荒川化学工業(株)【4968】

提供:荒川化学工業(株)

取材日:2024年8月5日

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①「つなぐを化学する」老舗化学メーカー!
②ロジンと共に歩む未来
③環境にも社員にも優しい会社!

荒川化学工業株式会社
経営企画本部 経営企画部 兼 ESG推進グループ 主査 内田智也様(左から3番目)
研究開発本部 機能性コーティング開発部 ACグループ 主査 橋本祐希様(左から4番目上段)
管理本部 人事部 大藏歩様(右から2番目)
他学生メンバー(後述)

今回の取材記事担当は甲南大学3年 平川湧斗です。よろしくお願いします!
東証プライム市場上場の荒川化学工業株式会社(銘柄コード:4968)に取材させて頂きました!


どんな会社なの?

提供:荒川化学工業(株)

荒川化学工業株式会社は経営理念である「個性を伸ばし
技術とサービスで みんなの夢を実現する
」を目指す、148年の歴史を誇る化学メーカーです!そして、ただの化学メーカーではありません。創業以来、天然素材「ロジン」を活用して、多種多様な製品を生み出し続けているんです。私たち消費者には直接は見えないものを作っていますが、確かになくてはならないものを生産しています!

おしえて!マツタロウ先生&ロジーナ先生~「ロジンって何?」編

荒川化学工業のマスコットキャラクター 

マツタロウ(左)とロジーナ(右)

提供:荒川化学工業(株)

マツタロウ、どうして荒川化学工業はロジンを使うの?

よくぞ聞いてくれました!ロジンは、松の樹液から抽出される環境に優しい樹脂なんだ!その持続可能性だけでなく、ロジンは、粘着性に優れ、化学反応によって色んな働きを持つ物質へと変化するから、多様な製品に活用できるんだ。これにより、荒川化学工業は環境負荷を抑えながら、さまざまな革新的な製品を生み出しているんだよ!

マツタロウ

荒川化学工業の存在意義と事業内容

荒川化学工業の事業は、天然原料「ロジン」と「石油化学」を軸にした多彩な製品で溢れています。「ロジン」と「石油化学」を用いて独自技術で各産業の維持・発展にとってなくてはならない存在として社会に貢献しています。その中で、荒川化学工業は、4つの主要な事業を展開しています。それぞれの事業で、どのような製品があるのか、ちょっと覗いてみましょう。

提供:荒川化学工業(株)

機能性コーティング事業

まずは、「機能性コーティング事業」ここでは、印刷インキ塗料用樹脂電子部材に使われる各種コーティング剤を提供しています。
身近なものだと、雑誌パソコンスマートフォンなどにも使用されています!

製紙・環境事業

次に紹介するのは、「製紙・環境事業」。紙の強度を上げたり、インクのにじみを防いだりする薬品を開発しています。
普段使っている段ボールティッシュペーパー等に使用されています!

当社製品を使用し、古紙使用比率を上げることで、環境保全にも貢献しているんですよ。また、これらの技術を応用し、昨今のPFAS規制に対応した非フッ素系耐油剤の開発等も行っています。

内田さん

人にも環境にも優しい取り組みですね!

粘接着・バイオマス事業

「粘接着・バイオマス事業」では、日常生活に欠かせない接着剤を取り扱っています。ロジンや石油樹脂を使った粘着製品が、各種ラベルや貼付剤、電子材料向け粘接着剤などに使用されています。この分野で荒川化学工業は「アルコン」、「パインクリスタル」という製品の開発に世界で初めて成功しました。

この「アルコン」「パインクリスタル」について教えてください!

「アルコン」は独自の水素化技術により無色透明化した樹脂です。「パインクリスタル」は従来のロジン製品とは異なる新しい市場開拓を目指して開発された製品で、ロジンの着色の課題を克服し、世界で初めて超淡色化に成功した製品です。それぞれ衛生材料や医療用貼付剤等に使用されています。

橋本さん

見た目もかなり重要な要素になってくるのですね!

ファイン・エレクトロニクス事業

最後は、「ファイン・エレクトロニクス事業」!こちらでは、半導体関連材料精密研磨剤精密部品洗浄剤など電子機器を支える製品を手がけています。スマホを毎日使えるのは、荒川化学工業のおかげかもしれませんね!

これら4つの事業で私達の生活を支えてくれているんだね!

取材の様子

それは興味深いですね。ロジンの供給についてはどうでしょうか?

長期的かつ安定的供給を目指し、ロジン調達地域の多様化を進めています。元々は中国がメインだったのですが、アジアやそのほかの地域にも広げているんですよ。

内田さん

持続的な未来のために、努力されているんですね!

②    多数のオンリーワン製品

荒川化学工業は他の企業と比べて、どのような点で優位に立っているのか教えてもらいました!


既にお話した「アルコン」や「パインクリスタル」のように世界で初めて開発し、主力の製品となっているものがあります。その他の事業でもお客様の要望に沿って、独自の技術で課題解決を達成した製品が多数あるんですよ。

内田さん

水素化石油樹脂[アルコン]

超淡色ロジン誘導体[パインクリスタル]

提供:荒川化学工業(株)

③    お客さんに寄り添う研究開発!

荒川化学工業の強みについて、もっと教えてください!


