神鋼鋼線工業(株)【5660】

提供:神鋼鋼線工業(株)

取材日:2025年8月21日

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~サステナビリティ経営の推進~
未来を支えるサステナブル貢献製品
② 信頼でつながる神鋼鋼線ブランド
女性も長く働ける、ものづくりの現場へ

神鋼鋼線工業株式会社
取締役 常務執行役員 総務本部長 (兼) 企画部長 吉田 様(右から1番目)
総務本部 企画部 企画室長 中谷 様
総務本部 企画部 企画室 原 様 (左から1番目)

他学生メンバー  (後述)

業種鉄鋼
本社所在地〒661-0976 兵庫県尼崎市潮江 1丁目 2番 6号JRE 尼崎フロントビル5階
市場区分東証スタンダード
銘柄コード5660
現在価格こちら
豊田
豊田

今回の取材記事担当は甲南大学2年 豊田隼太郎です。よろしくお願いします!

どんな会社?

社会が前に進むために、
「なくてはならない価値」を提供し続ける

神鋼鋼線工業株式会社(以下、神鋼鋼線)は、「線」に関する技術で世界トップレベルの力を持つ会社です。KOBELCOグループの一員として、さまざまな分野で活躍しています。 
たとえば、建物の安全を高めるための耐震用ケーブルや、自動車の性能を高める部品など、私たちの生活の安全や快適さを支える製品をつくっています。普段はあまり目にしないけれど、道路や橋、家電など身の回りのものが安心して使えるのは、こうした技術のおかげなんです。
神鋼鋼線は、高い技術力を活かしながら、社会のニーズや時代の変化に合わせて工夫を重ねています。「なくてはならない存在」であり続けるために、挑戦を続けている会社です。
目立つことは少ないかもしれませんが、“縁の下の力持ち”として、みんなの暮らしをしっかり支えている会社です。

豊田
豊田

実は神鋼鋼線の製品は高速道路エレベーターのロープなど目に見えないところで私たちの生活を支えてくれています!

神鋼鋼線の三つの事業!

提供:神鋼鋼線工業(株)

提供:神鋼鋼線工業(株)

提供:神鋼鋼線工業(株)

「特殊鋼線事業」
高速道路や橋梁に使われる強度の高いPC鋼材や、様々な自動車部品や電化製品などで活用されるばね用の特殊鋼線を製造・販売。

「鋼索事業」
 「東京スカイツリー」や「あべのハルカス」などの超高層用エレベーターロープなどの高機能品から幅広い分野で利用される一般品まで、多種多様なワイヤーロープを製造・販売。

「エンジニアリング事業」
橋梁用ケーブルの設計から製造、点検、メンテナンスまで総合サービスを提供するほか、耐震・防災関連商品の新製品開発・製造・販売を実施。

豊田
豊田

神鋼鋼線が手掛けるPC鋼材は国内でトップクラスのシェア!
高速道路や橋で使われるPC鋼材約40%を占めています。

プレストレスト・コンクリート(PC)は、鉄筋の約5〜6倍の強度を持ち、主にコンクリートの補強材として使われています。

吉田常務
吉田常務
豊田
豊田

なんと神鋼鋼線のPC鋼材は約15mmの細さで約26tの重さに耐えることができます!
約26tなので観光バス2台を持ち上げられるほどの強度があります。

東京スカイツリー、あべのハルカス、鹿島スタジアム、東京ドーム、六本木ヒルズ、明石海峡大橋などに神鋼鋼線の製品が使われているんだぞ。

鹿島スタジアム
提供:神鋼鋼線工業(株)

東京スカイツリー
提供:神鋼鋼線工業(株)

多々羅大橋
提供:神鋼鋼線工業(株)

ちょこっと豆知識!

PC鋼線とは

提供:神鋼鋼線工業(株)

主に橋やビルなどコンクリート構造物を補強するために使われるとても丈夫な鉄の線です。
コンクリートは重く割れやすいですが、PC鋼線を中に入れ、ギュッと引っ張っておく(=プレストレスをかける)ことで、割れにくく、丈夫になります。長い橋や高い建物を安全に作るために、すごく大事な材料なんですよ。

🔍ここからは「神鋼鋼線ミッション」を実現に向けての取り組みを解説します!
サステナビリティ経営の推進


「社会にとって、なくてはならない存在であり続けるために。」

神鋼鋼線は、道路や橋、建物、自動車など、暮らしのあらゆる場面を支える製品をつくってきました。創業70周年を迎えた今、私たちは“これからの社会”にも必要とされる企業であるために、サステナビリティ経営に力を入れています。地球環境や人々の暮らしを守りながら、持続的に成長していく。そんな未来を、私たちは本気で目指しています。

未来を支えるサステナブル貢献製品

当社では、「今、取り組むべき重要テーマ」として5つのテーマに取り組んでいます。

吉田常務
吉田常務
豊田
豊田

どんな取り組みをされていますか?

