
提供:(株)アスア
取材日: 2025年 10月21日
①アスアの誕生秘話!
②アスアのメイン事業とは!?
③間地社長「失敗は成功のもと」


提供:(株)アスア
株式会社アスアは、「通信機器などの販売・サポート」の事業からスタートし、現在は「物流事業者向け安全活動」などの事業を展開している会社です!

提供:(株)アスア
アスアは1994年の創業当初、ガス漏れ警報器の取り付け業務から始まって以来、運送業のお客様に向けて、燃費向上を目的としたセラミックス製品の販売事業を開始しました。実際に約5000台の大型車両で15%の燃費向上を達成しましたが、ある試験で製品の効果を科学的に証明できる根拠がなく全面回収に追い込まれました。

実際に取り付けたセラミックス製品
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約5000台の全面回収の業務は精神的にも体力的にも想像を絶します。しかし間地社長はここで諦めません!
間地社長は、燃費を向上させていたのはセラミックス製品そのものではなく、製品導入する際の「運転の仕方のコンサルティング」にあったと気づきました!
大手メーカーでは車の燃費を10%向上させるとなると開発費は100億以上とも言えます。それが人の意識で15%向上するのですから、この事業は100億以上の価値があると強く思いました。
そこから物流現場の安全活動を専門スタッフが支援するサービスに発展し、現在のアスアは誕生しました。
アスアには、モビリティソリューション事業とネットワークソリューション事業の二つがあります。
【モビリティソリューション事業】
➀物流アウトソーシングサービスについて

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「TRYESサポート」(訪問型サービス)や「TRYESレポート」(クラウド型サービス)がメインのサービスになっています!
車両の入庫状況などをもとに必要な整備を「予測」し、見積・解説・提案書を自動生成するシステム「T’aime(テーム)」を提供しています。
➁データソリューションサービスについて

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【ネットワークソリューション事業】

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企業向けにICTインフラ(ビジネスフォン/クラウドPBX、サーバー、社内ネットワーク、セキュリティ機器など)の「設計・構築・運用保守」をワンストップで提供するトータルプランナーとしてのサービスを行っています!
こちらは創業の時から取り組んでいる事業で約3,000社との取引があるんです!
「TRYES」とは、物流業界の安全教育と職場改善を支援するサービスです。プログラムは主に2つの柱で構成されています!
「TRYESサポート」

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一つ目の「TRYESサポート」は、アスアの専門スタッフが実際に物流現場へ入り、少人数・短時間のミーティングを通して安全活動を24時間体制で支援する、訪問型サービスです。データや対話を重視しています。
二つ目の「TRYESレポート」は、クラウド型の安全教育サービスです。法定12項目に対応した教材やワンポイント動画をオンラインで提供し、議事録の自動作成や進捗管理も可能です。
「TRYESレポート」

運転手の方とのコミュニケーションで意識されていることを知りたいです!
とにかく楽しいミーティングを少人数で行うことを意識しています!皆さんの運転の良いところを見つけながらアドバイスをすること、決して否定しないことを意識することで皆さんに積極的にミーティングに参加していただけています!

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アスアは、早稲田大学との共同研究で、「運転の仕方で燃費が8.7%向上すると事故件数が半減する傾向がある」ことが明らかになりました。この共同研究の成果は、「エコドライブ活動による燃費改善と交通事故低減」という論文としてまとめられ、国連本部(ニューヨーク)にて国際エコドライブカンファレンスで発表をし、国内外で注目を集めました。
燃費の良い運転とは、具体的にどのような運転を指すのでしょうか。
事故が最も多く発生するのは、実は交差点です。交差点ではブレーキとアクセルの操作が頻繁に行われます。そのため、発進や停止を丁寧に行うことが燃費の向上につながり、結果として事故の減少にも結び付くのです。
エコドライブカンファレンスとは??
エコドライブカンファレンス「エコドライブカンファレンス」は、主に自動車の「エコドライブ(環境に配慮した運転)」をテーマに、地球環境の改善や低炭素社会の実現に向けて、専門家や関係者が集まり議論する国際的な会議です。具体的な活動としては、2014年に国連本部で初めて開催されて以降、日本(愛・地球博記念イベント)、フランス(COP21サイドイベント)、国連本部など、世界各地で継続的に開催されています。
間地社長が大切にしていることは何でしょうか?
間地社長の大切にしていること
” 失敗を恐れずあきらめず挑戦し続ける”
” 常に明るく”
盛和塾で学んだ「失敗を恐れずあきらめず挑戦し続ける」と「常に明るく」ということです!一つ目の言葉は、アスアのテーマになっています。自分の人生を振り返っても失敗がなかったら、挑戦していなかったら今のアスアはなかったです。モビリティ事業で大失敗をしたけれど、価値があると思うものだと信じて挑戦しました。そして苦しい時、つらい時にも常に明るくいるということが大事です!学生の皆さんもこれからきっとそんな時が来ると思うけれど明るく頑張ってほしいです!
盛和塾とは??
京セラや第二電電(現KDDI、au)を創業した故 稲盛和夫氏が、自らの経営哲学と人生観を後進に伝えるために設立した塾です。2019年末をもって解散しましたが、現在も国内外でその意思を継ぎ、稲盛経営哲学を学んでいます。
https://www.kyocera.co.jp/inamori/about/contribution/seiwajyuku/

