トヨタ紡織(株)【3116】

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①車両用シートから内装空間へ!インテリアスペースクリエイター
②世界中に開発・製造拠点!地域に応じたものづくり
③部の垣根を超えた人事戦略!

トヨタ紡織株式会社
経営企画部 部長 鈴木 浩之様
経営企画部 戦略推進室 CVCグループ 主査 鈴木 由康様
人材戦略部 キャリア成長支援室採用ナビゲーターズグループ 加納 幸一様
経営企画部 経営計画室 IRグループ 主任 佐野 瞳様
他学生メンバー(後述)

業種 輸送用機器
本社所在地 〒448-8651 愛知県刈谷市豊田町1丁目1番地
市場区分 東証プライム、名証プレミア
銘柄コード 3116
現在価格 こちら
沢潟
沢潟

今回の取材記事担当は名古屋大学2年 沢潟学です。よろしくお願いします!

どんな会社?

トヨタ紡織は、車両用のシートや内装部品、その他車両用のユニット部品などの製造を手がける企業です!1918年に豊田佐吉さんが創業して以来、100年以上続く企業です。現在は社員数56,000人を超える大企業へと成長、内装部品(シート、ドアリム)では世界第3位、国内市場ではなんと1位のシェアを誇っています!

世界中に開発拠点

実は、トヨタ紡織は日本の企業でありながら、世界中に91ケ所もの拠点を持っています!そのグローバルな基盤を活かしてそれぞれの国や地域によって求められる需要の違いを捉えた製品を提供しています。

沢潟
沢潟

国ごとに求められる製品の違いについて詳しく教えてほしいです!

基本的な構造、設計、製品作りはグローバル共通ですが、一部は地域のニーズに合わせたデザインを採用しています。

鈴木浩之様
鈴木浩之様
沢潟
沢潟

なるほど、地域によって異なるニーズも、世界中に拠点を持つグローバル企業だからこそ捉えられるということですね!!

長時間座っても疲れない!トヨタ紡織のシート

トヨタ紡織は主力商品として車両用のシートを販売しています。スペースの限られている車内では簡単に立ったり座ったりできないため、長時間座っても疲れにくいシートの開発・製造に取り組んでいます。製造するシートは、なんと年間800万台分!シートの製造は手作業の部分もかなり残っていて、丁寧なものづくりを心がけているそうです。また、車用のシート開発の経験を活かして、航空機用のシートも製造しています。



シート業界ってどんな業界?

シートを1つ作るのに必要な部品、どのくらいあると思いますか?20?30?いいえ、実はシート1つあたり数百を超える部品が必要です!これだけの部品を用意するだけでも大変ですが、それらの部品を組み上げる生産ラインを確保する必要もあります。さらに、揺れる車内でも異常振動や異音を生じない製品を設計するノウハウも求められます。近年は車に求められる機能が多様化していることから、シートにも新機軸が求められているようです。

NEXT:ただの移動手段ではない!?車に求められる新たな機能とは!?

車に乗ってる間、何ができる?利用者が「今」求めるもの!

自動車業界は今、100年に一度の大転換期を迎えていると言われています。これまでは車は移動手段としてしか捉えられていませんでしたが、特に近年、「車に乗っている間、何ができるか」という部分を重視する利用者が増えています!快適な乗り心地や安全性は当然あるものとして、乗っている間も楽しむことができるか、という部分も重視されるようになってきました。

沢潟
沢潟

トヨタ紡織様はこの新たな需要にどう対応していくのでしょうか?

この需要に答えるにはシートだけでなく内装も含めた車室空間全体の提供が必要になってくると考えています。その為には、車室内の様々な部品を一体的にコントロールしていくことも必要になり、ハードウェアだけではなく、ソフトウェアの充実を目指すことが挙げられます!

鈴木浩之様
鈴木浩之様
沢潟
沢潟

ソフトウェアですか!シートの製造だけでなくそんな領域まで事業拡大されているんですね。

そうですね。最近ではCVCやM&Aにも力を入れ、ソフトウェアの開発に向けても取り組んでいます!

鈴木浩之様
鈴木浩之様
CVC、M&Aって何?

CVCもM&Aも、新市場の開拓や技術の獲得のために企業が取る手法のことです。CVCとは、競争力強化や新規事業開拓のため事業会社が自社の事業分野とシナジーを生む可能性のあるベンチャー企業に対して投資することを指します。投資の結果、将来性のある新技術や、製品と早い段階で接点を持ち、事業シナジーを最大化することができます。一方M&Aとは、買収・合併のことです。他企業と一緒になり、シナジー効果を発揮することで、競争力を上げていくことを目指すものです。

NEXT:新事業への飽くなき探究心!

快適チェア技術の転用!!

トヨタ紡織では、新事業の探究を常に行なっています。現在は、車両用のシート製造のノウハウを活かして旅客機のシートも製造しています!また、成田空港のビジネスラウンジに“QUALIA POD”(クオリアポッド)という、五感に訴えリラックスを促すリクライニングチェアを搭載したブースを設置し、忙しい利用者への休息の機会を提供しました!まだ実証段階の事業ではありますが、今後が期待される領域になっています。

トヨタ紡織の水素自転車!

