
提供:(株)J-TEC
取材日: 2025年 8月9日
①日本有数!~開発から販売まで~
②再生医療業界とJ-TEC
③再生医療の最先端!

株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング(J-TEC)
取締役 執行役員 戦略企画室長 若林様
基盤整備推進部長 村井様
経営管理部 マネージャー 鬼頭様
戦略企画室 斎藤様
他学生メンバー(後述)
業種 | 精密機器 |
本社所在地 |
愛知県蒲郡市三谷北通6-209-1 |
市場区分 | 東証グロース |
銘柄コード | 7774 |
現在価格 | こちら |

今回の取材記事担当は名古屋大学3年 稲葉琉斗です。よろしくお願いします!

提供:㈱J-TEC
J-TECは「再生医療」を世の中に届けるために開発・製造・販売までを一貫して行っている会社です。「再生医療」によって今まで治せなかった怪我や病気を治せるようになるんです!

社名の「ティッシュエンジニアリング」とは、生きた細胞から組織や臓器を人工的に作り出す技術のことなんだって。
企業理念
再生医療をあたりまえの医療に

現在日本で承認されている再生医療製品は21品目!そのうち、5品目が当社の製品です。


自家培養表皮「ジェイス」は2007年、日本で初めて実用化された再生医療製品なんだって。

自家培養角膜上皮:ネピック
提供:(株)J-TEC
J-TECは1999年創業当初から、大学や病院との関係構築を重視してきました。大学の研究成果をベースに製品化することもあります。また病院との連携によって手術時の使いやすさも追求しています。
ネピックには手術時に掴みやすいように持ち手をつけているんです。


ちなみに、ジェイスの技術導入元は「ハーバード大学」なんだって!

実際に製造を行っている様子
提供:(株)J-TEC
J-TECは再生医療製品を製造・販売する施設として日本で最初に厚生労働省による承認を受けています。現時点で264件の受託実績があり、極めて高い品質管理で安定した供給を実現しています。
当社は研究・開発・製品化・販売のすべてを一貫して行うことができるんです。


2026年3月期 第1四半期 決算短信より

上の財務諸表を見ると製造・品質管理にかかる一般管理費が大きいことがわかるね。人命に関わる製品だから、品質管理を徹底しているんだ。
ポイントは2つです!


品質管理以外の部分で工夫をしているんだね!
他にも補助金に採択されるなど、お金の面では色々工夫があるんです!

採択された補助金:経済産業省が実施する「再生CDMO補助金」
再生・細胞医療・遺伝子治療製品を円滑に製造できる能力を国内に確保するため、受託開発・製造事業者の国内製造拠点の整備や製造人材育成に対しての支援のこと。
※CDMOとは、製薬会社から依頼を受けて 薬や再生医療製品の開発と製造をまとめて引き受ける専門会社 のことです。

再生医療は国も非常に応援している産業なんだね!実際にどんな業界なんだろう?
再生医療は現在約4兆円の市場規模があり、2040年には12兆円にもなる見込みです。特に世界的には癌領域、日本では眼科領域が注目されています。
実は再生医療には「自家培養」と「同種培養」の2種類あるんです!J-TECは自家培養を中心に研究開発していますが、同種培養表皮の製品化にも取り組んでいる最中です。



医療業界では競合という概念が実は面白いんだ!

ちなみに医療製品は国に承認して貰わないと使えないんです。承認の基準は国によって違い、自家培養は特に海外展開が難しいんです。

自家培養製品の海外展開が難しい理由
・承認申請する国の規制に合わせて治験を行う必要がある(一部の国では日本の結果を参照する場合もある)
・仮に海外向けの商品ができても、培養を日本で行うとなると輸送コストなどで費用が高くなる

ラボサイト事業
提供:(株)J-TEC

3次元ヒト表皮モデル
提供:(株)J-TEC
J-TECは研究用に人の皮ふの表面を人工的に再現した模型(ラボサイト)を製造・販売しています。当社の再生医療製品と比べて、増産体制が組みやすく、医療のような厳しい規制がないため、普及を急いでいます!

検査方法の指導までお手伝いしているんだって!

美容・化粧品メーカーの実験の様子
提供:(株)J-TEC
ラボサイトを使った試験方法が国際的なOECDガイドラインで認められたことにより、国内だけでなくヨーロッパへの出荷も開始しています。近年は特に、動物実験への反対の動きもあり注目度が高まっています!

特に美容・化粧品メーカーで「ヒトの皮ふに問題なく使えるか」検査するための需要が大きいんだって!
実は輸送コストや、検疫の課題でヨーロッパ現地に製造拠点をおくことも検討しています!

OECDガイドラインってなに?
OECD(経済協力開発機構)は、日本を含むヨーロッパやアメリカなど先進国が参加している国際機関です。
ここが「この方法なら世界共通で使えますよ」という実験マニュアル(ルールブック)をつくっています。
これをOECD試験ガイドライン と呼びます。
TG442Dとは?
「TG442D」は、そのルールブックの一つで、皮膚にアレルギーを起こすかどうかを調べる実験方法をまとめています。
「EpiSensA」という方法は、このルールブックに世界で初めて載った 3次元ヒト表皮モデルを使った実験
方法 なんです。
自家培養軟骨ジャックを中心に、再生医療をもっと身近であたりまえのものにしていきたい。そのためにも、まずは日本で私たちの存在をしっかり知ってもらうことを大切にしています。また海外にもJ-TECの治療やラボサイト製品を届けて参ります。


株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング(J-TEC)
基盤整備推進部長
村井様からのメッセージ

若林様からメッセージを頂きました。

以上、株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング(J-TEC)(銘柄コード:7774)の取材報告でした!

レポーター:名古屋大学 3年 稲葉琉斗
再生医療という言葉がなかった時代からトップクラスの技術を持って開発に取り組まれており、製造や販売の体制まで整っているということが稀少で凄い会社だと感じました。OECDガイドラインに認められ、ヨーロッパへの展開など今後がものすごく楽しみです!

レポーター:名城大学 4年 片野源也
2回目を取材させていただいて、改めて再生医療の凄さを実感しました。国としても再生医療に力を入れる方針であり、今後の再生医療の業界にJ-TEC様がどのような影響を与えるのかとても楽しみです!

レポーター:名古屋大学 3年 横山温輝
再生医療という言葉がなかった時代からトップクラスの技術を持って開発に取り組まれており、製造や販売の体制まで整っているということが稀少で凄い会社だと感じました。OECDガイドラインに認められ、ヨーロッパへの展開など今後がものすごく楽しみです!

レポーター:南山大学 2年 市川緋美花
再生医療に真正面から取り組んでいくJ-TEC様の姿勢に感銘を受けました。患者さんを救いたいという気持ちで、一つ一つの製品が提供されていると感じました。再生医療が今後より広く、当たり前の医療になっていくことが楽しみです。
取材協力:株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング(J-TEC)
取材レポーター:稲葉琉斗 (名古屋大学 3年)
:片野源也 (名城大学 4年)
:横山温輝 (名古屋大学 3年)
:市川緋美花 (南山大学 2年)
取材記事担当 :稲葉琉斗 (名古屋大学 3年)
取材SNS担当 :稲葉琉斗 (名古屋大学 3年)
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企画・構成・撮影:未来金融研究部
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