近畿財務局

提供:近畿財務局

取材日:2025年4月4日

近畿財務局
近畿財務局長 関禎一郎様
秘書 萱原雄様
理財部 金融総括課 課長 越智了介様
理財部 統括証券監査官 松村哲弥様
総務部 財務広報相談室 室長 永井英生様
他学生メンバー(後述)

藤山
藤山

今回の取材記事担当は大阪国際大学3年 藤山友汰です。よろしくお願いします!

財務局って?

「財務局」って聞いて、何をしているかすぐにイメージできますか?
自分たちも取材に行くまでは、「お金を管理してる役所?」くらいの印象しかありませんでした。

実際に話を聞いてみると、財務局は財務省や金融庁の総合出先機関として、全国に設置されていて、国の政策を地域で実行したり、地域の声を国に届けたりする“橋渡し役”のような存在でした。

地域での経済の動きや課題を、我々がしっかりつかむことで、それが国の政策にも反映されていくんです。

関局長
関局長

つまり、東京で決められたルールや制度が、現場でちゃんと機能しているかを確かめたり、地域で起きていることを国に伝えたりする、まさに現場と中央のパイプ役。静かに、でも確実に日本全体を支えている組織だということがわかりました。

財務局の仕事って?

話を聞いていて驚いたのは、その仕事の幅広さです。いくつか印象的だったものを挙げると

金融機関の監督
 地域の銀行や信用金庫がきちんと運営されているかをチェックする。

預金者や地域の人たちの安心を守るためのしくみだよ!
キンザイキャッツ
キンザイキャッツ

国有財産の管理
 使われていない国の土地や建物を、学校や地域施設として活用したりする。

地域企業へのヒアリング
 企業の声を直接聞いて、経済の実態をつかむ。国の景気判断にもつながる。

藤山
藤山

直接聞くことが大事なんですね。

地域での経済の動きや課題を、我々がしっかりつかむことで、それが国の政策にも反映されていくんです。

関局長
関局長

ESG情報開示のサポート
 企業が非財務情報を開示するときに、どうすれば伝わるかを一緒に考える。

どれもあまり知られていないかもしれませんが、地域の経済や暮らしを支える“縁の下の力持ち”のような仕事ばかりでした。

ESGと情報開示の見方

最近よく聞くようになった「ESG(環境・社会・ガバナンス)」。
企業は今、売上や利益といった財務情報だけでなく、「どう社会と向き合っているか」といった非財務情報も公開するよう求められています。

藤山
藤山

企業がESG情報を開示するのは、制度で求められているからですか?

制度で求められているのは確かです。でも、それ以上に大事なのは、企業が何を考え、どんな姿勢で社会と向き合っているかという点です。

関局長
関局長
藤山
藤山

姿勢というのは、どんなところに表れますか?

開示というのは、義務というより“こう見てほしい”という意思表示です。たとえば、どんな人材を育てたいか、どんな課題に取り組んでいるか。そこに企業の価値観が出てきます。

関局長
関局長
藤山
藤山

企業ごとに違いが出そうですね。

どこに注目するかは人それぞれです。“自分は何を大事にしたいか”という視点を持って見てほしいと思います。

関局長
関局長

財務局では、こうしたESG情報の開示をサポートしていて、「開示って、ただの義務じゃなくて、企業がどう考え、どう見せたいかを表すもの」だと教えてもらいました。

たとえば、開示される内容にはこんなものがあります:

社員にどう投資しているか(人的資本)

女性管理職の割合、教育制度、賃金格差の有無などが当てはまるよ!
キンザイキャッツ
キンザイキャッツ

環境への取り組み

CO₂の削減目標、再生エネルギーの活用状況など!環境に対してどのような活動をしているのか見てみよう!
キンザイキャッツ
キンザイキャッツ

企業の意思決定の透明性(ガバナンス)

取締役の構成やリスク管理体制など、「ルールを守っているか」「信頼できるか」この観点で見てみよう!
キンザイキャッツ
キンザイキャッツ

企業によって、書き方や見せ方はかなり違っていて、グラフや表を多用するところもあれば、写真やストーリーを交えて紹介している企業もありました。

開示資料は主に投資家向けです。だからこそ、企業の本気度や姿勢が正直に出るんです。

関局長
関局長
藤山
藤山

就活向けのPRとは違うんですね。

見せ方に迷いがない分、その企業らしさがよく表れます。

関局長
関局長
学生にとってのポイント3つ

今回の取材を通じて得られた気づきの中から、学生にとって特に役立ちそうなポイントを3つにまとめました。

① 企業の“価値観”を読み取る力をつけよう

ESG開示を見ると、企業がどんな考えで社会と向き合っているかが見えてきます。
数字では測れない、「企業らしさ」や「未来への視点」を読み解く力は、就活だけでなく社会を見る目にもつながります。

② 「誰に向けた情報か」を意識しよう

就活パンフレットと違って、開示資料は基本的に投資家向け。だからこそ、企業がどんなことを重視しているか、どこに自信があるかが、より率直に出ていることが多いです。

③ 「知らない企業」を探す習慣をつけよう

普段なじみのない企業でも、ESG情報が掲載されている有価証券報告書を読むことで、意外な強みや社会への姿勢が見えてくることがあります。
世の中には、名前は知られていなくても面白い企業がたくさんあることに気づかされました。

最後に

企業を見るときの視点。社会との向き合い方。情報をどう読むか――
今回の取材で得たヒントは、これから自分たちが社会と関わっていくうえで、確かな土台になってくれるはずです。

藤山
藤山

以上、近畿財務局の取材報告でした!

北田
北田

レポーター:甲南大学 4年 北田大夢

平川
平川

レポーター:甲南大学 4年 平川湧斗

佐々木
佐々木

レポーター:大阪大学 4年 佐々木大成

伊藤
伊藤

レポーター:立命館大学 3年 伊藤悠真

藤山
藤山

レポーター:大阪国際大学 3年 藤山友汰

佐々木健
佐々木健

レポーター:岡山大学 4年 佐々木健人

取材協力:近畿財務局
取材レポーター:北田大夢(甲南大学 4年)
        平川湧斗(甲南大学 4年)
        佐々木大成(大阪大学 4年)
        伊藤悠真(立命館大学 3年)
        藤山友汰(大阪国際大学 3年)
        佐々木健人(岡山大学 4年)
取材記事担当 :藤山友汰(大阪国際大学 3年)
取材SNS担当 :平川湧斗(甲南大学 4年)
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