(株)ロココ【5868】

提供:(株)ロココ

取材日:2025年4月24日

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①大企業との“直接取引”を重視した信頼関係
②最先端のクラウド技術やServiceNow
③グローバル展開と将来を見据えた人材戦略!?

株式会社ロココ
IR担当部長 佐藤洋孝様
他学生メンバー(後述)

 

業種 サービス業
本社所在地 大阪府大阪市中央区西心斎橋2-1-5 日本生命御堂筋八幡町ビル3F
市場区分 東証スタンダード
銘柄コード 5868
現在価格 こちら

 

伊藤
伊藤

今回の取材記事担当は立命館大学2年 伊藤悠真です。よろしくお願いします!

どんな会社?

株式会社ロココは、ITサービスを提供する企業で、特にデジタルトランスフォーメーション(DX)支援に強みがあります。顔認証システムや勤怠管理システムなど、業務効率化を進めるためのITソリューションを提供しています。国内外に拠点を持ち、最新技術を活用して企業の成長をサポートしている企業です。

提供:(株)ロココ

企業理念

提供:(株)ロココ

「ロココ」という社名は、「こころ(心)」から生まれました。私たちは、企業のあるべき姿を考えたとき、ITをツールとして心のこもったサービスを提供することが大切だと考えています。そのためには、会社にも「心」が不可欠です。すべての従業員の行動指針となる心構えを「社心」と呼び、私たちは「信頼はすべての礎なり」と掲げています。高度情報化が進むグローバル社会で求められる多様な課題に対して、一人ひとりの個性を尊重し、絆を作り上げることで、より大きなパフォーマンスを発揮し、強い信頼を築いていくことが、課題解決に必要な心構えだと考えています。

佐藤様
佐藤様

事業内容

ITO・BPO事業

提供:(株)ロココ

私たちは、企業のシステムに関するヘルプデスクやITサポート、インフラの構築・運用保守などの 「ITに関する仕事」を常駐型(オンサイト)で提供するサービスやコールセンターやデータ入力・処理などの「定型的な繰り返し発生する仕事」をオフサイトで提供するサービスを行っています。 例えば、コンピューターのシステムを管理したり、エンドユーザー からの問い合わせに対応したり、企業に代わってシステムに会員登録を行ったりします。専門のスタッフが、それぞれの業務に合わせてしっかりと対応するので、企業は本来のビジネスに集中できるようになります。 

佐藤様
佐藤様

ITO・BPO事業

ITO(アイ・ティー・オー)って?
正式には「Information Technology Outsourcing」。簡単にいうと、IT系の仕事を外の専門家にお願いすること!たとえば企業が「新しい業務アプリを作りたい!」と思っても、自分たちには技術がない…。じゃあ、業務アプリ開発が得意な会社に頼んじゃおう!というわけ。高校でたとえるなら…「文化祭のホームページを作りたいけど誰もプログラミングできない」→「情報部に頼もう!」みたいな感じだね。

BPO(ビー・ピー・オー)って?
こっちは「Business Process Outsourcing」。事務やサポート系の仕事を外部にお願いすること!たとえば通販会社だったら、商品の在庫管理や発送、お客さんからの問い合わせ対応…。これをすべて社内でやると大変だから、コールセンターなどに任せちゃう。高校でいうと…「クラスTシャツの発注作業、ちょっと面倒だな…」→「先生が業者にまとめてお願いしてくれた!」みたいな感じ?

クラウドソリューション事業
伊藤
伊藤

クラウドソリューション事業について教えてください。

私たちは、クラウドサービスを活用して企業のIT環境をもっと便利で安全なものにするお手伝いをしています。たとえば、会社のデータをクラウド上に保存したり、インターネット経由で使えるシステムを作ったりしています。これからの時代に必要不可欠な「クラウド技術」を扱う仕事なので、ITに興味がある人にはとても面白いフィールドです!

佐藤様
佐藤様

取材の様子

競合優位性

大企業から選ばれる理由
伊藤
伊藤

ロココさんってどうして大企業との取引が多いんですか?

