取材日:2023年7月21日
【注目ポイント!】
①SDGs IPOって?
②産業廃棄物は原料!?
③参入障壁が高い理由とは!?
三和油化工業株式会社 経営管理部 経営企画・IR課 次長 中山様(右手)
主任 山中様(左手
他学生メンバー(後述)
東証スタンダード・名証メイン上場企業の三和油化工業株式会社(銘柄コード:4125)に取材させて頂きました!
提供:三和油化工業(株)
愛知県にある1970年創業の産業廃棄物関連事業と製造業を行っている会社です!
愛知県で自動車産業が盛んであることから機械の潤滑油などの油化学品の製造と販売から始まったんだって!
メイン事業は3つ!
使用済み廃溶剤、廃酸、有用金属等を含む産業廃棄物を新品に近い品質まで再資源化し、元の用途向けや素材として販売します!
提供:三和油化工業(株)
廃溶剤や廃酸を元の素材として使えるようにしている上場企業はほぼないんだって!
元の用途に戻せない使用済み廃溶剤、汚泥、廃プラスチック類などの産業廃棄物を2次利用を中心に再資源化します!
提供:三和油化工業(株)
同じように産業廃棄物を燃料化する企業は複数あるけれど、1度きりの再利用になってしまうよ。リユース事業で再生できなかったものを、リサイクル事業で再資源化して、資源をできる限り有効活用しているんだね!
化学品の製造販売及び受託加工しています!
三和油化工業(株)
この3つの事業で売上の80%以上を占めています‼
三和油化工業の特徴!
取材の様子
産業廃棄物処理業者は普通はサービス業として分類されるが、三和油化工業は製造業として分類されています!
産廃物をゴミとして処理するのではなく製品の原料として捉えているんだって‼
事業を通じてSDGsに貢献していることを知ってもらいたいとの想いから上場の際に資金調達した分をSDGsの貢献に繋がる事業に投資することを約束したIPOをSDGs IPOといい、第三者機関から認証を受けています!
引用:三和油化工業株式会社
環境リーディングカンパニーとして業界のイメージを変えたいとの想いから2021年に上場したんだって‼
脱炭素やSDGsの貢献といった動きは時代的に今後も拡大していくと考えられます!
新品の原料から製造する場合は原料の品質も安定しており扱いやすいのですが、原料が産業廃棄物のため、工場や会社によって成分や品質がバラバラで全てをいっぺんに処理することが難しく、一定の量やノウハウが求められます!
ポスターをお渡しさせて頂き、社内に掲示頂きました!
産業廃棄物処理業と製造業の両方の側面を持っていることから多くの業界と取引ができ、原料となる産業廃棄物を安定的に確保できます!
引用:三和油化工業株式会社
長年のノウハウや上場企業していることによる信頼も強みだね‼
グランドビジョン2030を掲げ、事業規模を倍増させるために設備の増設や九州地区での半導体製造に向けた設備投資を行っていきます!
引用:三和油化工業株式会社
中山様:理系だからこの業界、文系だからこの業界といった選び方ではなく、実際に会社では様々な分野の人が活躍しているのでぜひ選択肢を狭めずに考えてみてはと思います!
山中様:自分が何をやりたいのかを考えて興味を持ったことについて調べ、そこから就職してみる、投資をしてみるに繋げてもらえればと思います!
以上、三和油化工業株式会社(銘柄コード:4125)の取材報告でした!
レポーター:名城大学 3年 神田華栄
今回取材させて頂くまでは産業廃棄物は処理するものでリサイクルはSDGsの一貫として行うものだという認識でしたが、「産業廃棄物は原料である」と捉えて製造業として上場していると知り、時代をリードする考え方だと思いました!ネガティブに捉えるのではなく、ポジティブに捉えることで拡大できるチャンスがあると学びました!
取材協力:三和油化工業株式会社
取材レポーター:神田華栄(名古屋大学 4年)
取材記事担当 :神田華栄(名古屋大学 4年)
取材SNS担当 :神田華栄(名古屋大学 4年)
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