提供:(株)ドウシシャ
取材日:2024年12月12日
①発想力で豊かな暮らしづくりに貢献する企業
②ヒット商品開発の裏側に迫る!
③ニッチ市場でNo.1を目指す!
提供:(株)ドウシシャ
ニッチ市場を中心に生活関連用品の企画・開発・生産・販売を行う「開発型ビジネスモデル(メーカー機能)」と、国内有名メーカーの食品や海外有名ブランド商品を、安く安定的に調達し販売する「卸売型ビジネスモデル(商社機能)」を併せ持つ企業です。
創業者が以前勤務していた会社が倒産してしまったことから、絶対につぶれない会社を作ろうと「同じ志」のもとに集まったメンバーで、1974年に⽇用雑貨品の卸売業を⾏う「同志社」を創業。同志社⼤学と同じ漢字で紛らわしいため、現在はカタカナのドウシシャに名称変更したそうです。
NEXT>>>事業内容
有名ブランド
家電量販店などへ、複数のブランドをまとめて販売するブランドコーナーの売場づくり提案を⾏っています。消費者に様々な選択肢を提供できる売場をプロデュースすることで、 得意先様の販売機会を増やすことに貢献しています。
提供:(株)ドウシシャ
NB加工(NB=ナショナルブランドの略)
国内有名食品メーカーの商品を、独自に組み合わせたオリジナルのギフトセットをお値打ち価格で販売しています。 仕入先メーカーにとってもギフトシーズンの安定したビジネスとして、消費者・仕入先様の両方にメリットがあるビジネスをしています。
ドウシシャでは、ふくらはぎをケアする家電「ゴリラのひとつかみ」や、こびりつきにくいフライパンや鍋などを展開するキッチンブランド「evercook(エバークック)」など生活者目線で作られたユニークな商品を多数展開しています。隠れたニーズを掘り起こし、⼤手メーカーが本格的に取り組まない“ニッチ”な生活関連用品を自社で企画・開発・生産・販売しています。
提供:(株)ドウシシャ
提供:(株)ドウシシャ
これらの商品のアイデアは、どのように生まれたんですか?
アイデアの出発点は大きく3つあります。取引先からの要望、メーカーからの技術提案、そして社内メンバーの発案です。
SNSの広告で見たことがあります!この商品はどのようにして生まれたのでしょうか?
きちんとしたマッサージ器を買おうとすると、数万円かかってしまいます。そこで、圧着靴下のようなマッサージ器を作れば低価格で驚きを提供出来ると考えました。そして生まれたのが「ゴリラのひとつかみ」だったんです。
ありそうでなかった発想ですね!
ドウシシャでは、多くの商品で受注生産・受注発注の形をとっています。どんなに良い商品と思っていても、需要がなければ調達・仕入を⾏わず、その商品の企画を終了します。 そのため不動在庫・⻑期在庫を多く抱える⼼配はありません。
取材の様子
社内での商品開発について、もっと教えてください︕
ENJOYをテーマに企画・開発しています。Eは「ええやん(賛同)」、 Nは「なんでやねん(動機)」、Jは「自分(敬意)」、Oは「おもろいやん(評価) 」、Yは「やったらええやん(挑戦)」でENJOYです。
上場企業にしては珍しい考え方のように思えますが、コンプライアンス等は大丈夫なのでしょうか?
当社として「品質管理の徹底」を重視し、お客さまに迷惑をかけないようにしています。 やってみないと分からないのに止めてしまうのは社員のやりがいを損ねるため、商品開発については攻めの考えをしています。 同時に品質やコンプライアンスといった守りの部分も徹底しています。
商品名にゴリラを付けるのは相当攻めていますね!
社員の経営意識・モチベーションを上げる評価の仕組み︕
社員全体の意欲向上に寄与しているのが、経常利益の⼀部を社員の給料に還元する制度です。 この仕組みにより、部門全体が⼀丸となり、魅⼒的な商品開発やコスト削減に取り組む風⼟が根付いています。部門やチーム全体の業績・パフォーマンスを評価しつつ、個⼈にも目を向ける事で団結⼒や実⾏⼒を⾼めています。
給料に分かりやすく反映されるから頑張れそうですね!
社内にポスターを貼っていただきました!
NEXT>>>他社との差別化について
多くの取引先(得意先4,800社、仕入先2,100社)とのネットワークとマーケティングを掛け合わせ、商品の付加価値・ 企画提案⼒を重視する姿勢で他社との差別化を実現しています。また既存の繋がりと新たな発想⼒を活かした販路拡⼤も⼤きな強みです。
例えば、元々100円均⼀ショップ等にマシュマロを販売していましたが、居酒屋や焼き⿃チェーン店へ卸すことで、新たな販路を開拓しました。飲食店で焼きマシュマロ串の提案を通じ、若い世代の客層へアプローチするなど、固定概念にとらわれないことで新商品を出さずとも売上拡⼤しました。
提供:(株)ドウシシャ
得意先である⼩売店さまや飲食店さま(売り手)、仕入先であるメーカーさま(買い手)、そしてドウシシャ と社員(働き手)、社会全体や株主の皆さま(世間)など「四方」のことを常に考えて⾏動することが、安定した成⻑に繋がると信じています。
提供:(株)ドウシシャ
今後のドウシシャは、以下2つの方針で成⻑を目指します。
⼀つ目は、ニッチ市場No.1シェアのさらなる獲得です。現在、ドウシシャでは関連会社を合わせ11の事業部がありますが、⻑期ビジョンとして事業部を30まで拡⼤させ、1つの事業部の売上を100億円まで成⻑させ「100億円 30事業部構想」という目標に取り組んでいます。
二つ目は、EC事業・海外事業の拡⼤です。⽇本国内でのEC事業を伸ばしつつ、現時点では売上規模が⼩さい海外市場に対し、⽇本製品の信頼性やユニークな商品を武器に売上拡⼤を目指します。
ドウシシャの公式ECサイト 「DOSHISHA Marche」
提供:(株)ドウシシャ
海外販売ブランドの⼀例 「mosh!」(ライフスタイル雑貨)
提供:(株)ドウシシャ
小栁伸成様よりメッセージ
以上、株式会社ドウシシャ(銘柄コード:7483)の取材報告でした!
レポーター:甲南大学 3年 北田大夢
ドウシシャ様はある一つの物をとってもこの機能を全く180℃違う商品に応用したり、コラボ商品を作り相手の企業様の認知度拡大など、様々な新しいを追い求めている会社だなと感じました。今後もニッチな分野で市場に求められる商品を作ることにとても楽しみです。
レポーター:甲南大学 3年 平川湧斗
既存の製品でも細かい点を改良したり、販売する場所を工夫することで新たな価値を創造する取り組みは、とてもロマンがあるなと感じました。ニッチ市場でこれからも大活躍されるドウシシャさんの今後がとても楽しみです。
レポーター:大阪大学 4年 佐々木大誠
今回の取材を通して、株式会社ドウシシャが経営理念である「つぶれないロマンのある会社」そのものだと感じました。売り手よし、買い手よし、世間よし、働き手よしの「四方よし」の精神を大事に、挑戦し続ける社風がとても魅力的であると感じました。
取材協力:株式会社ドウシシャ
取材レポーター:北田大夢(甲南大学 3年)
平川湧斗(甲南大学 3年)
佐々木大誠(大阪大学 4年)
取材記事担当 :平川湧斗(甲南大学 3年)
取材SNS担当 :片野源也(名城大学 3年)
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企画・構成・撮影:株のトラ®
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