特に力を入れているのが『カーボンニュートラルへの貢献』と『防災・強靭化への貢献』です。

これらの分野では、当社の製品が数多く活躍しており、社会にしっかりと貢献できていると自負しています。

吉田常務
吉田常務
豊田
豊田

「カーボンニュートラル」や「防災」って、最近すごく注目されているテーマだと思いますが、どんな製品が活躍しているんですか?

普段の生活ではあまり目にすることはありませんが、土木・建築・エネルギー・自動車などの分野で実は社会の色んな場所で製品を提供しています。

吉田常務
吉田常務

また、災害から人や街を守るために、落下防止ワイヤロープや耐震補強材などの技術を提供しています。また、古くなった橋や建物を安全に使い続けるための補強・メンテナンス技術でも活躍しています。

吉田常務
吉田常務

信頼でつながる神鋼鋼線ブランド

豊田
豊田

神鋼鋼線の製品の強みはなんですか?

お客様のニーズに寄り添い、常に高品質な製品を提供できる技術力です。

吉田常務
吉田常務
豊田
豊田

なぜニーズに寄り添うことが強みなんですか?

お客様視点に立ち、ほしいと思う製品をタイムリーに提供し続けることで、繰り返し選ばれる信頼につながるからです。

吉田常務
吉田常務
豊田
豊田

なるほど!
顧客のニーズに対応できる柔軟さとそれを可能にする技術力が強みなんですね。

長年にわたって積み重ねてきた経験と、細部まで徹底的にこだわる姿勢が、私たちの品質を支える確かな土台となっています。

吉田常務
吉田常務

70年の実績が証明する確かな品質

神鋼鋼線は昭和29年から神戸製鋼所(株)から独立し、創業して70年以上と長い歴史を誇ります。神戸製鋼所(株)がつくる鉄をもとに、私たちはその素材を加工し、鋼線やワイヤーロープを製造しています。役割を分担し、それぞれが専門性を高めることで、より効率的で高品質なものづくりが可能になりました。

提供:神鋼鋼線工業(株)

豊田
豊田

そして70年以上も続けられたのは、高い技術力に加えて、お客様との信頼関係を大切に積み重ねてきたからなんですね!

豊田
豊田

日本のものづくりは、海外でも評価されているんでしょうか。

当社の製品は、その高い品質と信頼性から、海外でも採用が広がっています。

特にエレベーターのワイヤーロープの需要が増えており、自社製品が世界でトップクラスのエレベーターメーカーからも認められています。

吉田常務
吉田常務
豊田
豊田

技術力の高さが世界にも評価されてるんですね!

ちなみに当社のワイヤロープはドバイにある世界一高い建造物のブルジュ・ハリファのエレベーターにも使われてます!

吉田常務
吉田常務

女性も長く働ける、ものづくりの現場へ

豊田
豊田

最近は女性の採用枠も増やしていると聞きましたが、何かきっかけがあったんですか?

実は10年ほど前から女性の採用に本格的に始めました。お客様の層も多様化してきていて、社内にもいろんな視点が必要だなと感じるようになったんです。

吉田常務
吉田常務
豊田
豊田

どのような場面で活躍されているのでしょうか?

やはり、女性ならではの視点で、今までにないアイデアを出してくれるんですよね。

「なるほど!」と思うことも多くて、会社全体に良い影響を与えてくれていると感じます。

吉田常務
吉田常務
豊田
豊田

なるほど、そういう変化ってすごくいいですね。多様なメンバーがいると、会社の雰囲気もどんどん良くなっていくんだなと思いました。

充実した福利厚生

神鋼鋼線は、多様な働き方を可能にする制度の整備に取り組み、フレックス・在宅勤務制度、育児・介護休暇制度、時短勤務制度の導入などの福利厚生制度が整っています。また工場敷地内にはトレーニングルームや体育館を配置。従業員が、昼休みや業務後に気軽に利用できる環境が整っています。

大阪関西万博でも採用!