それは、私たちロココが「お客様と直接やりとりできること」を大事にしているからです。一般的には、大企業はITの仕事をするとき、大手のベンダー企業を間に挟むことがよくあります。でもロココは、「間に誰かを挟む」やり方ではなく、直接お客様とやりとりして、お客様が本当に必要としているサービスをそのまま届けたいと思っています。

佐藤様
佐藤様

ベンダー企業ってなに?

ベンダー(vendor)企業とは、ほかの会社に「商品」や「サービス」を提供する会社のことです。特にITの世界では、システムやソフトウェアを「作って売る」会社、ネットワークやパソコンの「設定や保守」をしてくれる会社などが「ITベンダー」と呼ばれています。高校で例えるなら…「クラスで使う演劇の衣装を、裁縫が得意な外部の人に作ってもらう」ような感じです!

伊藤
伊藤

直接のやりとりを大事にされているのですね。

間に他の会社が入ることで、お客様のご要望が少し違った形で伝わってしまったり、ロココの対応範囲について誤解が生まれてしまったりする可能性があります。それは、お客様にとってもロココにとってもよくないことですよね。だからロココは、企業の規模にかかわらず、「直接取引ができるかどうか」を一番大事にしているのです。その結果、長く付き合いが続くお客様は、大企業が多くなってきたというわけです。中小企業の場合、どうしても途中で経営が変わったり、短期間だけのお仕事になったりすることが多いので、自然と大企業とのつながりが深くなっています。 

佐藤様
佐藤様
伊藤
伊藤

直接のやりとりを大事にするという思いが形に現れたものだったのですね!

ServiceNow・エンジニアHR

提供:(株)ロココ

 エンジニア育成の取り組み

ロココでは、エンジニアに単に経験年数があるだけではなく、しっかりと資格を取って、専門性を証明できる力を求めています。なぜなら、「私はこれができます!」とお客様に自信を持って伝えるためには、技術を裏付ける資格やスキルが欠かせないからです。また、新卒採用も積極的に行い、入社後の研修を経て、できるだけ早く実践の現場で力を発揮してもらうことを目指しています。

「ServiceNow」ビジネスとは?

ロココが特に注力しているのは、ServiceNowという企業の業務を効率化するための クラウド型プラットフォームを活用した事業です。ServiceNowは、企業内のさまざまな業務を効率的にデジタル化・統合管理できる柔軟性と拡張性の高さが特徴で、たとえば社内のITシステムを整理して効率的に管理したい場合や、総務・人事部門における各種手続きをデジタル化したい場合、さらには顧客情報を一元管理してスムーズな対応を実現したい場合など、幅広いシーンで活用されています。ロココでは、ServiceNowの導入支援(立ち上げサポート)を中心に、保守・運用に至るまで一貫したサポートを提供しています。これまでに培った豊富な経験とノウハウにより、顧客満足度は5点満点中4.48点という高評価を獲得しており、ServiceNowのパートナー表彰も2年連続で受賞しています。さらに、ServiceNow関連の認定資格も195件以上を取得しており、その高い技術力が裏付けられています。現場で活躍するエンジニアたちは、お客様先での業務に従事しながらも、自主的に資格取得にも取り組んでいます。会社としても、そうした社員の成長意欲を後押しするためにトレーニング環境を整備しており、無理に資格取得を強制するのではなく、「自ら学び、成長したい」と考える社員を全力でサポートするスタイルを大切にしています。

ポーランドへの進出!?

提供:(株)ロココ

伊藤
伊藤

どうして、ポーランドに進出されたのですか?

株式会社ロココがポーランドに進出したのは、日本で進行している少子高齢化による技術者不足を見越してのことです。 将来、優秀なエンジニアが足りなくなるかもしれないという危機感から、十数年前よりロココでは、世界中を回って「どこに優秀なIT人材がいるか」を探しました。 

佐藤様
佐藤様
伊藤
伊藤

その結果、選ばれたのがポーランドということですね!

