
提供:株式会社トーセ
①ファミコン時代から培われた開発力
②ナレッジの「資産化」→新技術にも活用
③国内最大級の開発体制と組織づくり
取材日:2026年2月17日

株式会社トーセ
代表取締役社長 兼 COO 渡辺康人様
他学生メンバー(後述)
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業種
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情報・通信 |
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本社所在地
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〒600-8091 京都市下京区東洞院通四条下ル |
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市場区分
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東証スタンダード
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銘柄コード
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4728
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現在価格
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今回の取材記事担当は甲南大学2年 松尾なつみです。よろしくお願いします!
ゲーム会社というと、自社タイトルを販売する企業を思い浮かべるかもしれません。トーセは、ゲームを中心に、他社タイトルの企画・開発・運営などを担う受託開発会社です。決められた予算・納期のなかで、高い品質に挑戦し、”作る側”としてゲーム産業等を支えています。

提供:株式会社トーセ

提供:株式会社トーセ
受託開発とは、他社から依頼を受けて開発業務を請け負う形態です。
ゲーム業界には、ゲーム機を提供するハードメーカー、ソフトを販売するパブリッシャー、開発を担うディベロッパーが存在します。ひとつの会社が複数の役割を兼ねているケースもありますが、それぞれの役割を分担していることも多いです。
その中でトーセは、企画や運営を含む開発工程に集中することで、より質の高いコンテンツをユーザーにお届けすることを重視しています。
受託って、言われた通りに作る印象があります。
そう見えることもありますが、ゲームがユーザーに届くまでには多くの工程・役割があります。そこを理解すると見え方が変わります。
トーセのここがスゴイ!
ファミコン普及期には、参入したいけれどファミコン向けソフトの開発技術やノウハウをまだ十分に持っていない企業も多くみられました。また家庭用ゲームより前に全盛を迎えていたアーケードゲームを扱う企業は、家庭用ゲームソフトにも展開したいものの、手が回らないといったケースもありました。
こうした企業のソフト開発を支援する経験を積み重ね、技術とノウハウを蓄積してきたことが、現在の開発力の高さにつながっています。

テイルズ オブ グレイセス エフ リマスター
株式会社バンダイナムコエンターテインメント
Tales of Graces™f Remastered & ©Bandai Namco Entertainment Inc. ©いのまたむつみ
提供:株式会社トーセ
ファミコン普及期よりも前から、ゲーム開発に携わっていたのですか?
創業当初はアーケードゲームの組み立てなどに従事していましたが、ファミコンが出るより前から、家庭用ゲームソフトの開発に事業の軸足を移し始めていました。その後、ゲーム機や技術の変遷とともに、ソフト開発の対応力を向上させてきました。
その経験は今どう活きますか?
嗜好の変化や技術の進化が速い産業なので、変化に柔軟に対応できる力を養ってきたことは大きいです。
例えば?
通信技術やスマホなどデバイスの進化により遊び方も大きく変わってきたことや、IP(キャラクターなどの知的財産)がゲームや本などのプラットフォームを超えて楽しまれるようになったことなどがありますね。そうした変化を捉えて、当社のサービスも変わってきています。

提供:株式会社トーセ
企業理念
「永遠に続く会社づくり」

提供:株式会社トーセ
トーセの強みは、様々なクライアントとの取引のなかで、多様な経験を通して蓄積された開発技術力と、依頼に沿った開発を提案できる柔軟な体制・姿勢にあります。
例えば、メモリの制約が大きいゲーム機向けのソフト開発では、データの圧縮や場面切り替えの工夫、美しくかつ効率的なグラフィックなどの、技術的な対応と創意工夫が必要になります。
さらに約10年前からは、こうした経験やノウハウを社内で整理・共有し、他の開発プロジェクトにも活かせる形で蓄積しています。個人の経験にとどめず組織の資産として扱うことを徹底し、開発効率や品質の安定につなげています。

