(株)魁力屋【5891】

取材日:2024年8月7日

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①世界へ広がる京都ラーメン!魁力屋のグローバル展開への挑戦。
②ラーメン愛から生まれる成功の鍵!魁力屋の人材育成と独立支援。
③新たな市場を開く!魁力屋のフランチャイズ戦略と未来。

株式会社魁力屋
代表取締役社長 藤田宗様(上段右から二番目)
総務人事部 部長 萩野宏一様 (上段左から一番目)
営業支援本部 本部長 人材開発部 部長 濵口孝之様(上段右から一番目)
他学生メンバー(後述)

今回の取材記事担当は大阪国際大学2年 藤山友汰です。よろしくお願いします!
東証スタンダード市場上場の株式会社魁力屋(銘柄コード:5891)に取材させて頂きました!

どんな会社なの?

「株式会社魁力屋」は2003年に設立され、「ラーメン魁力屋」は2005年に京都の北白川にて誕生しました。その後、2009年東京への進出を果たし、現在、「ラーメン魁力屋」を直営店とフランチャイズを含めた142店舗展開しています。また、会社としては他ブランド10店舗を含む計152店舗を運営しています。(2024年8月末現在)

どのようなビジョンで経営されていますか?

『日本の食文化と「おもてなしの心」で世界中を笑顔に!』というビジョンを掲げ、たくさんのお客様に「ありがとう」と言われる店舗運営を心がけています。

藤田社長

魁力屋の原点-京都ラーメンの魅力

京都ラーメンの中でも、特に「背脂醤油ラーメン」が有名です。鶏がらスープに醤油ダレとたっぷりの背脂が絡み合い、コクのある味わいを楽しめます。 また、京都ラーメンは九条ネギやメンマ、チャーシューといったシンプルながらも存在感のあるトッピングが施されることが多く、これらがスープと絶妙にマッチしています。この伝統的なスタイルを基盤に、魁力屋は独自のアレンジを加え、日本全国にその魅力を広めています。

ラーメンで広がる可能性!「魁力屋」の魅力

ラーメン魁力屋の主力商品は、幅広い年齢層に支持されている特製醤油ラーメンです。その他にもラーメンの種類が多く、小さなお子様からお年寄りまで幅広い層に支持されています。特にラーメンと定食の組み合わせは、魅力的なサービスの一つで、顧客の多様なニーズに応えています。

また、魁力屋は「独立支援制度」を通じて、人材育成と店舗の拡大を同時に進めています。この制度は、ラーメン業界でのキャリアを志向する人材にとって、大きな魅力となっており、現在は5名の独立店(社内FC)オーナーが24店舗運営しています。このようにして、魁力屋は国内の市場において確固たる地位を築き上げてきました。

魁力屋の強みは?

郊外から都市部まで!多様な店舗展開

魁力屋の強みの一つは、その多様な店舗展開にあります。郊外のロードサイド店舗や商業施設内のフードコート、駅近くのビルインまで、多様な立地に合わせた店舗形態を採用しています。あわせて、特に醤油ラーメンは地域の味の好みに左右されにくいため、地域特性を考慮した出店戦略の結果、全国で広く支持されています。

また、商業施設内の店舗では家族連れや買い物客をターゲットにした集客が可能となり、集客力を高めています。商業施設に訪れる幅広い層のお客様が魁力屋のターゲットとなり、その需要に応えるために多様なメニューを提供しています。

ファミリー層へのアピールにはどのような工夫をされていますか?

お子様向けにおもちゃやお菓子がついたメニューを販売したり、お子様用の食器やいすを準備したりするなど、ファミリー様が快適にお食事できる環境を整えています。

藤田社長

子供に特化したサービスを始めた背景には何がありますか?

私自身が子供と一緒に外食するとき、子供がいつも同じ店に行きたいというのです。どうしてかなと疑問に感じ見てみると、そこにはおもちゃがあったんです!それを基に、親子で楽しめるお店作りを目指しました。

藤田社長

その結果、ファミリー層の利用が増えたということですね?

