提供:タカラスタンダード(株)

提供:タカラスタンダード(株)
①”10年後に差が出る”水回り
②110年のものづくり×DX
③国内・海外・宇宙への挑戦
取材日:2026年1月7日

タカラスタンダード株式会社
代表取締役社長 小森 大様
他学生メンバー(後述)
|
業種
|
その他製品 |
|
本社所在地
|
〒536-8536 大阪市城東区鴫野東1丁目2番1号 |
|
市場区分
|
東証プライム
|
|
銘柄コード
|
7981
|
|
現在価格
|
今回の取材記事担当は神戸電子専門学校 2年 木村帆天 です。よろしくお願いします!

タカラスタンダードはホーロー(琺瑯) 技術を核に、キッチン・お風呂・洗面台など水回り住宅設備を製造・販売する企業です。創業から110年以上、「金属にガラスを焼き付ける」ホーロー素材の研究・進化を続け、”10年後も新品みたい” な耐久性と清潔さを追求しています。全国にショールームを展開し、戸建て・マンションのリフォームや新築といった幅広い住宅ニーズに対応しています。
企業理念
タカラスタンダードにとって大切な3つの“Standard”
・Living Standard(住生活水準)
タカラスタンダードは、「水まわり設備機器」と「ホーロー技術」の進化を通じて、より多くの人がより心地良い暮らしを楽しめるようにお手伝いします。
・Ethical Standard(倫理規範)
タカラスタンダードは、「社会との調和」、「社員の幸せ」、「環境への配慮」を大前提に、持続的な利益成長の実現を目指します。
・Quality Standard(品質基準)
タカラスタンダードは、お客様の「信頼」が最も重要な会社の資産であると考え、製品・サービスの品質向上をすべてに優先させます。

システムバス「プレデンシア」
提供:タカラスタンダード(株)
水回り住宅設備事業
キッチン・お風呂・洗面台など、住宅の水回りに特化した設備を製造・販売しています。鍵となるのは **ホーロー(金属にガラスを焼き付けた素材)** で、汚れに強く、色や質感も長持ちすることが最大の特徴です。

提供:タカラスタンダード(株)
全国ショールーム展開
地域で「買える・買えない」が出ないよう、全国にショールームを設置しています。特にリフォームでは、家ごとに寸法も希望も異なるため、**対面でニーズを引き出して形にする** ことが大きな強みです。
ホーローという素材の力で、買ったときだけでなく、10年後・20年後にも価値が続く製品を作っているのですね!
※そもそもホーローって?
ホーロー(琺瑯)は「金属にガラスを焼き付けた素材」のこと。ガラスは、水、熱、ニオイに強く、さらに見た目も美しい素材です。ですが、割れやすいのがデメリット 。しかし、そのデメリットを克服した、割れにくいガラスという夢の素材が「ホーロー」です。
釉薬 ← 汚れ・傷・色あせに強いガラス質
金属← 強度・構造を支える

社内にポスターを貼っていただきました
会社の事業内容 ──”10年後に差が出る”水回り
水回りの設備って、見た目は似ていても、何が”本当の価値”なんですか?
買った瞬間より、使い続けた10年後に価値が分かります。 私たちは「長く清潔に使える」をベースに、キッチン・お風呂・洗面など水回りに特化して作っています。
もともと鍋や釜から始まった、と聞きました。なぜキッチンへ?
鍋・釜はコモディティ化しやすい。だから高度経済成長期に住宅が伸びると見て、ホーローの衛生性が活きるキッチンに広げました。
※用語説明
・コモディティ化:どれを買っても差が小さくなる状態のこと。鍋・釜はコモディティ化しやすかったため、ホーローの衛生性が活きるキッチンへ事業を広げた。
・KPI(けーぴーあい):目標の進み具合を測る点数のこと。
・IR(あいあーる):投資家に会社を説明し対話する仕事のこと。
・DX(でぃーえっくす):仕事の流れをデジタルでつなぎ直すこと。
”全国で同じサービス”も大事にしているそうですね。
はい。地域で「買える・買えない」が出ないようにしたい。だから全国にショールームを置いて、見て触れて選べる機会を作っています。ベースは公平に、地域特性は戦い方を変えます。
商品が納品されるまでの流れ
ショールーム来訪
見積・提案
受注
製造
施工・納品
マンション新築は違う売り方なんですか?
マンション新築は「物件の仕様に入る」形が多いです。そこはショールームより、プロジェクトに採用される仕組み。用途ごとに売り方が違います。