取材の様子
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現在、運送会社は約63,000社
トラックを1万台以上保有する大手企業はわずか10社程度、100台以上の企業でも全体の1%に過ぎません。一方で、30台以下の中小規模の運送会社が全体の約86%を占めています。アスアが提供するサービスは、こうした中小企業まで取り組める内容となっています。
人手不足の物流業界では、自社で安全活動を行うことが難しく、アスアは現在約1600社をサポートしているんだ!
アスアは今後、「車・人・荷物」の3つの要素をより密接に結びつけることで、物流全体の最適化を目指しています!

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こういった課題をアスアのサービスや、シナジーのある企業とのM&Aにより解決していきます!

ポスターをお渡ししました!

間地社長からのメッセージ

メッセージを頂きました!
以上、株式会社アスア(銘柄コード:246A)の取材報告でした!
レポーター:名古屋大学 3年 稲葉琉斗
沢山の失敗を経験し、乗り越えられた間地社長の伝える「失敗は成功のもと」にはものすごく感動しました。アスアさんはちょっとしたことでは折れない忍耐力の強い会社だと感じました。アスアさんは運送会社の多くの社会課題を解決する日本にとって大変重要な事業をやられていました。会社をやっていくには事業内容だけでなく、それに取り組む方の人間性にこそ大切なところがあるのだと感じました。
レポーター:名古屋大学 3年 横山温輝
燃費のよい運転を行うには、車の製造だけではなく、運転手の心の持ち方にあるというお話が印象的でした。それを実現するために、ニーズにあった事業内容を行っており、これからますます必要性が大きくなっていくだろうなと感じました。間地社長の人柄であったり、行動指針は大学生である自分たちにとっても参考になるものばかりでした。それが会社全体に共有されているため、成長している一番の秘訣だと強く感じました!
レポーター:名古屋大学 3年 小松美子
過去のご経験があったからこそ絶対にめげない力があり、それこそが強みでもあるとおっしゃっていたことがとても印象的でした。間地社長はご自身のことを「運がいい」とおっしゃっていましたが、その運の良さは、寄せる力・見極める力・ものにする力を磨いてこられた結果だと感じました。貴重なお話を伺い、働くことに限らず、これからの生き方を見つめ直す機会をいただきました。
レポーター:名古屋工業大学 2年 原田紳平
本日は初めての取材になりました。間地社長のフィロソフィーについての話が印象的でした。失敗は成功のもとという聞き馴染みのある一聞すると浅く聞こえてしまいそうになる言葉でも、社長の、製品全面回収に至る多くの失敗をもとにそれでも挑戦し続け事業を大きく広げたという過去から大変深く聞こえました。そしてもう一つ感じたことは話のうまさです。このようにスラスラと自分の考えを話せるのはやはりそれだけ悩み考え努力した結果だと思いました。それが新規顧客獲得の営業にもきっとつながっているのだと感じました。見習いたいところだらけだなと感じました。
レポーター:南山大学 2年 市川緋美花
全く異なる業種からスタートしたアスアさんが、モビリティ業界で唯一無二の存在として社会に貢献されている点に、社長の熱い想いを通じて強く感銘を受けました。2024年問題をはじめ、変革期を迎えている運送業界の中で、現場のニーズを真摯に受け止めながら課題に立ち向かっている姿勢が印象的でした。特に、変革の波の中で多忙であるこの業界において、「安全運転」という当たり前でありながらも時間をかけづらいテーマに対し、TRYESサポートやTRYESレポートを通して現場に価値を還元していこうとする姿勢に心を打たれました。
取材協力:株式会社アスア
取材レポーター:稲葉琉斗 (名古屋大学 3年)
:横山温輝 (名古屋大学 3年)
:小松美子 (名古屋大学 3年)
:原田紳平 (名古屋工業大学 2年)
:市川緋美花(南山大学 2年)
取材記事担当 :原田紳平 (名古屋工業大学 2年)
:稲葉琉斗 (名古屋大学 3年)
:横山温輝 (名古屋大学 3年)
取材SNS担当 :稲葉琉斗 (名古屋大学 3年)
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