はい、ファミリー層の利用が増え、週末は家族連れで賑わう店舗も多くなりました。

藤田社長

幅広い世代に愛されるラーメン店
魁力屋は、ファミリー様からお一人様まで、幅広い世代のお客様に対応できるメニュー展開をしています。特に、ラーメンと定食を組み合わせたメニューは、親子三世代で楽しめる食事として高い評価を得ています。また、お子様向けのメニューやお子様用の椅子を準備するなど、ご家族連れに優しいサービスを充実させることで、訪れやすい環境を整えています。

オペレーションの秘密!効率的な経営手法
魁力屋は、効率的なオペレーションを実現するために、いくつかの工夫を凝らしています。まず、麺の茹で時間を約1分とし、注文から提供までの時間を短縮することで、高い回転率を実現しています。これにより、ピーク時の混雑を緩和し、お客様の待ち時間を減らすことができています。

また、オープンキッチンを採用することで、調理のライブ感を演出し、お客様に楽しんでもらうと同時に、安心感を提供しています。このようなオペレーションの効率性が、魁力屋の店舗展開を支える重要な要素となっています。

短時間での提供を可能にしている秘訣はありますか?

中細麺ということもあり、麺の茹で時間を短縮すること回転率を上げ、お客様を待たせないように工夫しています。

藤田社長

ライブ感の演出はどのような効果をもたらしましたか?

調理の様子を見せることで、お客様に安心感を与えると同時に、店内の雰囲気を楽しんでいただけるようになりました。

藤田社長

取材の様子

お客様を第一に!人材育成と組織文化

従業員全員が『たくさんのお客様に「ありがとう」と言われるお店でありたい』という理念を共有し、それを実践することを重視しています。この組織文化の浸透が、従業員のモチベーションを高め、サービスの向上につながっています。

魁力屋では、従業員教育に力を入れており、店長会議や定期的な教育プログラムを通じて人材育成を行っています。このように、従業員一人ひとりの成長が、企業全体の成長に直結しているのです。

魁力屋さんでは、人材育成にどんな工夫をされていますか?

魁力屋では、動画マニュアルを活用して、調理やサービスの品質をしっかり統一しています。これにより、どの店舗でも同じ質のサービスを提供できるようにしています。

藤田社長

動画マニュアルは便利ですね。他にはどんな取り組みがありますか?

調理には検定制度を導入しており、ラーメンや焼きめしの調理は検定制度に合格した従業員が担当しています。この制度が、従業員のやる気を高め、キャリアアップにもつながっています。

藤田社長

店長会議なども活用されているんですね?

そうなんです。毎月の店長会議では、月次報告だけでなく会社の理念を共有し、全員でお客様を大切にする心を育んでいます。

藤田社長

今後の展望

社内にポスターを貼っていただきました!

加速する成長戦略!フランチャイズで広がるネットワーク

2023年にフランチャイズ事業を開始し、フランチャイズを活用した出店加速は、今後の成長戦略の柱となっています。特に、フランチャイズ事業を積極的に推進することで、国内外でのさらなる店舗拡大を図ります。

フランチャイズ戦略において、特に重視しているポイントは何でしょうか?

経験豊富な法人と提携することで、出店スピードを加速させています。飲食業界での成功体験を持つ企業との協力が、成長の鍵となっています。

藤田社長

成長の可能性!ラーメン業界の新たな市場開拓

日本国内のラーメン業界は、依然として個人経営の店舗が多く、チェーン店による市場支配は進んでいません。これにより、新たな市場を開拓する大きな成長の余地が残されています。特に、魁力屋は今後600店舗の出店を目標に掲げており、ロードサイドや商業施設内、都市部のビルイン店舗など、様々な立地に適した店舗を展開していく予定です。

600店舗を出店するということですが、どのようなエリアを重点的に開拓していく予定ですか?

関東、関西、東海の主要都市圏を中心に直営店を展開し、それ以外のエリアはフランチャイズで開拓する予定です。

藤田社長

ラーメン業界におけるポジションはどうお考えですか?