はい、新規参入企業は実績がなく、信頼を築くのに時間がかかります。
それに対して、荒川化学工業は既存の取引先との密な関係と信頼を持っており、
これも大きな優位性となっています。

橋本さん

確かに、それは荒川化学工業の強みですね。


当社では研究開発とスケールアップを一貫して行うことで、開発から製造に至るまでの流れをスムーズかつスピーディーに行っています。迅速に製品を作り上げていく技術力とそれに伴う顧客への信頼は当社の強みです。

橋本さん

提供:荒川化学工業(株)

スケールアップとは?

スケールアップは、小さな規模で作ったものを大きな規模で作れるようにすることです。
たとえば、理科の実験で試験管を使って少しの液体を作ったとき、それを大きなタンクで大量に作る方法を考えることです。いかにして、同じ品質のものを大量に安く生産するかを考えることが重要です。

量産の段階まで一緒にやってもらえると、お客さんからするととても安心できそうですね!

④    148年の歴史が育んだ信頼!

提供:荒川化学工業(株)

148年という長い歴史」が荒川化学工業にはあります。
長く続く企業はほんの一握りしかない中、荒川化学工業はその一角を担っています。この長い歴史を通じて、同社は多くの信頼と実績を築いてきました。歴史ある企業ならではの安定性と信頼感が、多くの企業との取引において大きな強みとなっています。また、歴史に甘んじることなく、常に革新を追求する姿勢が、同社をより一層輝かせています。

おしえて!マツタロウ先生&ロジーナ先生~「人を大切にする企業文化」編

荒川化学工業が「年収が高くて雰囲気も良い企業100社ランキング」に入ったことがある
って聞いたんだけど、どんなことをしてる会社なの?


そうなんだ!荒川化学工業は社員だけじゃなくて、その家族も大事にしているんだ。
例えば、毎年社員の家族にお歳暮を贈ったり、子どもが小学校に入学する時にはランドセルをプレゼントしているんだよ!

マツタロウ

そんな家族への気遣いがあるなんてびっくり!他にも何かやってるの?


2024年度は夏休みに大阪工場・研究所で、「KIZUNA(Kidsな)Day」っていうこども参観日のイベントを開催したよ。参加した親も子どもとても楽しそうだったよ!

ロジーナ

家族が会社に来て見学できるのっていいね。社員も安心できそう!


うん、だから離職率毎年低いんだよ。こういう社員を大切にする文化が、会社の元気さと長期的な成長を支えているね。こんな風に人を大事にしている企業として、これからも社会に貢献し続けていくよ!

ロジーナ

社内にポスターを貼っていただきました!

今後の展望は!

具体的な取り組みとして、同社は成長市場への投資を強化しています。特に、機能性コーティング事業ファイン・エレクトロニクス事業といった分野に注力し、設備投資を行うことで生産能力を拡大し、新たな顧客ニーズに応える体制を整えています。さらに、資本参加を行ったSoPros社が展開する微細藻類などの新たなバイオマス由来の素材をベースにした用途を開発することで、ライフサイエンス事業への領域拡大を図っています。

※詳しい情報はこちらから!! 「中期経営計画」 

提供:荒川化学工業(株)

NEXT>>>最後に

荒川化学工業にとって「みんなの夢」とは何ですか?


ここでの「みんな」とは社員をはじめ荒川化学グループに関わる全ての人を指しています。社員がイキイキと働き、それぞれのを実現させ会社の成長につなげていくことで、顧客、取引先および社会の繁栄に貢献し、それがまた社員、会社の成長につながります。この好循環により多くの夢の実現を目指しています。

内田さん

学生へのメッセージ!

橋本祐希様 大藏歩様よりメッセージ

以上、荒川化学工業株式会社(銘柄コード:4968)の取材報告でした!

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レポーター:甲南大学 3年 北田大夢
 荒川化学さんは他にないロジンという樹脂をメインで製品開発をしており他社ではなかなか扱えない商品を多く作ることができます。今後もロジンを主にした色々な製品開発を楽しみにしています。

レポーター:甲南大学 3年 平川湧斗
 我々の生活を持続可能な形で支え続けている、荒川化学工業さんに取材に伺うことができ、光栄でした。また、海外にも拠点があり、これからも国内外問わず、様々なところで活躍し続ける企業だと感じました。

レポーター:大阪国際大学 2年 藤山友汰
 取材を通じて、荒川化学工業が提供するロジンの多様な可能性に驚かされました。まだ解明されていない用途が無数にあり、同社の成長余地は非常に大きいと感じました。BtoB企業として一般にはあまり知られていませんが、その製品は私たちの生活のさまざまな場面で密かに支えられていることに気づかされました。これからも技術革新と共に持続的な活躍が期待できる企業だと思います。

レポーター:近畿大学 2年 岩本直樹
 今回、荒川化学工業さんの取材をさせて頂き一言で表すなら「縁の下の力持ち」のような企業様でした。製品が完成するのには荒川さんが必要でなくてはならない存在になっている。そんなことが今回の取材を通して感じることができました。また、「ロジン」という天然樹脂がチューイングガムや野球の滑り止めなど身近に使ったりたべたりする物に入っているということが分かりとても意外で興味深かったです。

取材協力:荒川化学工業株式会社
取材レポーター:北田大夢(甲南大学 3年)
        平川湧斗(甲南大学 3年)
        藤山友汰(大阪国際大学 2年)
        岩本直樹(近畿大学 2年)
取材記事担当 :平川湧斗(甲南大学 3年)
取材SNS担当 :片野源也(名城大学 3年)
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