(株)ワコールホールディングス 【3591】

提供:ワコールホールディングス

取材日:2025年12月25日

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① ワコールが磨き続ける「人体研究」の知見
② 快適さを科学する。インナー作りの哲学
③ CW-Xが切り開くスポーツウェアの可能性

株式会社ワコールホールディングス
代表取締役 社長執行役員 矢島昌明様(上段左)
コーポレートコミュニケーション部 部長 渡辺聡子様
コーポレートコミュニケーション部 IR担当 山田喜子様
他学生メンバー(後述)

業種繊維製品
本社所在地京都府京都市南区吉祥院中島町29番地
市場区分東証プライム
銘柄コード3591
現在価格こちら
澤木
澤木

今回の取材記事担当は同志社大学 1年 澤木 太一です。よろしくお願いします!

どんな会社なの?

提供:ワコールホールディングス

株式会社ワコールホールディングス(以下、ワコール)は、京都に本社を置く、日本を代表する下着メーカー「(株)ワコール」を中核とする持株会社です。インナーウェア・スポーツウェアの製造・販売を主軸に、ピーチ・ジョンなどを傘下に抱え、グループ全体で国内外に展開しています。

企業理念(グループ経営理念)

【ミッション】
「ひとりひとりが 自分らしく美しく いられるように
 世の中が 自信と思いやりに あふれるように
 からだに こころに
 いちばん近いところで 寄り添い続けます」

主な事業内容

ワコール事業(国内)

中核会社である「(株)ワコール」で、インナーウェアやスポーツウェアの製造・販売を主な事業としています。女性用インナーが有名ですが、男性用インナーも展開しています。特に「CW-X」は成長領域として注目されています。

提供:ワコールホールディングス

提供:ワコールホールディングス

ワコール事業(海外)

北米・欧州・アジア圏を中心に、世界中で展開しています。各国の好みのデザインや体型の違いといった「現地ニーズ」に応じた商品を製造販売しており、海外でも高品質ブランドとして高い評価を得ています。

ピーチ・ジョン事業/その他事業

トレンドに敏感なファッション性の高いインナーを販売するピーチ・ジョンは、国内だけでなく、海外でも展開しています。その他の事業として、水着・リゾートウェアの企画・生産・販売を行う「(株)Ai」や人材派遣業等を行う「ワコールキャリアサービス」 など、幅広い分野の事業を行っています。

提供:ピーチ・ジョン

澤木
澤木

インナーウェアの中でも下着を中心に、国内外で「高品質ブランド」としての高い評価を得ています!

豆知識

ECサイト:インターネットで商品を購入することができる仕組みのこと。24時間365日利用可能であり、具体的には楽天市場やAmazonといったプラットフォームを指す。

ピーチ・ジョン事業:若い女性向けの“かわいい・セクシー・トレンド感”を重視した下着やルームウェアを販売する事業。「ピーチ・ジョン」という名前は、日本の民話に登場する『桃太郎』から着想を得ている。

提供:ピーチ・ジョン

 ワコールが磨き続ける「人体研究」の深さ

澤木
澤木

ワコールは1946年に創業されましたが、創業当時の状況をお聞かせください。

当時の日本は戦後間もない頃で、創業者である塚本幸一が「女性が美しくしていられる社会こそ平和な社会」という理念を抱き、創業しました。最初はアクセサリービジネスを展開したのちに、下着のビジネスを始めました。

矢島社長
矢島社長
澤木
澤木

どうして下着を販売しようと思ったのでしょうか。

当時は女性の多くが日常的に和服で生活しており、そもそも下着を身に着ける習慣がほとんどありませんでした。しかし「近い将来、必ず洋服が主流になる」と確信し、洋服を着こなすために必要な下着の販売に挑戦することを決めたのです。海外から商品を取り寄せ裁断し、ブラジャーを作ったことが、日本で最初の下着づくりにつながりました。

矢島社長
矢島社長
澤木
澤木

そうだったのですか!

