象印マホービン(株)【7965】

提供:象印マホービン(株) 

取材日:2024年10月8日

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「炎舞炊き」がもたらす新時代のごはん体験
②「きょうを、だいじに。」象印の新しい貢献の形とは!
③グローバル市場で躍進する象印の成長戦略


象印マホービン株式会社
経営企画部 マネージャー 眞鍋 博様(右から2番目)
 広報部 サブマネージャー 濱田 捷彦様(左から1番目)
 広報部 上田 妃菜様(右から1番目)
他学生メンバー(後述)

 

今回の取材記事担当は甲南大学3年生 平川湧斗です。よろしくお願いします!
東証プライム市場上場の象印マホービン株式会社(銘柄コード:7965)に取材させて頂きました!

 
どんな会社?

提供:象印マホービン(株)

象印マホービンは1918年に創業した106年の歴史を誇る家庭用品メーカーです。主に調理家電、リビング、生活家電、の3つの事業で活躍しています!

NEXT>>>事業内容を紹介!

何をしている会社?

提供:象印マホービン(株)

調理家電事業

炊飯ジャーホットプレートオーブンレンジ等の製品を開発しています。特にIH技術を活かした炊飯ジャー、『炎舞炊き』が評価されています!

 

象印の炊飯器『炎舞炊き』には、どのようなこだわりがあるのでしょうか?

 

『炎舞炊き』は、かまどの炎のゆらぎを再現するために、象印独自のIH構造を採用しています。従来の炊飯器は底に1つのコイルしかありませんが、『炎舞炊き』は6つもコイルを設置しているんですよ!

眞鍋様

 

そうなんですか!どういう効果があるんですか?

 

色んな方向からランダムで熱を与えることで、釜の中で対流が発生します。これにより、釜内を激しくかき混ぜることができ、米一粒一粒がふっくらと炊き上がります

眞鍋様

 

かまどの火に近い形で炊けるのですね!

 

そうなんです!他にも家庭の好みの食感に炊き上げる『わが家炊き』メニューや料理、その日の気分に合わせて炊き分ける機能もあり、白米はもちろん、玄米や雑穀米などの最適な炊き方ができますよ。

眞鍋様

 

すごい技術力ですね!

 

リビング事業

ステンレスボトルガラスマホービンステンレスタンブラー等を開発しています。種類は多岐にわたり、コップ付きのタイプやストロー付きのものまであります。中でも『シームレスせん』は、ステンレスボトルやマグで採用されている新技術で、洗いやすさメンテナンスの簡便さが大きな特徴です。パッキンとせんが一体化され、分解が不要となり、部品を探したり洗う手間を大幅に軽減しています。忙しい毎日の家事負担を軽減する工夫がされています。

提供:象印マホービン(株)

どのくらいの人がマイボトルを使っているの?

象印のアンケート(2019年実施)によるとマイボトルを持っている人は73%、その中でも毎日使ってる人は18%だそうです。理由としては、持ち運びが面倒、洗うのが面倒、準備が面倒、 この3点が主に挙げられます。洗浄機と給水機を一緒に設置する取り組みなどで、マイボトルをより社会に普及できるように活動しているそうです。

 

ユーザーの声に耳を傾け、ニーズに対応しているんだね!

 

提供:象印マホービン(株)

生活家電事業

空気清浄機加湿器ふとん乾燥機等を開発しています。ふとん乾燥機であればマットとホースなしで簡単に使用できるなど、暮らしに寄り添った商品を広い視野で開発することで、『暮らしをつくる』に貢献しています。

その他の事業

象印食堂をはじめとする飲食事業産業機器の開発、『みまもりほっとライン』のサービスを行っています。

みまもりほっとラインポット

提供:象印マホービン(株)

みまもりほっとラインとは?

電気ポットに搭載された無線通信機能により、ポットが使用された際にその情報が家族などに伝わるシステムです。ポットの利用者に特別な操作をする必要はないので、さりげなく見守る事ができます。

NEXT>>>象印の特徴

象印のここがすごい!

まほうびん記念館の展示より

提供:象印マホービン(株)

歴史と技術力

象印は元々、魔法瓶の中瓶のみを作り、海外へ輸出するのがメインの事業でした。それから、国内での需要の高まりや、花柄ブームなどがあり、魔法瓶事業を展開していきました。その後、電気の力でご飯を保温する電子ジャー世界で初めて展開しました。このように、100年以上積み重ねた技術で『炎舞炊き』や『シームレスせん』のような現代のニーズにあった商品を提案しています。

この結果、調理家電業界ではトップクラスのシェアを誇り、特に炊飯器は主力商品となっています。

 

まほうびん記念館の展示より

提供:象印マホービン(株)

提供:象印マホービン(株)

海外からみた象印

炊飯器やステンレスボトルなどを通じて、アジアをはじめとする海外市場での成長を加速させています。特に中国、台湾市場では、その性能の良さから、大きな成功を収めました。2023年度では、全体の売上の約37%が海外市場となっているそうです。

 

中国から来て頂いた方の中には、買い物かごいっぱいのステンレスボトルを全て買って行かれる方もいたそうです!

