
提供:日本トリム(株)
取材日:2025年10月10日
① スタートは苦難の連続!?
② 電解水素水とは一体?
③ 高いリピーター率のワケとは?

株式会社 日本トリム
代表取締役会長兼CEO 森澤紳勝 様 (中央)
代表取締役社長 田原周夫 様 (左から2番目)
執行役員 経営企画部長 CS事業部長 平井健太郎 様 (右から1番目)
他学生メンバー (後述)
| 業種 | 電気機器 |
| 本社所在地 | 〒530-0001 大阪市北区梅田2丁目2番22号 ハービスENTオフィスタワー22F |
| 市場区分 | 東証プライム |
| 銘柄コード | 6788 |
| 現在価格 | こちら |
今回の取材記事担当は同志社大学 1年 澤木 太一です。よろしくお願いします!

提供:日本トリム(株)
株式会社日本トリムは、東証プライムに上場しており、1982年に創業しました。創業から40年以上、電解水素水整水器の製造・販売をおこなってきた整水器メーカーです。電解水素水をはじめとするウォーターヘルスケア事業と先進医療分野の医療関連事業を2本の軸として技術革新を通じた健康社会の実現を進めています。
整水器市場で国内シェアトップを誇り、胃腸症状の改善効果が認められた電解水素水整水器を販売しています。現在も東北大学や神戸大学をはじめとする多くの大学と共同研究を行い、電解水素水のもつ可能性と科学的根拠の検証・証明に取り組んでいます。
さらに、電解水素水は医療分野だけでなく、農業や海外市場など幅広い分野で活用が進んでおり、その応用の広がりにも注目が集まっています。
企業理念
快適で健康なヒューマンライフの創造に貢献する
ウォーターヘルスケア事業
家庭用電解水素水整水器の販売を主力とした事業です。
整水器は高度な電解技術・ろ過フィルターを有しており、安全性・利便性・経済性の観点で長期ユーザーからの信頼を獲得しています。

提供:日本トリム(株)

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医療関連事業
電解水透析・さい帯血バンクと言った幅広い分野で活躍しています。特にさい帯血バンク業界では、子会社である「ステムセル研究所」が国内シェア約99,9%を誇り、移植・再生医療用途として将来成長ポテンシャルが極めて高い業界です。
農業事業
農作物を電解水素水で栽培することで、収穫量増加や品質向上が期待でき「水素ベジ」「水素フルーツ」としてブランド展開を行っています。高知県での産官学プロジェクトにおいて、先端モデル農業の確立・普及のために取り組んでいます。

農業用電解水素水整水器
TRIM AG シリーズ
提供:日本トリム(株)
豆知識
・電解水透析:水を電気分解して作った「水素を含む水(電解水素水)」を使う新しい透析方法です。 水素には抗酸化性があり、透析中の体への負担を減らすことが期待されています。
・さい帯血バンク:赤ちゃんのへその緒にある血液中の細胞を保管し、白血病などの治療に役立てるための仕組みです。赤ちゃんが生まれたとき、へその緒と胎盤に残っている血液を「さい帯血」といいます。この血液には、血液をつくる力を持つ「造血幹細胞」がたくさん含まれていて、白血病の治療に使われており、また、小児脳性麻痺や自閉症に関する臨床研究が進められています。
起業当時の様子をお聞かせください。
当時は本当に大変なことばかりでした。なにしろ水をテーマに起業しようと思ったときは日本では「水と空気と安全はタダ」という風潮があった時代ですから…。
どうして水をテーマに事業を始めようと思ったのですか?
海外に行ったときに水が売られているのを見て。将来は絶対に「水を買う時代」が来る!と思ったのがきっかけですね。「水を売る」ということが衝撃でした。
まさに水を買う時代が到来しましたね。
そうですね。起業するんだったら徹底して成功するまでやったら成功する。諦めないってことを心がけて経営してきました。
貴重なお話をありがとうございました!

取材の様子
電解水素水とは一体?
次に田原社長に質問です。電解水素水は普通の水とは何が違うのですか?
ひとことでいうと、電解水素水は「水素を含んだアルカリ性の水」ということです。水分補給や料理にはもちろん、この水を飲むことで胃腸症状を改善することができます。
胃腸症状とはどういうものでしょうか?
胃もたれや胃の不快感のことです。家で電解水素水を作る場合、1リットルあたり約10円で腸内環境を整えることができるのです。
市販の水よりも安く健康に良いのですね!では、日本トリムの整水器では電解水素水をどのように作っているのでしょうか。
まず、水道水を浄水カートリッジに通し、電解槽で電気分解することで、電解水素水と酸性水を作ります。酸性水は弱酸性であり、肌に近いpHなので刺激が少ない、肌にやさしいお水になります。また、弱酸性なので油汚れや拭き掃除にも活用することができますよ。
電解水素水だけでなく酸性水も作れるのですね!電解水素水についても教えてください!

はい。こちらの実験をご覧ください。右が市販のミネラルウォーターです。常温ですのでお茶を淹れようとしてもすぐには抽出されません。ですが電解水素水ですと…。
すごい!すぐに色がつきました!電解水素水は抽出力が上がるのですね!


