
提供:(株)ブロードエンタープライズ
取材日:2024年12月17日
①不動産の付加価値を上げる企業!サービスはすべて初期費用ゼロ円!?
②裏側には上場企業だからできる「債権流動化」の仕組みが?
③海外進出も虎視眈々と!

株式会社ブロードエンタープライズ
代表取締役社長 中西良祐様(右から2番目)
秘書室 主任 古川翔様(右から1番目)
他学生メンバー(後述)
業種
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情報・通信
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本社所在地
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大阪府大阪市北区太融寺町5-15 梅田イーストビル9階
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市場区分
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東証GRT
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銘柄コード
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4415
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現在価格
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今回の取材記事担当は甲南大学3年 平川湧斗です。よろしくお願いします!

提供:(株)ブロードエンタープライズ
2021年に東証グロース市場に上場した、不動産の修繕や設備投資に関するサービスやシステムを初期投資ゼロ円で提供している会社です。
B-CUBIC
賃貸マンション向けの高速インターネットサービスです。全戸一括型で提供されるため、入居者は契約や設定の手間をかけずに無料でインターネットを利用できます。

提供:(株)ブロードエンタープライズ

提供:(株)ブロードエンタープライズ
BRO-LOCK
オートロックと連携し、後付け可能なIoTインターフォンシステムです。既存のマンションにも対応しており、物件のセキュリティを大幅に向上させ、入居者の安心感を高めます。
BRO-ROOM
初期導入費用ゼロ円でできるお部屋のリフォーム・リノベーションサービスです。
入居者のニーズにあわせた内装を実現し、人気のお部屋にします。

提供:(株)ブロードエンタープライズ

提供:(株)ブロードエンタープライズ
BRO-WALL
外壁塗装や大規模修繕を提供するサービスです。建物の耐久性を高め、美観を維持します。オーナーにとっては、建物の長期的な運用を支える重要なサポートです。内装をリフォームする際、外装も初期導入費用ゼロ円で行いたいニーズが多数あり、始めました。
BRO-ZERO
これらの付加価値アップサービスの導入において、オーナーの負担を下げるべく、金融機関の審査なし、与信枠を使わずに初期導入費用をゼロ円(分割払い)にし、同社が立て替えるファイナンススキームで、最大の強みです。

提供:(株)ブロードエンタープライズ
いずれのサービス・システムも物件の価値の向上、物件の入居率アップに繋がります。


取材の様子
NEXT>>>初期費用ゼロ円の仕組みを聞いてみた!

ブロードエンタープライズの設備・サービスは、どうして初期費用がかからないんですか?電気工事をする場合、普通は何百万円もかかると聞きますが…
ポイントは債権流動化という仕組みにあります。この仕組みを使えば、私たちはオーナーさんと結んだ契約から将来得られる収益を“債権”として金融機関に売却できるんです。分割払いでスマホを買うときと同じ感じです。


スマホが安く買えるのもこの仕組みのおかげだったんですね!もっと詳しく伺いたいです!
オーナーさんは初期費用を支払う代わりに、月々の定額払いで設備を利用します。我々はその契約をもとに資金を金融機関から調達できるので、初期費用が“ゼロ円”で提供できるんですよ。


なるほど!それでオーナーさんは大きな出費なしで物件を改善できるんですね!
そうなんです。さらに、月額制のストックビジネスなので我々の利益は安定するんです。


この仕組みで他社にはないサービスを提供できているんですね!
債権流動化とは、将来得られる収益(=債権)を金融機関や投資家に売却して、現金を手に入れる仕組みです。債権を金融機関などに売却し、得た現金を元にブロードエンタープライズが工事をしています。

提供:(株)ブロードエンタープライズ
凄い仕組みだけど、他の企業はマネできないの?
ブロードエンタープライズの「債権流動化」スキームは、競合他社には簡単にマネできません。理由は、債権流動化には大規模な債権が必要だからです。銀行にとっては10億円規模の債権を扱う手間と100億円規模の債権を扱う手間はほとんど同じです。相応の実績や信用がなければ、必要な債権規模を満たすことができないため、未上場企業にはなかなかマネは出来ません。

提供:(株)ブロードエンタープライズ
債権流動化を活用することで、利用者は現金や自身の与信枠を使わずに不動産の価値を高めることができます。これにより、ローンが組めない方、銀行の与信枠を使いたくないオーナーのニーズを叶えています。
オーナーさんは複数の物件を持っていたり、他の事業をされてる方が多いんです。自身の与信枠を他の投資や事業拡大に活用できるので、資金運用の柔軟性が向上します。

取引先に対して設定する信用の限度額のことです。例えば、クレジットカードの利用限度額や銀行の融資枠がこれに当たります。

ストック型ビジネスで安定しているように見えますが、解約などのリスクはないのでしょうか?
解約率は0.1%ほどであり、リスクは低いですね。


すごいですね!他に考えられるリスクはないのでしょうか?
契約後に発生する貸し倒れは考えられますが、我々の顧客層はビルやマンションの所有者(オーナー)との契約に特化し、中でも富裕層や一定の資産を持つオーナーが主となっています。このため、リスクは非常に低いです。

NEXT>>>海外展開は?
ブロードエンタープライズは、海外での事業展開も視野に入れています。このマネされにくいモデルを海外で成功させることで、さらなる利益の向上が期待できます。しかし、課題も残っています。まず、債権を流動化させるための資金調達や信用を得るのが難しいです。さらに、海外では建設業や許認可の規制が日本と異なるため、それらに対応する必要があります。
詳しいIR情報はこちらから!

社内にポスターを貼っていただきました!
海外進出も視野に入れながら、これからもお客様のキャッシュフロー最大化に貢献していきます!


ブロードエンタープライズのIRチャンネルはこちらのブロタンの画像をタップ!
中西良祐様よりメッセージ

以上、株式会社ブロードエンタープライズ(銘柄コード:4415)の取材報告でした!

レポーター:甲南大学 3年 北田大夢
企業は安さ、商品力を売りにすることが多いですが、ブロードエンタープライズは債権流動化と言う仕組みを使い他社との差別化をされているのがとても勉強になりました。今後の日本の空き家問題解決に向けてとても楽しみです。

レポーター:甲南大学 3年 平川湧斗
上場企業ならではの債権流動化を活かしたファイナンススキームで優位性を持ち、物件の所有者にターゲットをしぼり回収を安定化することで成長させるというビジネスモデルがとても興味深かったです。今後の成長も楽しみです。
取材協力:株式会社ブロードエンタープライズ
取材レポーター:北田大夢(甲南大学 3年)
平川湧斗(甲南大学 3年)
取材記事担当 :平川湧斗(甲南大学 3年)
取材SNS担当 :片野源也(名城大学 3年)
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企画・構成・撮影:株のトラ®

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