個人店が多いラーメン業界では、チェーン店としての信頼性やブランド力が武器になります。これを活かして、業界全体でのポジションを強化していきたいと考えています。

藤田社長

国内外で広がる!「魁力屋」の未来

魁力屋は、今後も直営店とフランチャイズの両方を駆使して、さらなる店舗拡大を目指しています。特に注目されるのは、海外市場への進出です。日本国内の成功を礎に、まずは台湾への出店を計画しています。台湾は日本のラーメン文化に対する関心が高く、最初の海外展開先として理想的な市場と考えられています。

台湾への進出が始まるそうですが、他の海外市場への展開も予定していますか?

台湾での成功を基盤に、諸外国への展開も視野に入れています。海外のラーメン市場にはまだ大きな可能性があると考えています。

藤田社長

海外展開で期待していることは何ですか?

日本のラーメン文化を世界中の人々に届けることで、国際的なブランドとして認知されることを期待しています。
なにより、『日本の食文化と「おもてなしの心」で世界中を笑顔に!』というビジョンの実現に向けて取り組んでいます。

藤田社長

現地の嗜好に合わせた商品開発も行いますか?

はい、現地の味覚や文化に合わせた商品開発も検討する予定です。それぞれの地域に合ったメニューを提供することで、より多くの方に楽しんでいただけると思います。

藤田社長

学生へのメッセージ!

藤田宗様よりメッセージ

以上、株式会社魁力屋(銘柄コード:5891)の取材報告でした!

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レポーター:名城大学 3年 片野源也
今回取材をさせていただき、ロードサイド・フードコート・ビルインで展開されている飲食店が少ないことを知ることができました!この3つの店舗形態で今後、全国や海外にも進出していかれる魁力屋様に期待したいです!

レポーター:甲南大学 3年 北田大夢
魁力屋さんの取材を通じて、チェーン店として味の均一化に徹底的に取り組む姿勢に感銘を受けました。特に、各料理を作るのは、調理の検定をクリアしたスタッフのみとし、どの店舗でも変わらないクオリティを提供している点が非常に印象的でした。こうした厳格な基準を守ることで、安定した味を楽しむことができ、顧客からの信頼を得ているのだと強く感じました。
今後、さらに多くの店舗が展開されることが楽しみです。どの店舗でも同じ美味しさを提供できるこの取り組みが、より多くの人に支持されていくことを期待しています。

レポーター:甲南大学 3年 平川湧斗
取材を通して「おもてなしの心」へのこだわりがどのようなものかを知る事ができ、とても興味深かったです。
ラーメンが出来上がる様子をお客さんから見れるようにすること、お子様メニューにおもちゃの付属を導入することなど細かいところまで気を配っていると伺いました。お客さんから愛されてきたのは様々な工夫の結果なのだと感じました。
色を通しておもてなしの心を伝えていく魁力屋さんの今後がとても楽しみです。

レポーター:大阪国際大学 2年 藤山友汰
魁力屋の本社に入った瞬間、社員の皆さんから活気とエネルギーを感じました。企業全体が掲げるビジョンが、ラーメンの味やサービス、店舗展開に至るまで深く浸透している様子に感銘を受けました。また、個人経営が多いラーメン業界で600店舗を目指すという大きな挑戦に驚きました。今回の取材を通じて、魁力屋の成長への強い思いを感じ、ラーメン業界への関心がさらに高まりました。今後の展開に注目していきたいと思います。

取材協力:株式会社魁力屋
取材レポーター:片野源也(名城大学 3年)
        北田大夢(甲南大学 3年)
        平川湧斗(甲南大学 3年)
        藤山友汰(大阪国際大学 2年)
取材記事担当 :平川湧斗(甲南大学 3年)
取材SNS担当 :片野源也(名城大学 3年)
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本記事の内容の著作権は株のトラ®に帰属します。

企画・構成・撮影:株のトラ®

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