
①キャッシュレス決済の裏側を支える技術カンパニー!
②1台で全決済対応を実現した立役者!
③データが切り開く未来の金融サービス

株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス
代表取締役 大高敦様(右側3番目)
取締役副社長 谷本健様(右側1番目)
管理本部 総務法務部 広報 リーダー 大和田雅子様(左側1番目)
管理本部 人事部 人材開発グループ リーダー 成清明日花様
管理本部 人事部 人材開発グループ 田嶋由樹様
他学生メンバー(後述)
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業種
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情報・通信 |
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本社所在地
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〒103-0027 東京都中央区日本橋二丁目11番2号太陽生命日本橋ビル18階 |
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市場区分
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東証グロース
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銘柄コード
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5258
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現在価格
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今回の取材記事担当は甲南大学4年 平川湧斗です。よろしくお願いします!

株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス(以降TMN)は、2008年に三菱商事とトヨタファイナンシャルサービスの出資によって設立された、キャッシュレス決済のデジタルインフラを提供する企業です。
企業理念
まだない「欲しい」をつくりだす。
お店のレジでよく見る決済端末112万台以上を通じて43の決済サービスをワンストップで提供しています。(2025年6月時点)しかし、この成功に至るまでは業界は大きな課題を抱えていたんです。
この機械見たことあります!以前は大きな課題を抱えていたとのことですが、どんな問題だったのでしょうか?
昔はWAONならWAON専用の端末、SuicaならSuica専用という風に全部違う規格の端末だったので高額な決済端末がレジにずらっと並んでいました。高額過ぎるうえにかさばるのでいろんな店舗に導入しづらく、電子決済がなかなか普及しなかったんです。
この問題をどのように解決されたんですか?
どうにかして安くならないかと考えて、端末に入ってる機能をクラウド化させて、端末本体を安くしたんです。これを商用化したのは我々TMNが業界初だったんですよ。
業界初のクラウド化だったんですね!
そうなんです。1つの端末で複数の電子マネーに対応できるようになって、お店からはすごく導入しやすくなり、かなり広がったんです。

ストック収入(継続課金)
- センター利用料:端末ごとに対応している決済ブランド数に応じて、毎月センター利用料を徴収(一部従量課金)
- QR・バーコード精算料:決済処理金額に応じた従量課金
フロー収入(一時収入)
- 端末販売収入(売上):ハードウェア販売による売上
- カスタマイズ開発(開発売上):大手企業向け個別対応など

同じお店に複数の決済端末を設置いただいた場合、TMNはそれぞれから収益を得ることができる、という特徴もあります。国内で利用されている決済端末はほぼ全てTMNのセンターに接続できます。
NEXT>>>決済インフラ業界について
驚くべきことに電子マネーのゲートウェイ事業者は日本にわずか3社ほどしかなそうです。
3社だけ!?どうしてそんなに少ないんですか?
まず、電子決済を提供している会社はそれぞれ独自の基準を設けていて、これを開示してもらわないとサービスは提供できません。この基準は信頼がある企業にしか開示しないため、競合がほとんど増えない業界なんです。もちろん、この基準に対応できる技術力があることも前提です。
確かに変な企業に情報を漏らされたりしたらまずいですもんね,,,ちなみにどの様にして信頼を得たのでしょうか?
創業メンバーの前職が三菱商事で人脈や信用、知見があったことも大きいですね。僕は前職では電子マネー関係の企画に参加してました。

社内にポスターを張っていただきました
①個別のカスタマイズが充実!
43種類ものサービスから必要なものだけの実装が可能。大手流通企業の独自ルールに対応できる技術力とエンジニアリソースが大きな差を生んでいます。

提供:(株)トランザクション・メディア・ネットワークス

②スイッチングコストが高い
決済ゲートウェイサービスは一度導入すると乗り換えのコストが高く、他社に変更しにくいため継続利用率が非常に高いのが特徴です。
③競争戦略
一見ライバルに見える同業他社とも協力しながら、キャッシュレス決済導入を進めています。戦略の核心は、各社の得意分野を相互に活かし合う分業体制です。例えば、クレジットカードを得意とする企業にクレジット決済分野は任せ、TMNは電子マネーやQR・バーコード決済分野を担当するという棲み分けを行っています。

提供:(株)トランザクション・メディア・ネットワークス
我々は端末を置いてもらえさえすれば、センター利用料や購買データを得られるので譲り合いながら商売ができるんです。特に、個人の店舗など単店・少数店舗展開のお店については、クレジットカード会社他と協力しながら導入を進めています。
NEXT>>>今後の社会について
大高社長がこれからやっていきたい事業を教えてください!
これからはデータビジネスに舵を切ろうと思っています。BtoBに限らずBtoCも視野に入れています。
TMNのクラウドに集まってくるデータを活用するのですね!具体的にはどの様な事業なのでしょうか?
TMNの112万台の決済端末から集まるデータからわかることもありますが、それだけでは、消費者の真のニーズを把握できません。ハウスプリペイドやPOSサービスの提供等を通じ、購買データ等を集積・分析し、加盟店にフィードバックすることで、1to1マーケティングなど様々な検討・施策を行える仕組みを提供していきます。更に、消費者、メーカーや問屋さんもデータ利活用のメリットを享受できる仕組みを作っていきます!
データが一堂に会するTMNさんだからこそできる仕組みですね!
私たちがクレジットカードを使った時、クレジットカードの会社には「何を買ったのか」という情報は流れないそうです。
ITを使って地域の活性化や流通の効率化などの、社会で求められることをやり、置き去りになっている問題を解決することがTMNのミッションです。IT・データの利活用サービス等を通じ、流通事業者を始め、観光等も含めた地域の経済や文化の活性化に資する取組みを展開していきたいと思っています。


以上、株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス(銘柄コード:5258)の取材報告でした!
レポーター:甲南大学 4年 北田大夢
TMNさんは、一般的な2社間の取引ではなく、3社間の関係性を活かしてビジネスを構築されており、その仕組みづくりの巧みさに感心しました。
詳しくは一言では説明しきれませんので、気になる方はぜひミラキンにご参加ください。
レポーター:甲南大学 4年 平川湧斗
大高社長の仰っていた「あおくさくあれ」に込められた想いに感銘を受けました。世の中がこうあったらいいよねを常に価値観の一番上に持っておくことの大切さを学びました。
レポーター:甲南大学 2年 中村里菜
私は万博に勤務していて、そこではTMNさんの電子決済端末が使われていたのでより身近なものであると感じていました。取材で話を聞けば聞くほどこの業界にいち早く携わったことや、電子決済だけでなくそこから得られる情報を重視しているところなどによるTMNさんの先見性に驚きとても学びになりました。貴重な体験をありがとうございました!!
企業様へ
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