現在はゲームエンジンを活用した開発が一般的になり、制約の中で成立させる発想と、それを再利用できる仕組みが開発力の基盤になっています。
昔の技術はそのまま使うんですか?
同じ技術というより、ノウハウとして整理して次の開発に活かしています。
だから新しい技術にも対応できるんですね。
経験の共有を仕組み化することが、企業の成長につながります。
ゲーム開発ではプロジェクトごとに必要な人数や職種が変わります。幅広い職種のスタッフがたくさんいることで、様々な対応が可能になります。
複数案件の同時進行
専門人材の厚い層
体制の柔軟な組み替え

提供:株式会社トーセ
従業員数(連結)は605名(2025年11月30日時点)です。
ゲームの受託開発専業としては、国内最大級の体制です。
高度なプロジェクトマネジメント機能を含むこの充実した開発体制によって、複数の開発プロジェクトを同時に、企画提案から開発・運営までワンストップで進めることができます。
企画・提案
開発
デバックテストプレイ
完成
運営
最大級の開発体制をどのように活かしていますか?
難度の高いものやカジュアルなものを複数件組み合わせて進行させることができ、プロジェクトに合わせて最適なチームが組めることも利点です。そのようにして、当社はこれまで2,400以上のコンテンツを開発した実績があります。
高い専門性を持つ人材も多い?
はい。職種に厚みがあることで、多様な開発に対応できます。
人数が多いと統制が難しそうですが。
体制設計と組織運用が重要になります。フラットで風通しがよい開発環境、しなやかな組織づくりに努めています。
事業環境の変化は加速しており、新しい技術や要素を取り込み続ける努力と仕組みが不可欠です。特にAIの活用には多くの可能性があると考えています。
そういった課題に、楽しみながら挑戦し続けられる人財の育成にも注力していきます。

提供:株式会社トーセ
AIを含む先端技術の継続的な導入
人的資本の拡大
開発効率向上によるクリエイティブな付加価値の強化
長年の経験と豊富な人的資本を基盤に、先進技術を活かした魅力的なコンテンツの開発に努めてまいります。

渡辺社長よりメッセージ

渡辺社長よりメッセージ色紙を頂きました!
以上、株式会社トーセ(銘柄コード:4728)の取材報告でした!
レポーター:甲南大学 4年 北田大夢
トーセ様は、いま流行っているゲーム領域に「乗る」だけじゃなく、今後を見据えてゲーム市場そのものを選び取っている点がすごく印象的でした。
スマホやSwitchなど選択肢が増える中でも、目先の利益に寄らず中長期で判断する大切さを学べた時間でした。これからの海外展開も楽しみにしています。
レポーター:大阪国際大学 3年 藤山友汰
トーセ様の事業変化の歴史を伺い、ゲーム業界の変化の大きさと、その変化に適応してきたトーセ様の柔軟さに強く感銘を受けました。今後はAIなどの新しいテクノロジーの発展により、さらに変化が大きくなることが予想されます。その中でどのようにポジションを築き、適応し、成長していかれるのか、大変楽しみに感じました。
レポーター:甲南大学 2年 松尾なつみ
今回の取材を通して、受託開発企業の印象が大きく変わりました。縁の下の力持ちというイメージがありましたが、専門性を活かせる体制づくりや柔軟な組織運営が強みだと知りました。
規模の大きさだけでなく、「人を活かす仕組み」が企業の強さにつながっていると感じ、企業を見る視点が広がる貴重な経験になりました。
レポーター:神戸電子専門学校 2年 木村帆天
自分たちが幼少期に夢中になって遊んでいたゲームのお話を伺い、当時は気づかなかった開発の裏側に、数々のご苦労や緻密な戦略、そして熱い想いが込められていることを強く感じました。
これからのゲーム業界を支える企業として、心より応援しております。
取材協力:株式会社トーセ
取材レポーター:北田大夢(甲南大学 4年)
藤山友汰(大阪国際大学 3年)
松尾なつみ(甲南大学 2年)
木村帆天(神戸電子専門学校 2年)
取材記事担当 :松尾なつみ(甲南大学 2年)
取材SNS担当 :木村帆天(神戸電子専門学校 2年)
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最終判断はご自身にて行って下さい。
本記事の内容の著作権は株のトラ®に帰属します。
企画・構成・撮影:株のトラ®
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