
提供:燦ホールディングス株式会社
①遺族の心に寄り添う「心遣い」
②お葬式の新しい在り方
③最高のサービスを提供する「人材教育」
取材日:2025年10月9日

燦ホールディングス株式会社
代表取締役社長 播島 聰様 (中央)
マーケティング企画部 松尾 誠介様
他学生メンバー(後述)
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業種
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サービス業 |
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本社所在地
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東京本社:〒107-0062 東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル 西館14階 |
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市場区分
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東証プライム
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銘柄コード
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9628
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現在価格
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今回の取材記事担当は甲南大学1年 長野丈一郎です。よろしくお願いします!
・どんな会社?
燦ホールディングスにはグループ子会社が10社あります。当社グループの中核事業は、葬祭とその関連サービスです。この事業の中心を担うグループ会社の一つが葬儀会社の公益社で、主に首都圏や近畿圏で葬儀を行っています。また単に葬儀を行うだけでなく、ライフエンディングサービス(終活)や、葬儀後の遺族の心のケアといったサービスにも力を入れています。燦ホールディングスは、公益社などを通じてお葬式を核に、人生のエンディングを総合的にサポートする企業グループです。

提供:燦ホールディングス株式会社
・「公益社誕生の秘密」

提供:燦ホールディングス株式会社
燦ホールディングスの前身である「公益社」は、当時の三越百貨店の社員が、社内で葬儀事業を立ち上げることを提案したものの、その案が却下されたことに端を発します。彼は諦めずに三越百貨店を退職し、出資を募って1932年に大阪の北浜で会社を設立しました。
企業理念
新しい価値、高い付加価値を提供することにより、商品やサービスを通じてお客様と地域の人々の人生に潤いと豊かさを感じてもらうこと、よりよく生きる喜びを感じてもらうことが社会に果たすべき使命であることを意味しています。
(1) 遺族の心に寄り添う「心遣い」
現在日本には多くの葬儀会社がありますが、ずばり他社との差別化ポイントは何ですか?
はい、現在多くの事業者がいて顧客が選択に迷うこの業界において、「上場企業であること」が、ガバナンスとコンプライアンスに基づく最高の「信頼と安心感」という差別化要因になっています。
確かに最近ではテレビの広告などでもよく葬祭の広告を見かけますね。
また当社では葬儀が終わった後もご遺族の心が癒えるまで寄り添う「グリーフケア」を行っています。
亡くなってからお葬式までだけじゃないんですね。
はい、加えて他社との差別化ポイントとして当社では首都圏、近畿圏を中心にドミナント出店を加速させており、特に近畿圏では大阪府に多くの葬儀会館を展開しています。それにより物流コストの削減や地域シェアの獲得を可能としています。
燦ホールディングスグループではライフエンディングサポート(終活)といった、人々が「人生の終わり」を安心して迎えるための準備にも取り組んでいます。

提供:燦ホールディングス株式会社

提供:燦ホールディングス株式会社
またエンバーミングの提供と普及にも力を入れています。エンバーミングとは、国際レベルの資格を必要とする技術と、専用設備を持つ会社・施設でのみ実施できるご遺体の腐敗を防ぐ処置です。なかでも、燦ホールディングスグループのエンバーミングは業界トップレベルの規模を誇ります。これは、大手企業ならではの大きな他社との差別化ポイントとなっています。
(2) お葬式の新しい在り方
近年お葬式は、規模が小さくなっている傾向にありますが実際どう感じますか。
元々お葬式というのは地域で支えるという文化のもとでやってきたものなんですよ。私が子供の頃は誰か近隣の方が亡くなった際には、近隣住民で手伝って葬儀を行っていました。それがだんだん家族だけでやるようになって、家族葬という言葉が定着しました。コロナ禍で葬儀の小規模化がさらに加速しました。
時代の流れとともに簡略化されていったんですね。
葬祭の簡略化に伴い当社グループでは、コンビニエンスストアの居抜きなども活用し、家族葬など規模の小さなお葬式に特化した新たな葬儀会館を展開しています。
変化するお葬式の在り方を、社会や個人のニーズに合わせて柔軟に対応させたんですね。

取材の様子
(3) 最高のサービスを提供するための「人材教育」
実際に式場で働いている方に向けて取り組んでいる社員教育や人材育成は何かありますか?
私たちの仕事ではご遺族に寄り添うことがなによりも大切になりますが、創業以来変わらずその源泉は働く「人」がすべてです。そのため当社グループには専門の人材教育を行う部門があります。
大切な人を失った遺族の方たちと関わる仕事だからこそ、より一層人材教育には力を入れているんですね。
そうですね。知識から技術、作法・マナーなどまで葬儀全般のことを指導してスペシャリストを育成する教育研修や、全職種を対象としたスキルアップ・キャリアップをはかりジェネラリストを育成するための人材教育といった仕組みを整えています。

社内にポスターを張っていただきました
・目指せ550会館!
今後の展望をお聞かせいただけますか?
はい、まずは10年ビジョンにも掲げてるように葬儀事業の拡大とライフエンディングサポート事業の拡大は必ず実現させます。葬儀事業の拡大では2031年度までに日本全国の主要都市へ葬儀会館を550会館出店します。
・ライフエンディングサポート事業の規模とシェアの拡大
ライフエンディングサポートについて具体的に教えてください。
ライフエンディングサポート事業は100億円まで成長させます。また日本で一番必要とされるライフエンディングサポート会社を目指し、もっと言うならサービス業の中で一番選ばれる会社になりたいと思います。

提供:燦ホールディングス株式会社
播島社長から学生への教訓リスト
①他責にならない。
②相手がどう思うのかを考えられるようになる。
③想像力を膨らます。
④自分の良心の声を聴く。
⑤主体的である。

色紙を書いて頂きました!

播島社長よりメッセージ

播島社長よりメッセージ色紙を頂きました!
以上、燦ホールディングス(株)(銘柄コード:9628)の取材報告でした!
レポーター:甲南大学 4年 平川湧斗
お葬式の規模が小さくなったり、手軽に見積もりができるようになったことで重要視される項目がお金になったりと日本の葬儀業界が変化していっていることを学びました。変化するニーズに対応し、日本の文化を守っている燦ホールディングスさんの取り組みに感動致しました。
レポーター:甲南大学 2年 中村里菜
祖母の葬儀では燦ホールディングスさんの会場を利用させていただきました。
スタッフの方々のおもてなしの心だけでなく、設備や細やかな気配りまで行き届いており、とても素晴らしいと感じました。
レポーター:甲南大学 1年 長野丈一郎
グリーフケアという燦ホールディングスさん独自の取り組みで、葬儀後の遺族の心情に寄り添おうとする姿勢にとても感動しました。
レポーター:甲南大学 1年 古澤繰実
葬儀の本質を見据えて判断する姿勢に感銘を受け、目先のことだけでなく、目的や意味を意識する重要性を学びました。
取材協力:燦ホールディングス株式会社
取材レポーター:平川湧斗(甲南大学 4年)
中村里菜(甲南大学 2年)
長野丈一郎(甲南大学 1年)
古澤繰実(甲南大学 1年)
取材記事担当 :長野丈一郎(甲南大学 1年)
取材SNS担当 :木村帆天(神戸電子専門学校 2年)
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最終判断はご自身にて行って下さい。
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企画・構成・撮影:株のトラ®
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