(株)FUJI【6134】

提供:(株)FUJI

取材日: 2025年 9月 2日

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①電子部品実装ロボットとは
②FUJIの強みを活かした製品
③ものづくり 暮らし 未来のための活動

株式会社FUJI
コーポレート本部 経営企画部 主査 藤川貴志様
コーポレート本部 経営企画部 白木聡一様
コーポレート本部 人材戦略部人事企画課 平松徹也様
他学生メンバー(後述)

業種 機械
本社所在地

〒472-8686 愛知県知立市山町茶碓山19

市場区分 東証プライム,名証プレミア
銘柄コード 6134
現在価格 こちら
市川
市川

今回の取材記事担当は南山大学2年 市川緋美花です。よろしくお願いします!

「どんな会社?」

提供:(株)FUJI

エレクトロニクス業界には欠かせない電子部品実装ロボット(マウンター)でトップクラスのシェアを誇るグローバル企業です。その他にも、工作機械や介護ロボットなど、多くの製品を手掛けています。また、サステナビリティへの取り組みにも注力している会社です。

企業理念

人々の心豊かな暮らしのために

「電子部品実装ロボット(マウンター)とは?」

提供:(株)FUJI

電子部品実装ロボット、いわゆるマウンターは、プリント基板上に電子部品を取り付けるロボットのことです。基板上に電子部品を取り付けることを「実装」と言います。

市川
市川

FUJI様の電子部品実装ロボットは、他の会社にはない特色があるんですよね?

はい!当社の製品は、基板上に高速かつ高精度に電子部品を実装できるという点において強みを持っています。それだけではなく、装置のメンテナンスをしやすいという特長もあります。

藤川様
藤川様
市川
市川

メンテナンスがしやすいとどんなメリットがあるんですか?

お客様の工場では、ひとつの生産ラインに複数台の電子部品実装ロボットが並んでおり、装置でエラーが発生すると生産ライン全体が停止し、大きな損失が発生してしまいます。しかし、当社の装置はモジュール方式を採用していて、エラーが発生したユニットを素早く簡単に交換することができます。

藤川様
藤川様
「ここでもう一工夫!」

提供:(株)FUJI

FUJIの電子部品実装ロボットは非常にコンパクトなサイズであり、複数台の装置を連結させると機械のメンテナンスを行う際に装置内部にアクセスしづらいという状況が発生してしまいますが、FUJIでは一工夫凝らしているようです!

市川
市川

実際に機械のメンテナンスはどのように行っていますか?

ベースと呼ばれる装置の土台部分にレールが設置されていて、そのレール上に装置がセッティングされています。メンテナンスを行う際は、装置を手前に引き出すことで、装置の左右から内部にアクセスすることができます。

藤川様
藤川様
市川
市川

確かに装置が連結されたままだと、装置の左右からメンテナンスや修理を行うことは難しいですね。ユーザー目線の素敵な発想です!

「FUJIの強みを活かした製品」

提供:(株)FUJI

FUJIは上記で示した、電子部品実装ロボットをはじめFUJIの強みを生かした製品があります。特に、画像認識機能を採用した製品がいくつかあります。

市川
市川

先ほどの電子部品実装ロボットにも画像認識機能が搭載されているんですよね?

はい。電子部品実装ロボットには、最小で0.25mm×0.125mmというサイズの電子部品を、±10ミクロンという精度で実装するという、肉眼ではとても確認することができないほどの性能が求めらています。画像認識機能は、部品を吸い上げたときにきちんと吸えているか、また、部品を実装するときにきちんと基板上に部品を置けているかを確認する目的で使用しています。

藤川様
藤川様
市川
市川

電子部品実装ロボットに画像認識機能を搭載したのは業界初なんですよね?

そのとおりです。今ではどのメーカーでも当たり前の機能となっていますが、当社は業界に先駆けて1985年に画像認識機能を搭載した装置を市場投入しました。実装品質を保つうえでは欠かせない機能です。

藤川様
藤川様

画像認識機能とは? 

画像認識機能とは、機械やコンピューターが画像や動画のデータから、人や物の特徴を認識して識別する機能のことです。

ポスターをお渡ししました!

「Quist」

提供:(株)FUJI

Quistは、商品や荷物などの受け渡しを自動化・省人化することを可能にするスマートロッカーシステムで、各方面で広く採用されています。

市川
市川

Quistというロッカーの特長は何ですか?

Quistは、2次元コードを利用してシンプルかつスマートに商品や荷物の配達・受け取りができます。クラウドシステムを利用しており、リアルタイムでロッカーの管理・監視ができることも特長です。顔認証機能を搭載したタイプもあり、荷物を預ける際に利用者の顔を画像認識し、取り出す際にもう一度顔を画像認識することで荷物を預けているロッカーが自動で開くという仕組みになっています。

藤川様
藤川様
市川
市川

実際に取り出す体験をメンバーが行っていましたが、画像認識の速度も、認識してから取り出しまでもとてもスムーズだという印象を受けました!