はい。そうした背景からワコールはある意味、日本の下着の歴史を創り出した企業といえます。

矢島社長
矢島社長
澤木
澤木

戦後にまったく新しい文化を根付かせたのですね!大きな挑戦だったと思います。そこから現在にいたるまで、ワコールとして大切にされている価値観を教えてください。

ワコールは「美・健康・快適」を事業領域としています。
お客様に愛される商品をお届けするために、経験や勘だけではなく、科学的な根拠に基づいた商品を開発することを心がけています。そのためにもワコール人間科学研究開発センターで「美」、「快適」、「健康」を研究し、理論化を続けています。

矢島社長
矢島社長

ワコールはアパレルメーカーとしては大変めずらしく、人体を科学的に研究し、データを蓄積しています。

1964年にワコール人間科学研究開発センターを設立してから蓄積されている、膨大な人体研究データを活かし、様々なニーズに合わせた「より美しく、快適な」インナーを開発しています。

提供:ワコールホールディングス

ワコール人間科学研究開発センター

「美しさ・快適・健康」を科学的に追求するワコールの研究所。延べ約45000人以上のデータが蓄積されており、中でも同じ女性を30年以上にわたり継続計測し続けてきた「時系列データ」など、大変貴重なデータも!

毎年1千人近くの4歳から69歳までの女性の計測を行い、これまでに約45000人以上のデータを取得しています。これらのデータをもとに、数値化・モデル化して、商品を開発しています。

矢島社長
矢島社長
澤木
澤木

世界的にもこれほどのボディーデータを蓄積している企業は大変珍しいですね。この研究力こそがワコールの大きな強みとなっているのですね。

提供:ワコールホールディングス

快適さを科学する。インナーづくりの哲学
澤木
澤木

他にもワコールで販売される商品の特徴として、肌ざわりのよさや、つけごこちのよさなど快適性が挙げられます。こうした快適さは、どのように生み出されているのでしょうか?

ワコールでは、研究に基づいて、様々な体型の方に合わせた商品のパターンを設計し、フィット感のある快適なつけごこちを実現させています。このこだわりにより、圧迫感やズレ上りが減り、快適に感じるようになるのです。近年では「SCANBE」というサービスを用いて自分に合うインナーを選ぶこともできますよ。

矢島社長
矢島社長

SCANBE

“わたしを知って、わたしになる。”をコンセプトに、3Dボディスキャナーを用いた3秒のセルフ計測で、自分のからだを360度見られる3D映像や全身20カ所の採寸データ、体型特徴、インナーウェアのサイズを知ることができるサービス。
3D計測サービスのほか、計測結果から10分でからだに合ったブラジャーのタイプがわかる[わたしに合うブラ診断]や、セルフでAIによる骨格診断が受けられる[わたしを知る骨格診断]、姿勢レベルやバランスタイプを診断する[からだバランス診断]も提供。

引用元
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000698.000009664.html

提供:ワコールホールディングス

インナーを快適に着用いただくためには、ご自身のサイズにあったものを選んでいただくことも重要です。ただお客様の中にも「採寸でからだを見られたくない」というお気持ちの方もいらっしゃいます。そのようなお客様の気持ちに寄り添い、数秒で終わるセルフ計測で、安心して計測していただけるように工夫しています。

矢島社長
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澤木
澤木

モノを売るだけでない、新しい体験型コンテンツとして各地に展開されているのですね!

はい。全国で27店舗展開しており、これからも拡大していく予定です。

矢島社長
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提供:ワコールホールディングス

取材の様子

CW-Xが切り拓くスポーツウェアの可能性
澤木
澤木

他にもワコールはスポーツウェア領域にも展開されていますね。こちらについても詳しく教えてください!

スポーツウェア領域では、ワコール人間科学研究センターの知見と独自のテーピング原理を応用して開発されたコンディショニングウェアブランド「CW-X」を展開しています。

矢島社長
矢島社長
澤木
澤木

コンディショニングウェアとはどういったものなのですか。

一般的にコンディショニングウェアとは、からだの調子を整え、運動時のパフォーマンス向上や疲労軽減を目的とした機能性衣類です。
「CW-X」では独自のテーピング原理を応用し、からだの筋肉や関節をサポートし、運動時のパフォーマンスの向上を目指しています。

矢島社長
矢島社長

提供:ワコールホールディングス

CW-X

ワコール独自のテーピング理論を応用して開発されたコンディショニングウェアブランド。トップスやスポーツタイツなどの本格的なサポートアイテムから、帽子や手袋など日常使いしやすい小物類まで幅広く取り扱っており、ランニングから日常まで幅広く活用できる。また、公式プロジェクト「Team CW-X」には多くのアスリートが参加しており、からだを動かすことの大切さを発信している。

今後は「CW-X」をスポーツ時だけでなく、身体的負荷の高い職種の方向けに、職域での開拓も強化していきます。

矢島社長
矢島社長
澤木
澤木

まだまだ成長の余地が大きい、非常に注目すべき領域ですね!