 

取材の様子

提供:象印マホービン(株)

象印食堂の魅力とこだわり

象印マホービンが運営する『象印食堂』は、同社の最高級炊飯ジャー『炎舞炊き』で炊いたごはんを楽しめるレストランです。大阪本店と東京店の2店舗があり、『おいしいごはんが、ここにある。』をコンセプトに掲げ、ふっくらと炊き上げたごはんと、旬の食材を使った和食を提供しています。特別にブレンドしたお米炎舞炊きの技術、これらを活かしたごはんは、贅沢な味わいです。

 

家庭用品メーカーなのに飲食店を始められたのですか?

 

元々は炊飯ジャーのプロモーション活動の一環で期間限定で行っていたのですが、非常に好評だったので、2018年に大阪なんばに、2023年に東京にオープンしました。

眞鍋様

 

反響はどうでしたか?

 

来て頂いた方から、ごはんがすごく美味しいという風に言っていただいています。そこから、象印のファンが増えていくことに繋がっています。また、象印食堂で食べて美味しかったので、『炎舞炊き』を購入しましたというお声もいただいています。

眞鍋様

 

様々なメリットに繋がっているのですね!

 

社内にポスターを貼って頂きました!

今後の展望は!

オーブンレンジ・リベンジ

実は、20年ほど前にレンジ事業から撤退していたそうです。

提供:象印マホービン(株)

当時は他社と差別化できる機能がなく、オリジナリティに欠けており、市場に受け入れられませんでした。

眞鍋様

 

今、オーブンレンジを推していきたいのは、何故なのでしょうか?

 

オーブンレンジは所持率が90%以上の家電なんです。なので、市場として大きい領域だと考えているんです。

眞鍋様

 

それは魅力的ですね。

 

2022年から発売している『EVERINO』シリーズは、後発メーカーだからこその強みを活かして、レンジ使用時の不満を解決する独自機能を搭載しています。当時の反省を活かし、大切に育てていきたいと考えています。

眞鍋様

 

将来性がありそうですね!

 

ECについて

象印マホービンは、今後も技術革新と新しい市場展開に注力し、さらなる成長を目指しています。その一環として、力を入れているのがECサイトでの販売強化です。自社ECサイト『象印ダイレクト』を活用して、消費者に直接製品を届ける仕組みを整えています。オリジナル商品の販売や自社ECサイトならではのサービスを提供し、ECサイトの販売数を伸ばしていく方針です。

象印ダイレクトオリジナルボトル

提供:象印マホービン(株)

海外市場の更なる拡大

すでに海外でも有名な象印の今後の方針を教えてもらいました!

 

今後はどの様に海外市場を広げていかれるのでしょうか?

 

アジア圏はもちろん、北米エリアなどでも、各国の文化や生活スタイルに合わせた製品を提供し、現地のニーズに応じた製品展開を進めています。

眞鍋様

 

具体的にはどのような取り組みをされていますか?

 

台湾などではハイブランドとしての認知活動を、北米エリアでは高品質のホームベーカリーやコーヒーメーカーを販売しています。

眞鍋様

 

海外ではどの様なブランディングをされていますか?

 

当社がモノづくりで大切にしている考えとして『ONE BRAND ONE QUALITY』という考えがあります。世界中どの国でも『象印』というブランドと当社が大切にしている『品質を変えないという理念を持って製品開発と販売を行っていきます。

眞鍋様

 

まさに世界に誇れるメイドインジャパンですね!

 
学生へのメッセージ!

眞鍋 博様よりメッセージ

 

以上、象印マホービン株式会社(銘柄コード:7965)の取材報告でした!

 

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レポーター

甲南大学 3年 北田大夢
 象印さんはたくさんのヒット商品を出しています。それに加えて、メーカーながら、自社の商品を、美味しく食べていただくために飲食店舗まで出されて目新しいことに直進していく姿を見て、今後の展開がますます楽しみになりました。

甲南大学 3年 平川湧斗
 ごはんという実際に体験してみないと違いが分からない難しい分野で、飲食業という新たな視点からアプローチをかける発想にとても良い刺激を受けました。また、ごはんのアップサイクルやユメセンサーキットなど様々なCSR活動もされていて、素晴らしいなと感じました。

 

取材協力:象印マホービン株式会社
取材レポーター:北田大夢(甲南大学 3年)
        平川湧斗(甲南大学 3年)
取材記事担当 :平川湧斗(甲南大学 3年)
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