取材の様子
110年のものづくり×DX
この会社の”強み”を一言でいうと何ですか?
110年以上の進化を続けてきた「ものづくり」と、止まらない改善です。鍋釜の技術を、巨大なキッチンやパネルに広げるには、設備も工程も全部変える必要がありました。
創業の”はじまりの物語”が気になります。
ホーロー技術は当時ドイツにあり、創業者が学んで日本へ持ち帰りました。そこから用途が変わり続けた分、工程も進化した。必要に合わせて変え続けた歴史が今の土台です。
デザインは昔と今で何が変わりました?
素材の強さは維持しつつ、デザイン表現が進化しました。たとえば最近は マット(艶なし) がトレンド。印刷や表面表現の技術が上がり、20年前は難しかった柄も再現できます。
商品を減らす(廃盤)判断って、どうやって決めるんですか?
売上などの数字も見ますが、数字だけでバッサリはしません。議論して、多角的に判断します。売上だけでなく、供給や工場の生産性など外部要因も含めて判断します。
廃盤判断の5つの観点
[ 売上 ] [ 収益性 ] [ 供給安定性 ] [ 工程負荷 ] [ 技術価値 ]
やめた事業もあると聞きました。なぜ”集中”するんですか?
トイレや給湯器など一部は撤退しました。理由は、シェアが小さく、リソースを分散するより、キッチン・お風呂・洗面に投資した方が強くなれるからです。やめた分は売上の約1%程度でした。
IR部を新設したのも印象的でした。なぜ独立させたんですか?
書面だけでなく、対面で伝える必要がある。組織として特化すると、表現も精度も上がり、市場の声を経営に返せます。
3つの柱:国内・海外・新規事業
今後の柱は 国内・海外・新規事業 です。国内はシェアの”伸びしろ”が残っています。海外は唯一無二の技術で挑む。新規事業は技術の応用です。

月の砂(レゴリス)を用いたホーローも試作!
提供:タカラスタンダード(株)
すでに日常でタカラスタンダード製品を見かける気がしますが、まだまだ伸びしろがあるんですね。
キッチンは全体で約30%でも、分譲マンションは高シェア。一方、リフォームは約15〜16%で伸びしろが大きい。 お風呂もまだ10%台。ここを上げれば、国内でも成長できます。
宇宙まであるのは衝撃でした。
宇宙・医療・ペットなど、可能性がある領域を絞り、コア技術の延長で挑みます。「飛び地(全く無関係)」は避けます。
宇宙では、具体的に何をしているんですか?
真空環境でホーローを焼く実験や、月の砂(レゴリス)由来の材料 でできないか研究しています。月面基地のように「作ったら長く使う」世界では、耐久性の価値が大きいからです。
小森社長よりメッセージ

小森社長よりメッセージ色紙をいただきました!
以上、タカラスタンダード株式会社(銘柄コード:7981)の取材報告でした!
レポーター:神戸電子専門学校 2年 木村帆天
タカラスタンダード様を訪問し、長年ホーロー技術で愛され続けてきた理由を知ることができました。身近なキッチンの裏側に、100年以上の技術とこだわりがあることに感動しました。また、宇宙事業への挑戦にも驚き、伝統と革新を両立する姿勢に強い刺激を受けました。
レポーター:甲南大学 4年 北田大夢
タカラスタンダード様のお話を伺い、100年以上にわたり「ホーロー」という素材に軸足を置きながら、時代の変化に合わせて事業を進化させてこられた点に大きな驚きと感銘を受けました。
今後も強みを活かした飛び地のない形での新規事業展開を、非常に楽しみにしております。
レポーター:甲南大学 4年 平川湧斗
ホーローという独自技術を使って、常に半歩踏み出した新たな領域に挑戦されているのが印象的でした。宇宙や農業、医療などへの参入は飛び地に見えてもホーローの強みを活かすという軸があることが分かり、とても興味深かったです。安定した基盤からブレイクスルーを目指している印象が残りました。
レポーター:同志社大学 1年 澤木太一
取材を通して、身近な存在であるホーローキッチンが実際にどれほどの力を持っているのかを、改めて実感することができました。ホーローの特性を誰よりも的確に捉えて、既存事業と結びついた新規事業を幅広く展開されている姿から、タカラスタンダード様が環境の変化に柔軟に対応し、常に夢を持って挑戦されている企業であることを強く感じました。
100年以上にわたり第一線で活躍されてきた理由が、今回の取材を通じて深く理解できました。
取材協力:タカラスタンダード株式会社
取材レポーター:北田大夢(甲南大学 4年)
平川湧斗(甲南大学 4年)
木村帆天(神戸電子専門学校 2年)
澤木太一(同志社大学 1年)
取材記事担当 :木村帆天(神戸電子専門学校 2年)
取材SNS担当 :木村帆天(神戸電子専門学校 2年)
当ホームページは株のトラ®独自の見解が含まれており、特定銘柄の推奨や株価の上昇または下落を示唆するものではありません、
最終判断はご自身にて行って下さい。
本記事の内容の著作権は株のトラ®に帰属します。
企画・構成・撮影:株のトラ®
企業様へ
『学生向け上場企業レポート』取材希望の企業様は未来金融研究部(kabutora@k-tora.com)までお問い合わせ下さい。
※投資にさらに興味を持ってもらうことを目的としているため、市場は問わず上場企業様の取材をさせて頂いております。





