ポーランドは、数年前から国をあげてITエンジニアを育てる取り組みを進めています。さらに、ポーランドのエンジニアは、会社に勤めるだけでなく、フリーランス(個人事業主)として独立して働く人が多いのが特徴です。つまり、自分の力で勝負できるレベルの高い技術者がたくさんいるのです。ロココは、そんなポーランドの優秀な人たちと一緒に仕事をすることで、顔認証技術のレベルアップと競争力の強化を目指しています。

佐藤様
佐藤様
伊藤
伊藤

ポーランドの拠点を設けることには、どのようなメリットがあるのでしょうか?

ヨーロッパではGDPRという一般データ保護規則により、日本と直接データをやり取りするのが難しい状況です。ポーランドに拠点があれば、ヨーロッパの他の国とスムーズにビジネスができるようになります。このポーランド拠点を活用して、将来的にはヨーロッパ全体にビジネスを広げていこうと考えています。今はまず、研究開発の拠点として動き出したところです。焦らずに、じっくりと技術力を高め、ヨーロッパ市場に向けた準備を進めていきます。 

佐藤様
佐藤様

社内にポスターを貼っていただきました!

今後の展望

ロココは現在、ITO&BPO事業とクラウドソリューション事業を運営していますが、今後は新たな技術開発に力を入れていきます。特に顔認証を中心に、生体認証技術の進化に注力し、これを活用した新しいサービスの開発を進めていきます。また、AIカメラとの連携を強化し、より高精度で便利な製品を生み出していくことも考えています。これらにより、顔認証技術を活用した製品価値や市場価値を高めていきます。また、既存の事業も安定的に成長をさせていきます。新しい技術を取り入れたサービスを開発し、成長の加速を図りつつ、従来のビジネスモデルをさらに強化していきます。ロココは、これらの取り組みによって、今後の成長を加速させることを目指していきます。

佐藤様
佐藤様
学生へのメッセージ!

「今できること 今やろう」

学生生活は、人生の中でも特別な時間です。この貴重な時間にしかできないこと、例えばサークル活動や旅行、勉強、アルバイト、会社説明会への参加など、どれも後回しにしてしまうと、二度と同じタイミングでは経験できません。「疲れたから今日はいいや」と一度サボってしまうと、取り返しがつかないこともあります。社会人になると、”今すぐ動くこと” の重要性をより実感するようになります。だからこそ、「やろう」と思ったその瞬間に行動し、今の自分にできることを全力で楽しんでください。皆さん一人ひとりが社会で活躍する未来を、心から楽しみにしています。

佐藤様よりメッセージ

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伊藤
伊藤

以上、株式会社ロココ(銘柄コード:5868)の取材報告でした!

北田
北田

レポーター:甲南大学 3年 北田大夢
ロココ様の独自の顔認証システムをはじめとする多様な事業内容についてお話を伺い、大変興味深く拝聴いたしました。お取引先の約8割が大手企業である点や、解約率の低さは、今後の安定した成長の大きな基盤になると感じております。今後のさらなるご発展が非常に楽しみです。

木村
木村

レポーター:神戸電子専門学校 2年 木村帆天
ロココ様は、企業が抱える課題や足りない部分を的確に分析し、ServiceNowの導入支援や顔認証システムの活用、さらにはBPO など多様なソリューションを通じて、企業の業務効率化や成長を力強く後押ししてくださる、非常に信頼感のある企業だと感じました。単なるITサービスの提供にとどまらず、クライアントの本質的な課題解決に向き合う姿勢に、強いプロフェッショナリズムを感じました。

伊藤
伊藤

レポーター:立命館大学 2年 伊藤悠真
ロココ様は、人とのつながりや企業との直接的な関係を何よりも大切にされている企業だと感じました。あらゆる企業に眠るレガシーサービスを掘り起こし、価値あるものへと昇華させるその姿勢、そしてお客様との関係を長期的に築いていく姿勢から、今後のさらなる成長が非常に楽しみです。

取材協力:株式会社ロココ
取材レポーター:北田大夢(甲南大学 3年)  
        木村帆天(神戸電子専門学校 2年) 
        伊藤悠真(立命館大学 2年)                            
取材記事担当 :伊藤悠真(立命館大学 2年)
取材SNS担当 :平川湧斗(甲南大学 3年)
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企画・構成・撮影:株のトラ®

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