三菱未来館
(引用: https://www.expo2025.or.jp/domestic-pv/mitsubishi/)
提供:神鋼鋼線工業(株)

ガスパビリオン
(引用: https://www.expo2025.or.jp/news/news-20230922-04/)
提供:神鋼鋼線工業(株)

大阪ヘルスケアパビリオン
提供:神鋼鋼線工業(株)

パナソニックグループパビリオン
提供:神鋼鋼線工業(株)

神鋼鋼線のこれまでに建築分野における特殊構造物で培った設計施工ノウハウを活かし、2025年の大阪万博の会場で多数採用されたそうです!

豊田
豊田

今回私たちは取材に加えて工場見学までさせていただきました!

工場見学の様子

豊田
豊田

実際に見学させていただいた工場は、なんと甲子園球場約3.3個分という広大な敷地を誇っていました。
 さらに印象的だったのは工場内の機械化が非常に進んでおり、その広い空間の中で人の姿がほとんど見られなかったことです。
 また、従業員の方々は2時間に1回休憩を取るなど、熱中症対策が徹底されています!

取材の様子

今後の展望
豊田
豊田

今後の展望を教えてください!

神鋼鋼線はこれからも、社会に「ありがたい」と言っていただける製品をつくり続けたいと考えています。中期経営計画「Next Innovation 2026」を実行し、カーボンニュートラルや防災などサスティナブルな製品を提供し続けることで社会への貢献を通じて暮らしを守り、なくてはならない価値を提供し続けます。

吉田常務
吉田常務
豊田
豊田

常に顧客のことを考え発展していく姿に感動しました!ありがとうございました!!

社内にポスターを貼っていただきました!

学生へのメッセージ!

吉田常務よりメッセージ動画!

吉田常務よりメッセージ色紙を頂きました!

豊田
豊田

以上、神鋼鋼線工業(株)(銘柄コード:5660)の取材報告でした!

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北田
北田

レポーター:甲南大学 4年 北田大夢
神鋼鋼線さんは長く続く企業であり、お客様のニーズを汲み取りながら長期的な関係を築いていると伺いました。メーカーではこのような関係が多いとのことです。
 また、工場は多くの人が働いているイメージでしたが、実際には少人数で効率的に回していることに驚きました。

木村
木村

レポーター:神戸電子専門学校 2年 木村帆天
神鋼鋼線さんの取材で、70年以上続く理由が技術力とお客様との信頼関係にあると知りました。神戸製鋼所から独立し二次加工を担ってきた歴史も印象的で、誠実さが成長の源泉だと実感しました。学生としても信頼を築く姿勢を大切にしていきたいです。

中村
中村

レポーター:甲南大学 2年 中村里菜
工場見学では、安全面を考慮してロボットが多様な製品を製造し、微調整を重ねながら世界トップクラスの品質を維持している点がとても興味深かったです。さらに、女性の労働支援や休憩所の設置、休憩時間の充実など、労働環境への配慮が行き届いていることも非常に印象的でした。今後も世界トップクラスを走り続けてください!本日はありがとうございました!!

豊田
豊田

レポーター:甲南大学 2年 豊田隼太郎
今回、初めての企業取材で神鋼鋼線さんにお話を伺いました。
お話を通して、神鋼鋼線さんが「顧客のニーズを大切にしている会社」であることを強く感じました。ニーズに寄り添った製品づくりを行うことで、製品が長く使われ、信頼関係につながっていくという考え方はとても印象的でした。
 取材を通じて、普段は目にすることの少ない企業の取り組みが、私たちの暮らしや社会を支えていることを実感できました。これからも神鋼鋼線さんの「なくてはならない価値」を提供し続ける姿勢に注目していきたいです。

取材協力:神鋼鋼線工業株式会社
取材レポーター:北田大夢(甲南大学 4年)  
        木村帆天(神戸電子専門学校 2年) 
        中村里菜(甲南大学 2年)
        豊田隼太郎(甲南大学 2年)
取材記事担当 :豊田隼太郎(甲南大学 2年)
取材SNS担当 :平川湧斗(甲南大学 4年)
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企画・構成・撮影:株のトラ®

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