提供:ワコールホールディングス

今後の展望

若い世代にもアプローチ!

澤木
澤木

最後に、ワコールの今後の展望について教えてください!

今後は CW-X の強化および海外展開の拡大を進めていきます。国内では百貨店などのリアル店舗の減少が続く中、新たなお客さまとの接点を創出するために SCANBE を活用し、若い世代へのアプローチを強化していきたいと考えています。社内としては、若手社員のアイデアを積極的に取り入れる仕組みを整えることも、今後の成長のために重要だと考えています。

矢島社長
矢島社長
澤木
澤木

ワコールが世界中のあらゆる人々の豊かな生活に貢献したいという姿勢を強く実感できる取材でした。

学生へのメッセージ!

矢島社長からのメッセージ!

矢島社長よりメッセージ!

澤木
澤木

以上、株式会社ワコールホールディングス(銘柄コード:3591)の取材報告でした!

北田
北田

レポーター:甲南大学 4年 北田大夢
ワコール様のお話では、最初に“平面である材料から、きれいな丸み”のある形状をつくるのは想像以上に難しく、さらに海外市場では日本人と体型差が大きいため「1つの型で、そのまま海外で展開する」という発想が通用しにくい、という点が印象的でした。一方で、将来的にブラジャーの在り方そのものが変化していく可能性も見据え、次のスタンダードをつくるための取り組みにすでに動き出している姿勢も強く感じました。矢島社長の「期待を超え続ける」という言葉どおり、これからどんな価値を生み出していくのか、今後の成長が楽しみです。

中村
中村

レポーター:甲南大学 2年 中村里菜
ワコール様に取材させていただいたことで、インナー業界について理解を深めることができました。
特に、創業当時から多くのサイズや体型の特徴を記録し、より喜んでいただける製品開発に注力してきた点に大きな感動を覚えました。
また、”SCANBE”と呼ばれる身体のサイズを測定し、自分に似合う服を知ることができる機械を実際に体験させていただき、時代のニーズに合わせた先進的な取り組みを行っている企業であると感じました。

澤木
澤木

レポーター:同志社大学 1年 澤木太一
取材を通じて、ワコール様が業界のパイオニアとして数々のイノベーションを生み出してきた理由を強く実感しました。一般的には“後出し有利”とされる海外進出においても、同社は業界のトップバッターとして挑戦し、成功を収めています。その背景には、時代や市場の変化を恐れず、新しい環境へ積極的に飛び込む姿勢があるのだと感じました。また、インナーウェアに対する徹底した研究姿勢と細部へのこだわりには圧倒されました。こうした不断の探究心と果敢な挑戦の積み重ねが、ワコール様を日本を代表するインナーウェアメーカーへと押し上げた理由だと強く思いました。

番匠
番匠

レポーター:阪南大学 1年 番匠一葉
ワコール様がこれほどまでに発展してきた背景には、時代の変化に応じて柔軟に変えるべき部分はしっかりと変えながらも、お客様からの信頼やブランドとしての価値といった、決して変えてはいけないものを大切に守り続けてきた企業姿勢があるのだと感じました。
変化を恐れず挑戦する柔軟さと、信念を貫く強さを併せ持つ姿勢こそが、ワコール様の成長を支えてきた大きな要因であると考えます。
今回の取材を通して、企業が長く社会から支持され続けるためには、流行や環境の変化に対応する力だけでなく、「何を大切にし続けるのか」という軸を持つことが何より重要なのだと学びました。

取材協力:株式会社ワコールホールディングス
取材レポーター:北田大夢(甲南大学 4年)
        中村里菜(甲南大学 2年)
        澤木太一(同志社大学 1年)
        番匠一葉(阪南大学 1年)
取材記事担当 :澤木太一(同志社大学 1年)
取材SNS担当 :平川湧斗(甲南大学 4年)
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企画・構成・撮影:株のトラ®

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