そうなんです。電気分解をすることによってアルカリ性になり抽出力が上がるので、常温でもより濃く、風味のあるお茶を淹れることができるのです。
電気分解によってそんなに変化するのは驚きました。
ほかにも昆布や煮干しのだしを取ると、水道水などに比較して「塩味」が強くなります。塩分でなく「うまみ」そのものが増えるので、減塩にもつながりますよ。
とても面白い実験でした!

提供:日本トリム(株)
電気分解の仕組み
電気分解とは、水に電気を通すことで、水分子が水素イオンと水酸化イオンに分解される反応です。マイナス極側には水素が多く含まれた弱アルカリ性の水が生成され、プラス極側には酸素が多く含まれた弱酸性の水ができます。このマイナス極側の水素が多く含まれた水が、電解水素水として飲用されるという仕組みです。
豊富な医療エビデンス
日本トリムはそれぞれのニーズに応じた「機能のある水」を提供できる近未来社会を目指しています。「エビデンスのないものはビジネスにならない」という森澤会長のポリシーに則って国内外の大学・医療機関と提携して電解水素水の有意性を論文・学会で公表しており、論文の数は70以上に及びます。

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対面販売による説明
日本トリムは、電解水素水の効果を正しく伝えるために対面での販売を大切にしています。健康経営のサポートや人とのつながりを大切にすることで信頼関係を形成しています。対面販売には以下の特徴があります。
特徴①:職域販売モデル
企業や団体を訪問し、社員の方々向けのセミナーを実施して販売をする「職域販売」がメインの販売チャネルです。お昼休みの場合には、電解水素水で作ったお弁当を提供しながらセミナーを聞いてもらうという活動も行っています。また現在、訪問する企業や団体自体に対する営業活動にも注力しています。企業や団体に整水器を設置し、社員の方々に体験いただくことで、個人の購買率向上にもつながります。健康経営を推進する昨今の企業動向にフィットし、健康経営の一助として導入する企業が急速に拡大しています。
特徴②:手厚いアフターフォロー
整水器導入後もアフターサービスやカートリッジ交換のフォローを行っており、交換率は90%と高いリピート率を獲得しています。「売って終わり」ではない顧客との継続的な信頼関係を維持しているのですね。
特徴③:代理店との密接な連携
職域販売では、多くの代理店にご協力いただいています。代理店に、そのグループ会社やお取引先をご紹介いただき、そこで当社社員がセミナーを実施し、実績に応じて手数料をお支払いするという方法です。代理店は、販売したり在庫を持つ必要がなくリスクがありませんので、様々な業態、規模の会社に代理店になっていただいています。直販以外でも卸取引やOEMを展開しており、海外も含めて販売拡大に取り組んでいます。
日本トリムの整水器は国内で圧倒的なシェアを誇ります。
電解水素水について対面で直接説明をすることで、購入者の製品への理解が深いことや、購入後のアフターフォローが充実していることで、高いリピーター率を維持しています!

提供:日本トリム(株)
今後の展望について教えてください。
“水”をテーマに医療、健康長寿社会の実現、医療費削減に貢献することが我々の使命です。今後は、まだまだ未開拓で非常に大きな将来性がある海外での展開にも積極的に取り組んでいこうと思います。
「医療」とはどのようなものであると考えていますか?
我々の思う医療は「予防」であり、対策の一つとして“電解水素水”の普及を目指しています。これは世界に通用する可能性を秘めたテーマだと感じています。だからこそ、大きな夢を描きながら、果敢に挑戦していきたいと思います。
ありがとうございました!

提供:日本トリム(株)

田原社長よりメッセージ

森澤会長よりメッセージ!
以上、株式会社 日本トリム (銘柄コード:6788)の取材報告でした!
レポーター:甲南大学 4年 北田大夢
ビジネスは諦めないこと、想いが何より大切だと改めて感じました。
日本にまだ浸透していなかった「水を売る」という新しい価値を海外から持ち込み、疑いの目を向けられながらも信念を貫かれたことは本当に感動しました。
レポーター:甲南大学 4年 平川湧斗
森澤会長が、万里の長城に旅行に来ていた中学生の水筒が、全て市販の水であったことに目を付けて、日本でもお水を売る時代が来ると思ったことが創業のキッカケだというお話がとても面白かったです。斬新な目線や怪しいビジネスだと言われても成功するまで続ける精神を学びました。
レポーター:同志社大学 1年 澤木太一
医療機器という特性上、消費者が安全性や効果に強い関心を持つのは当然で、その点を直接説明して納得してもらうプロセスの大切さがよく分かりました。顧客を安心させる仕組みがしっかり確立しているからこそ、リピーターが多く生まれているのだと実感しました!
レポーター:甲南大学 2年 豊田隼太郎
普段の生活で欠かせない「水」が健康を支える大切な存在であることを改めて感じました。日本トリム様は電解水素水の研究でエビデンスを大切にされている姿勢が印象的でした。
また、会長の「努力をしないと結果はついてこない」という言葉が心に残りました。私自身今後の学びや活動の中で地道な努力を積み重ねていきたいと思います。
取材協力:株式会社日本トリム
取材レポーター:北田大夢(甲南大学 4年)
平川湧斗(甲南大学 4年)
豊田隼太郎(甲南大学 2年)
澤木太一(同志社大学 1年)
取材記事担当 :澤木太一(同志社大学 1年)
取材SNS担当 :平川湧斗(甲南大学 4年)
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企画・構成・撮影:株のトラ®
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