「ものづくり 暮らし 未来のための活動」

提供:(株)FUJI

FUJIは人々の暮らしに貢献する製品として、スマートロッカーシステムQuistや、介護の現場で使われる介護ロボットHugなどをつくっています。また、FUJIはサステナビリティの取り組みにも力を入れています。例えば、地域貢献事業としてTHANKというアフタースクールを運営しています。

市川
市川

どうしてBtoBをメインとして事業を展開していたFUJIが、QuistやHugなど個人の生活で使われる商品も展開しようと考えたのですか?

それは、社会課題解決のためです。当社は「人々の 心豊かな 暮らしのために」という企業理念を掲げています。この理念の実現に向けて、人々の暮らしに役立つ製品やサービスを提供したいと考えたからです。

藤川様
藤川様
市川
市川

なるほど。会社の理念に沿った製品を作ったということですね。介護用のロボットのHugはどんな商品なんですか?

Hugは足に力が入らない方の移動をお手伝いするロボットです。

藤川様
藤川様
市川
市川

実際にメンバーが使用させていただきましたが、Hugを使うと誰でも軽々と、大人一人を立たせることができるのは素晴らしいと感じました!

そうですね。それがHugが広く介護業界で使っていただける理由だと思います。

藤川様
藤川様
「地域貢献事業 THANK」

提供:(株)FUJI

FUJIはエレクトロニクス事業の会社であることに加えて、グローバル企業でもあります。この特徴を活かし、科学を中心とした様々なカリキュラムを英語で行うイングリッシュアフタースクールを運営しています。

市川
市川

機械を作っている会社がアフタースクールを開くというのは少し意外でしたが、どのような意図で開設されたのですか?

地域貢献の一環として行っています。日本では理科や英語が苦手な子が多く、だからこそ、その分野を得意とするFUJIが英語を使って科学を教えるアフタースクールを開くことで、地域貢献、社会貢献ができると考えました。

藤川様
藤川様
市川
市川

なるほど、FUJIだからできる取り組みですね。

「今後の展望!」

提供:(株)FUJI

企業理念である「人々の 心豊かな 暮らしのために」をモットーに、これからも世の中の役に立つ製品やサービスをお届けしていきます!

学生へのメッセージ!

株式会社FUJI
コーポレート本部 人材戦略部人事企画課
平松様からのメッセージ

市川
市川

以上、株式会社FUJI(銘柄コード:6134)の取材報告でした!

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市川
市川

レポーター:南山大学 2年 市川緋美花
工作機械の会社として創業してから、電子部品実装機械を筆頭に業界でトップシェアを誇るFUJIの技術力に感動しました。最高峰の技術を使って人々の心豊かな暮らしのために、更なる高みを目指すFUJIの今後の展開が待ち遠しいです。

片野
片野

レポーター:名城大学 3年 片野源也
以前取材をさせていただいた時に伺ったお話より、さらに規模が大きくなっておりとても驚きました。また、社会解決へ向けたSDGs活動もされており、日本を代表する会社の1つだととても感じました!

稲葉
稲葉

レポーター:名古屋大学 3年 稲葉琉斗
FUJIは世界有数の電子部品実装機メーカーということを初めて知りました。強みとする画像認識に加え、カスタマイズ性の高い実装機に感動しました。
今後の市場の拡大とFUJIのシェアの拡大にも注目したいです!

角田
角田

レポーター:南山大学 2年 角田優宙
電子部品実装ロボットだけでなく、介護支援ロボットやロッカーシステムなど、幅広い分野でものづくり事業を展開しているFUJIについて知ることができました。
高い技術力と世界トップクラスのシェアを誇るFUJIの今後の発展がとても楽しみです。

鈴木
鈴木

レポーター:愛知工業大学 2年 鈴木颯太郎
世界トップシェアを誇る電子部品実装ロボットの精緻な動きを目の当たりにし、FUJIの技術力の結晶に圧倒されました。お話を伺う中で、特に強みである画像認識技術の正確性と、使う人のことを考え抜いたカスタマイズ性の高さが世界トップシェアであり続ける所以なのだと感じました。進化し続けるエレクトロニクス市場をFUJIの技術が今後どのように支えていくのか非常に楽しみになりました。

 

取材協力:株式会社FUJI
取材レポーター:市川緋美花  (南山大学 2年)
       :稲葉琉斗   (名古屋大学 3年)
       :角田優宙   (南山大学 2年)
       :鈴木颯太郎  (愛知工業大学 2年)
       :片野源也  (名城大学 4年)

取材記事担当 :市川緋美花  (南山大学 2年)
取材SNS担当 :稲葉琉斗  (名古屋大学 3年)
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企画・構成・撮影:未来金融研究部

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