
取材日:2025年2月6日
①橋と鉄骨の職人企業!
②鋼製の構造物を造る業界について聞いてみた!
③職人技と最新技術が織りなす可能性


提供:高田機工(株)
日本全国の橋梁(きょうりょう)や鉄骨を手がけ、インフラを支えている企業です。高田機工が担当した構造物には皆さんが普段から目にするものもあるかも知れませんね!
明石海峡大橋 名港中央大橋 渋谷スクランブルスクエア
提供:高田機工(株)
建設業界について知っておこう!

そもそも、建設業界ではどの様にお仕事が決まるのでしょうか?
我々の業界では入札という方法で仕事が決まっています。工事の発注者が入札に参加した業者の中で、最も好ましいと思った条件の業者が案件を得られるんです。


イメージとしてはオーディションのようなものでしょうか?
そうですね。価格や納期、技術力はもちろん、実績やワークライフバランス、環境への負荷等の総合的な観点で判断されます。


入札に参加する業者というのはゼネコンさんのことですか?
新規の橋梁工事(鋼製)で入札に参加する業者は、我々と同じ専門業種の会社となります。一方、維持修繕・更新工事となると、ゼネコンを含めた業種が参加してきます。橋梁事業は、直接発注することが多く、工事の規模等によっては数社でチームを組んで参加する場合などがあります。鉄構事業ではゼネコンさんからの受注となります。


色んなパターンがあるんですね!
ゼネコンって何?
橋やビルなどの大きな建設工事をするとき、よく聞くのが「ゼネコン」という言葉。これは「ゼネラル・コントラクター(General Contractor)」の略で、簡単に言えば「建設工事全体を管理する会社」のことです。ゼネコンが大規模な工事を請け負い、実際の作業は高田機工のような専門会社が担当することもあります。

取材の様子
高田機工の取り組み
職人技が光る!
橋や鉄骨の製造には、溶接や組み立てといった高度な技術が必要です。高田機工の職人さんたちは、精密な溶接技術を持ち、製品の「美しさ」でも評価されています。これは長年の経験によって培われたもの。高田機工はまさに「技術の会社」なんです。

高田機工和歌山工場
提供:高田機工(株)
高田機工の鉄骨の製作工場は、国土交通大臣の5段階のランク中最高の「Sグレード」の認定を受けています。これにより高い信頼を得ています。

提供:高田機工(株)
公共事業を担う安定性
橋梁事業の多くは、国や地方自治体からの公共工事として受注するため、景気の変動に左右されにくい特徴があります。

物価が高騰しても、国がある程度保障してくれるので大きなリスクにならないそうです!

国土交通省公開資料より
橋の耐用年数は、一般的に50年程度とされています。50年前、つまり高度経済成長期に建てられた橋の補修工事の時期が迫ってきているため、補修需要が高まっているのです。

提供:高田機工(株)
高田機工は、職人技と最先端技術を融合させることで、DX(デジタル・トランスフォーメーション)を積極的に推進しています。施工前にデジタルでシミュレーションしたり、施工情報をクラウドで一元化することで、効率化と品質向上に繋げています。
若手に職人さんたちの技術を継承するため、職人技をデジタルで学べる環境づくりにも活用しています。


社内にポスターを貼っていただきました!
高田機工の今後!
今後の世間情勢に合わせて柔軟に対応すべく、人員を適材適所に配置することでさらなる成長を目指します。


提供:高田機工(株)
詳しいIR情報はTKDマークをタップ!

中村達郎様よりメッセージ

以上、高田機工株式会社(銘柄コード:5923)の取材報告でした!

レポーター:甲南大学 3年 北田大夢
橋梁の工事や修繕は、国から直接仕事が割り当てられるのではなく、オークション形式の競争入札によって業者が決定されます。選定にあたっては、価格の安さだけでなく、企業の実績や技術力などさまざまな要素が評価されます。高度成長期から50年が経過し、今後は修繕事業の需要がますます拡大すると予想されるため、業界の将来性にも大いに期待が持てます。

レポーター:甲南大学 3年 平川湧斗
建設業界では、ゼネコンさんからの仕事と公共事業の仕事では、重要視される点が異なること、高度経済成長期の頃の建物が一斉に修繕期に入ることなど初めて知ることばかりで興味深かったです。職人気質の業界でありながら、DX化を取り入れ、時代に対応しようと努力されている点も印象的でした。

レポーター:近畿大学 2年 田村幸志郎
公共事業の中でも、橋梁事業と呼ばれるニッチ市場が主な業務です。取引先は、国や地方自治体が全体の半数以上をしめています。そのため、橋梁の新規設立が少ないときは、会社の収益が下がってしまうという課題点があります。収益の低下に対応するために、今後は、橋梁の修繕や溶接事業を初めとする新規事業の立ち上げに注力されています。
取材協力:高田機工株式会社
取材レポーター:北田大夢(甲南大学 3年)
平川湧斗(甲南大学 3年)
田村幸志郎(近畿大学 2年)
取材記事担当 :平川湧斗(甲南大学 3年)
取材SNS担当 :平川湧斗(甲南大学 3年)
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