実はトヨタ紡織は、燃料電池の製造技術が優れており、その強みを活かして当社開発の小型水素発電システムを搭載したFCアシスト自転車を開発中です!水素自転車は、現在普及している充電式の電動自転車に対し、水素タンクを入れ替えるだけ!と素早く済みます。自治体との実証実験を予定しており、さまざまな乗り方でシステムへの負荷を検証しながら市場投入に向けて検討、また、観光プランと組み合わせた実証も検討しています。

社内で転職!?新しい人材発掘のカタチがアツい!!

①『We:ave』

トヨタ紡織では、新たな人材育成の手段として、『We:ave』という取り組みを行っています。これは、主に若手社員を対象とし、1年間元の部署を離れ、様々な部署から集まった社員と共に新事業を模索するというプログラムです!若手を中心にアイデアを出し合うことで新しい事業を生み出しています!

沢潟
沢潟

We:aveに参加する方はどのように決められているのでしょうか?

立候補制です!参加したい社員は自分が今取り組んでいる仕事を引き継いだ上で、We:ave専門の部署に移動して1年間新領域の開拓に取り組みます!

加納様
加納様
沢潟
沢潟

専門の部署に移動するんですね!とても本格的ですね!

そうですね。このプログラムによって、仮にすぐ新たなビジネスが生まれなかったとしても、新たな考えを生む力のある人材の育成に繋がります!!

加納様
加納様
沢潟
沢潟

短期的にも中長期的にもメリットの大きい制度ということですね!

②『社内転職』

社内にいる人材を全く別の部署で採用するジョブチャレンジという制度があります!社内に求人を出して社員に応募してもらうことによって、人事異動のような受け身のキャリア形成だけでなく、能動的にキャリアを積むことができる制度になっています。

ポスターをお渡ししました!

今後の展望!

工場の自動化・機械化への投資をさらに進めていきたいです。工場で働く人が減ってくるなか、手作業の業務を極力減らしていきます!また、トヨタ自動車様以外の取引先の拡大も推し進めていきます!製品の幅を広げること、同時に、顧客の幅を広げること。この掛け算で事業を拡大していきたいと考えています!

学生へのメッセージ!

株式会社トヨタ紡織
人材戦略部 採用・育成室 採用・要因管理グループ 加納 幸一様からのメッセージ

沢潟
沢潟

以上、トヨタ紡織株式会社 (銘柄コード:3116)の取材報告でした!

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稲葉
稲葉

レポーター:名古屋大学 2年 稲葉琉斗
トヨタ紡織様のインテリアスペースクリエイターへの転換は非常に面白いなと感じました!また利益率の高いソフトウェア事業と強みであるシート事業を掛け合わせた今後の事業にも注目していきたいです!

片野
片野

レポーター:名城大学  3年 片野源也
トヨタ紡織様が社内で取り組まれているwe:aveを通して社員の方が挑戦できる環境があるのにとても魅力を感じました!社会のあり方が変化する中で柔軟に変化するトヨタ紡織様の姿を見て今後も成長に期待ができると思いました!

五十川
五十川

レポーター:金城学院大学 2年 五十川瑠奈
トヨタ紡織様は、チャレンジ精神やチームワークを尊重し、独自の施策を実施されており、未来を見据えて時代の変化に柔軟に対応する取り組みを進めていると感じました。
また、長い歴史の中で培われた技術と、社会の需要に応じた新しい技術を融合させているとうかがい、さらなる事業発展の可能性を感じました。

水野
水野

レポーター:椙山女学園大学 2年 水野愛子
約6万人という大勢の社員の管理体制の面において、”世のため人のため”という考えを社員全員が共通して持てるような組織づくりを工夫されておりとても印象的でした。また、社員やお客様、関わるすべての方を大切にというお言葉や、日々工場で働かれている方に対しての尊敬の気持ちも伝わり素敵だなと感じました。

沢潟
沢潟

レポーター:名古屋大学 2年 沢潟学
日本だけでなく海外にも拠点を持ち、その地域のニーズを細部まで調べ尽くして求められるものづくりを追求する姿勢に感動しました。また、社内でも部門を超えた交流を促すWe:aveや社内転職といった新しい時代に即した仕組みを作っている点に、人材に対する熱意を感じました。

箕浦
箕浦

レポーター:名城大学 1年 箕浦琢真
トヨタ紡織様が地域のニーズを深く分析し、技術を進化させながら柔軟に対応されている姿勢に感銘を受けました。社員の成長を支える仕組みや、新事業への挑戦にも熱意を感じ、今後の展開が楽しみです!

山田
山田

レポーター:名古屋大学 2年 山田大空翔
車の激しい揺れや長時間の運転にも耐えることのできる、乗り心地を追求したシートを作ってきたノウハウを活かして、この社会で生き抜くために新たな事業への追求をする努力を怠らないトヨタ紡織さんの姿に熱い情熱を感じました!

 

取材協力:トヨタ紡織株式会社
取材レポーター:片野源也  (名城大学    3年)
       :稲葉琉斗  (名古屋大学   2年)
       :五十川瑠奈 (金城学院大学  2年)
       :沢潟学   (名古屋大学   2年)
       :箕浦琢真  (名城大学    1年)
       :山田大空翔 (名古屋大学   2年) 
       :水野愛子  (椙山女学園大学 3年)
取材記事担当 :沢潟学   (名古屋大学   2年)
取材SNS担当 :稲葉琉斗  (名古屋大学   2年)
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企画・構成・撮影:未来金融研究部

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