提供:(株)ASNOVA
取材日:2025年11月4日
①足場レンタルの秘密
②海外の会社とのM&A!
③上田社長が実現する日本の未来!

株式会社ASNOVA
代表取締役 上田桂司様
他学生メンバー(後述)
| 業種 | サービス業 |
| 本社所在地 | 愛知県名古屋市中村区平池町4丁目60番地の12 グローバルゲート 26階 |
| 市場区分 | 東証グロース 名証ネクスト |
| 銘柄コード | 9223 |
| 現在価格 | こちら |
今回の取材記事担当は名城大学3年 片野源也です。よろしくお願いします!

足場のレンタルを主な事業として展開しています。建物の老朽化に伴う足場不足をはじめ、社会が抱える問題と真摯に向き合っている会社です。
企業理念
「カセツ」の力で社会に明日の場を創りだす。
足場レンタルはどのように普及したのだろう
創業した2013年当初は、まだまだ足場をレンタルする考え方が無く、事業者が足場を買って自社で保有するのが主流でした。しかし、鋼材の価格高騰により、購入することが難しくなった事業者に対して足場レンタルサービスを提案したところ、利便性を実感して利用数が増えました。

足場は購入コストがかかるだけでなく、保管するための場所代や品質管理のための人件費など、莫大なコストがかかるため、とてもレンタルの需要があります!

提供:(株)ASNOVA
足場の管理における業界平均は在庫誤差3%(紛失など)ですが、ASNOVAはなんと0.001%以下!
どのように0.001%という数字を実現できているのですか?
初期の頃は業界平均と同じような数字でした。在庫誤差が生じる度に保管体制や確認方法を改善し、時には毎日棚卸しもしました。そのような努力の積み重ねで現在では管理のノウハウがとても溜まりました!
このような管理・保管体制で事業を初めてから一度も事故・クレームはないんだって!
国内の回収フェーズ突入と海外に進出へ!
前回の取材では5年ほどは投資フェーズが続くと言っていたけど、どうして回収フェーズへと移行したのだろう?
足場レンタルの事業を10年以上続けてきてこの事業に一区切りをつけて、新しい事業へと転換したいと考えたそうです。

なるほど、足場レンタルを軸にしながら、新しいビジネスにも参入していくということですね!
上田社長式経営論①
”いい時に動け!”
一つの事業が成長を続けられる時期はおよそ10年と言われていて、近年は時流が早く3年とも言われています。「サクセストラップ」(企業が過去の成功体験に固執し、時代の変化に適応できなくなる「成功の罠」のこと)を回避しなければいけないと考えています。

提供:(株)ASNOVA
事業を拡大すべく、シンガポールのQool社をM&Aしました。
国内には魅力的な投資対象が少なかった一方で、海外には財務的にも健全で、投資対象としても魅力的な企業が多かったです。
シンガポールは政府が中心となって国際イベントの誘致を進めており、そのようなイベントにおいて、仮説トイレのレンタルや清掃サービスも需要が非常に高いです。

※イメージ
シンガポールは日本にとても親しみのある会社で日本文化への理解が深く、ビジネス感覚も近いため、信頼関係も構築してM&Aできました!

今回のM&Aは、シンガポール市場への参入にとどまらず、ASEAN諸国への事業展開に向けた第一歩と位置づけています。ASEAN地域は今後、経済成長や人口増加が見込まれており、それに伴い建設需要やレンタル市場の拡大も期待されます。今回のM&Aは、そうした成長市場への本格的な進出に向けた重要な第一歩となりました。
今後は足場事業の投資フェーズを終え、収益回収と再投資を進めます。国内では質の高い経営を重視し、海外ではシンガポールを拠点にASEAN各国へ展開していく計画です。

提供:(株)ASNOVA

さらに、同じ価値観・カルチャー・知見を持つ30〜50社のレンタル企業と連携し、知識を共有しながら業界全体でイノベーションを起こしていきます。自社だけでなく、仲間とともに社会課題を解決するソーシャルビジネスを推進し、生まれた利益を次の社会問題解決へ投資していきます!
上田社長式経営論②
”未来の世代もステークホルダーに”
「未来の世代」も新たなステークホルダーとして考え、「循環型ビジネス」を通して社会に負担を残さない経営を行っていきます!
上田社長よりメッセージ

上田社長からメッセージを頂きました!
以上、株式会社ASNOVA(銘柄コード:9223)の取材報告でした!
レポーター:名城大学 3年 片野源也
以前取材をさせていただいた時から、M&Aを通してさらに事業が拡大しており、上田社長の経営で大切にしていることを伺いながら企業の成長を肌で感じることができました!今後、足場のレンタル事業以外にもどのように展開していくのか、とても楽しみです!!
レポーター:名古屋大学 3年 稲葉琉斗
取材を通じて上田社長の想いや考え方を学ばせて頂きました。その中で、ステークホルダーに次の世代を含め、次の世代のためにも頑張る、というのが素敵な考え方だなぁと感じました。「また事業の調子の良い時に次を準備する。」経済・経営の原理原則を学び実行されている点にとても刺激を受けました。
レポーター:南山大学 3年 竹内玲緒
足場というニッチな業界の経営を通して、上田社長の抱く企業の形や、社長自身の想いを知ることが出来ました。足場事業はASNOVAの軸の事業であるにも関わらず、そこだけに依存しない、経営学による視点で大きな判断をできる力が印象的でした。誠実でありながら、社会の将来まで見据えた考え方で企業を動かす社長の話を聞けたこと、自身では飛び込まない業界の話を聞けたことで自分の世界が広がったように感じました。
レポーター:南山大学 2年 市川緋美花
上田社長の熱いお話に感銘を受けました。レンタル事業で、今を生きるの人々や社会に対して貢献していきたいという思いだけでなく、未来の世代に対して何かをしたいという思いを強く感じました。社長の広い知見と情熱、先見の明で、今後ASNOVAが発展していくのが楽しみです。
取材協力:株式会社ASNOVA
取材レポーター:片野源也(名城大学 3年)
稲葉琉斗(名古屋大学 3年)
竹内玲緒(南山大学 3年)
市川緋美花(南山大学 2年)
取材記事担当 :片野源也(名城大学 3年)
取材SNS担当 :片野源也(名城大学 3年)
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企画・構成・撮影:株のトラ®

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