
『理念』にご賛同・支援いただいている上場企業様

提供:三和油化工業(株)
取材日: 2025年 8月28日
①「環境ニーズを創造する」
②独自技術で廃棄物から高品質製品へ
③「グランドビジョン2030」

三和油化工業株式会社
経営管理部 次長 高木様
経営企画・IR課 主任 山中様
他学生メンバー(後述)
業種 | 化学 |
本社所在地 |
愛知県刈谷市一里山町深田15 |
市場区分 | 東証スタンダード,名証メイン |
銘柄コード | 4125 |
現在価格 | こちら |

今回の取材記事担当は名古屋市立大学1年 藤井惇生です。よろしくお願いします!
三和油化工業は化学品メーカーとして高純度化学品の製造・販売、産業廃棄物の再資源化を行っています!「環境ニーズを創造する」をテーマに事業展開をしており、特にリユース・リサイクル事業に最も力を入れています!
企業理念
「責任、挑戦、創造」
三和油化工業はリユース事業に力を入れています!一方でリサイクル事業も手がけているとのこと!実は我々の考えるリユース・リサイクルとは少し違うようで…?

提供:三和油化工業(株)

三和油化工業さんのリユース事業とリサイクル事業の違いは何でしょうか?
リサイクル事業とは、産業廃棄物を適切に混ぜることで”一度”だけ使える燃料に変えることです!一方でリユース事業は、産業廃棄物を新品に近い品質まで戻して何度も使ってもらえるようにすることなのです!


リユース事業の方がより環境に優しいから力を入れているんですね!

提供:三和油化工業(株)
元々は油剤・化学品販売のみをするメーカーであったのですが、公害などが悪化する中、1989年に産業廃棄物処分業の許可を取得し、以降環境ニーズに応える事業領域を広げました!その中で燃料を作る際に必要な”混ぜる”技術のみならず、”分ける”技術を身につけることによって、産業廃棄物を元の用途に使える製品に戻すことが可能になりました!

産業廃棄物のリユースはやはり難しいのですか?
はい。産業廃棄物は質や供給量もまばらです。ですが品質を一定に保たなければ製品として販売できないことが難しいです!


それは大変ですね。にもかかわらず、再生品は安いイメージがあるのですが…。
確かに再生品は新品よりも安い価格で販売しています。循環型社会を目指す上でそういったイメージをなくしていかなければならないと思います!環境への負担を軽減することができるという価値があるのではないでしょうか!


あえて廃棄物を使って高純度化学品に生まれ変わらせることが大切なんですね!
貴金属・レアメタルの回収も!
貴重な金属資源のリサイクルにも三和油化工業は取り組んでいます!特にレアメタルは半導体など様々な分野でなくてはならないものである一方で現在の日本ではほとんど採掘できません。しかしそれをリサイクルして再度取り出すことで国内の希少資源を循環させられるのです!

ポスターをお渡ししました!

今回は特別に工場内を見学させて頂きました!!
三和油化工業は半導体自体ではなく、半導体を製造するために必要な高純度溶剤製造設備であったり、EVの製造で使われる電池向け電池向け機能材と再生品の販売を手がけています!成長が見込まれる製品の製造に欠かせない化学品を作ることができる設備への投資を行っています!

どういった投資戦略をされているのでしょうか?
近年はPC・スマホ市場、AI、データセンターの需要、EV、といった分野の成長が見込まれています!これらの成長分野と弊社の強みを掛け合わせて、会社の成長につなげようという戦略です!


例えばどういった実績があるのでしょうか?
例えば本社地区で半導体関連の設備を増設したり、EV関連の製品販売を強化したりしました!


成長分野を見据えて社会の最前線に直結する分野に投資をしているんですね!

提供:三和油化工業(株)
2024年度は能登半島地震や、電池関連設備増設に伴う一次稼働停止等で一時的に業績は伸び悩んだものの、半導体・化学分野の需要回復や2026年稼働予定である九州地区の新工場設立による処理能力拡大によって業績のV字回復を見込んでいます!

