販売や運送などの代行を出来ることも良い事です。例えば、お客さんはバネが1つだけ欲しいのに、メーカーでは100個ずつしか売っていないことがあります。ここに日伝が入り、個別で販売することで、お客さんの細かい要望を叶えることができます。

福島様

 

細かな対応が必要な時に仲介者がいないと大変なんですね!

 

取材の様子

NEXT 会社の強みについてお聞きしました!

日伝の強みを教えて!

日伝の強みは、業界トップレベルの仕入先の多さを活かした高い情報収集能力、この情報を駆使した高い営業力です!これにより、お客さんからの要望に対して、そのまま答えるのではなく、お客さんの課題を解決するという深いアプローチができます。お客さんの課題解決のため、時には注文とは異なる商品を提案する場合もあります。

 

業界トップクラスの取引先の多さを持つ日伝だからできる提案があるんですね!

 
業績が安定している理由を教えて!

日伝はなんと設立以来73年間、連続で黒字を出しているそうです。その安定性の理由を教えて頂きました!

日本製の機械は世界最高レベルの部品が使われているため、高い需要があり、各国で使われています。さらに、どんな商品を作るにもどこかの工場で機械を使って作ります。そのため日伝が部品を供給しないと機械は作れません。そんなトップレベルのメイドインジャパンを支えるという、世の中になくてはならないビジネスをしています。なのでこのような安定した業績を残せています。

福島様

 

2024年問題などの社会問題からの影響はないのでしょうか?

 

物流コストが上がるのではないかなどの課題もあります。しかし、一方で人手不足解消や省力化のため、自動化の需要が高まっています。ここに日伝にとってのビジネスチャンスがあります。それは設備を入れ替えたり、新たな機器を導入する企業が増えることです。日伝がこの自動化をお手伝いすることにより、新たな取引が生まれます。

大城様

 

取引先の多さによってビジネスチャンスをつかんでいるのですね!

 

社内にポスターを貼っていただきました!

業績を伸ばすためにしていることは?

日伝はルートセールスを大切にしています。開拓営業も行いますが、飛び込み営業はしません。では、どの様に売り上げを伸ばしているのか。それは、1番はお客さんに成長してもらうことです!売り上げが上がると、得た利益を新商品開発に使うことができます。そうして新しい工場が建てば、その工場との取引が始まり、日伝の売り上げに繋がります。日伝はお客さんの成長をサポートするため、日々課題解決策を提案しています。

どうやって人財を育成しているの?

高い提案力が要求される日伝の仕事ですが、そんな“モノすごい”人財をどの様に育成しているのか、気になりますね!

 

人財教育はどの様に行っていますか?

 

日伝には研修専門の部署があり、各種研修プログラムの開発に特化できます。
この人と仕事をしたいと思われる人間力や論理的に物事を考える力をつける環境を整えることが“モノすごいヒト”の育成につながります。

福島様

NEXT  在庫管理

商社である以上、多くの在庫を抱えることが考えられます。その在庫はどのように管理しているのか、聞いてみました!

在庫管理はどうしているの?

商社は卸売業のため、多くの在庫を抱えます。しかし、日伝の在庫管理は非常に上手くいっています。その理由は次の通りです。
まず、日伝が扱っている商品は非常に高品質です。そのため、廃品がほとんど出ないそうです。高品質な商品を提供することで、不良在庫のリスクを大幅に減らしているとのことでした。
次に、型落ちの商品にも需要があります。現在使用されている機械の部品の代替品として需要があるため、型落ち商品でもすぐに不良在庫にはならないそうです。

また、日伝には商品管理専門の社員がいて、その地域に合わせた対応を徹底しています。地域ごとに売れる商品やその数量を効率的に管理し、ロスを最小限に抑えているとのことでした。

 
今後の展望!

これからも日伝に対する高い要望を叶えることでパートナーシップ戦略を深めていき、動力伝導機器の分野での基盤は残しつつ、今後伸びていく制御機器分野でのシェア率をさらに拡大していきます。

学生へのメッセージ!

執行役員 経理部長兼財務課長 大城喜史様よりメッセージ

 

以上、株式会社日伝(銘柄コード:9902)の取材報告でした!

 

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レポーター:甲南大学 3年 北田大夢
 BtoB商品を扱う商社は、メーカーが直接商品を販売するのが難しいため、物流や在庫管理などで重要な役割を果たしています。そのため、BtoB市場における商社の存在意義は大きいと感じました。一方、BtoC商品を扱う商社は、大規模なショッピングセンターや家電量販店、インターネット通販の普及により、その役割が縮小しています。これにより、BtoC商社は新たなビジネスモデルの模索が必要と感じました。

レポーター:甲南大学 3年 平川湧斗
 取材を通して、日伝さんの提案力に対するこだわりを強く感じました。
お客さんの要望を叶えるのではなく、お客さんの課題自体を解決するということを仰っていたのがとても印象的でした。
これが出来るのは情報量だけでなく、お客さん自身よりお客さんのことを考えるという日伝さんの営業力・提案力あってこそだなと感じました。
今後の事業展開にとても楽しみです!

 

レポーター:大阪国際大学 2年 藤山友汰
 株式会社日伝への取材を通じ、営業人財の育成に特化した部署があり、人と人とのかかわりを大切にしている点が印象的でした。企業の成長には人財が不可欠であることを再認識し、日伝の明確な強みと持続的な成長を確信しました。この経験を活かし、私も人とのつながりを大切にし、成長し続ける人財を目指していきたいと感じました。

取材協力:株式会社日伝
取材レポーター:北田大夢(甲南大学 3年)
        平川湧斗(甲南大学 3年)
        藤山友汰(大阪国際大学 2年)
取材記事担当 :平川湧斗(甲南大学 3年)
取材SNS担当 :片野源也(名城大学 3年)
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