提供:三和油化工業(株)
九州地方では半導体の投資が非常に活発になっています!その需要の増加に対応するために、半導体製造工場から排出される溶剤廃液をリユース、リサイクルする工場を稼働する予定です!これは九州地方の新しい工場拠点でもあります!

もともと半導体の需要が高まることを見越していたから出来たんだね!

提供:三和油化工業(株)
三和油化工業は利益のみを追求するのではなく、環境貢献型の事業を行うことで社会的価値創造に努めています!さらに三井住友銀行と日本総合研究所によるESG/SDGs評価融資(▶三井住友銀行 ▶日本総合研究所)で非常に高い評価を得ています!

環境を大事にした姿勢が、取材をしている中でもひしひしと伝わってきました!
半導体や電池関連といった成長分野への投資を継続し、循環型社会の実現に向けた再資源化技術をより磨いていきます!


資源循環と次世代産業を支えるリーディングカンパニーとしての今後が非常に楽しみです!!

柳社長からのメッセージ

柳社長からメッセージを頂きました。

以上、三和油化工業株式会社(銘柄コード:4125)の取材報告でした!

レポーター:名古屋大学 3年 稲葉琉斗
産業廃棄物を資源と捉え、1回だけのリサイクルではなく、何度でも使える形(リユース)を推奨しているのが時代の流れにピッタリだと感じました。
実際に現場を見させていただいて、資源のリユースを省エネでエコに実現しており三和油化工業さん独自の知恵と工夫が沢山見られました。

レポーター:名古屋市立大学 1年 藤井惇生
今後成長するであろうAI技術に不可欠である半導体を作成するのに必要な溶液など化学製品の精製のみならず、産業廃棄物を再生して新品同様の純度にまでする独自の技術に優れている、といった、独自性を持った企業さんであることが分かりました。会社の事業説明においてリユースとリサイクルは全く異なること、特にリユースをしていかなければならないことを強調されており、エネルギー再生可能な循環型社会を目指している強い意志が感じられ、強い将来性を感じました。また個人的には、工場を見学させて頂いたことは全くの初めてであったので興味深かったです。

レポーター:名古屋大学 3年 横山温輝
廃棄物を処理するのではなく、資源として再利用する形が非常に魅力的で、社会課題の解決を目指していることが分かりました。実際に、取材でどのようにリサイクル・リユースを行っているかを学んだ後、工場見学を通したため、事業内容をより印象づけられました!!
これから、リユース商品が一般的に受けいられるのがとても楽しみです!

レポーター:名古屋大学 1年 斎藤悠太
産業廃棄物のリユース事業、リユース事業と聞くと、どのような利点と課題があるのかが全く想像できなかったですが、今回の取材を通してそれらについて深く知ることができました。お話であげられていたとおり、産業廃棄物をリサイクルやリユースする事業なので、各社ごとの作業や工程によって廃棄物の成分が全く異なる事からそれぞれに合わせた配合、対処などをしていかなければならないことが分かりました。廃棄物は非常に多く出る時や逆にあまり出ない時といった波があることなど、実際に現地で話を聞かないと分からない事が非常に多く学びになりました。

レポーター:名城大学 4年 片野源也
産業廃棄物を「ゴミ」ではなく「資源」としてリユースする取り組みの大切さを実感しました。実際に工場を見学させていただき、リサイクルとの違いや高い技術力、環境への貢献を肌で感じることができました。課題に向き合いながらも独自の技術で解決している姿勢に強い将来性を感じました。
取材協力:三和油化工業株式会社
取材レポーター:藤井惇生 (名古屋市立大学 1年)
:片野源也 (名城大学 4年)
:稲葉琉斗 (名古屋大学 3年)
:横山温輝 (名古屋大学 3年)
:齋藤悠太 (名古屋大学 1年)
取材記事担当 :藤井惇生 (名古屋市立大学 1年)
取材SNS担当 :藤井惇生 (名古屋市立大学 1年)
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企画・構成・撮影:未来金融研究部
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