
提供:㈱イルグルム
取材日:2025年6月28日
①岩田社長の起業家魂!
②2003年からAI事業!?並外れた先見性!
③これからは人材の時代!誰でも一流になれる場を作るイルグルム!

株式会社イルグルム
代表取締役 岩田 進 様(右から2人目)
業種 | 情報・通信 |
本社所在地 |
【大阪本社】〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2-2-22 ハービスENTオフィスタワー8F |
市場区分 | 東証グロース |
銘柄コード | 3690 |
現在価格 | こちら |

今回の取材記事担当は名古屋大学3年 沢潟学です。よろしくお願いします!

提供:㈱イルグルム

提供:㈱イルグルム
株式会社イルグルムは、企業がインターネットを活用して効率的に広告などによる大衆認知を行い、売上を伸ばすための技術やサービスを提供する企業です!企業が出したネット広告の効果測定のための「AD EBiS」(アドエビス)やECサイト(ネットショップ)を構築するための企業向け支援ツール「EC-CUBE」などを開発しています!
2000年代のはじめ、インターネットが広まると、ネットを使った新しい広告の方法が始まりました。新聞やチラシとちがい、インターネットでは見る人に合わせて広告を変えることができ、広告が何回見られたか、何人がクリックしたかも数字でわかるようになり、企業はそのデータをもとに広告を改善できるようになりました。しかし、たくさんのサイトやアプリで広告を出せるようになった分、それぞれの効果を同じ基準で比べるのがむずかしくなりました。そこで、広告の効果をまとめて分析し、企業に伝える「デジタルマーケティング業界」が生まれました。
大学時代、岩田社長は大学生活にあまり面白さを感じられず、退学や休学も考えていたそうです。そんな中で岩田社長は休学する道を選び、大学1年の7月からバックパッカーとして旅に出ました。

提供:㈱イルグルム

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アメリカでは治安の悪い地域に滞在することもあり、人とのつながりが希薄な環境に身を置く中で、コミュニティの大切さやありがたさを深く実感したそうです。そうした体験を通して、「人に何かを与えること(give)」や「人に喜んでもらうこと」の大切さに気づき、見ず知らずの人さえも喜ばせることができる“ビジネス”という世界に強く惹かれました。
アメリカで目にしたトヨタの車が人々の暮らしに役立っている姿からは、地球の裏側であっても感謝される仕事の力を感じ、大きな衝撃を受けたそうです。帰国後は飲食店でのアルバイトを通じて現場での「おもてなし」を学びましたが、飲食店は競合も多く、将来性に疑問を感じたことから、当時はまだ規模の小さかったネットワークエンジニア業界で学生起業したそうです。

提供:㈱イルグルム
企業後、個人のネットワークエンジニアとして活動する中で、優れた機器を扱ってスキルを磨きたい気持ちが芽生えたそうです。個人で用意できる機器には限界があったことから入社して働くことを考えましたが、企業の採用面接でエンジニアにも競合がいることを実感し、より競合の少ない業界へと方針転換することを決断しました。



提供:㈱イルグルム
インターネットの開発では技術力の高いエンジニアがすでにいたことで方針転換を決断した岩田社長は、次に旅行ポータルサイトの運営会社を立ち上げました。バックパッカー時代の経験を生かして自分しか知りえない世界中の情報をインターネット上で発信することを決断します。
しかし、こうして立ち上げたポータルサイトも、マネタイズまでの道のりが遠かったことから断念、この経験から、もっと早く良質な製品を提供することこそが大切であると知ったそうです。こうして、時代を先取りした独自性の強い領域で、より優れた製品を、スピード感をもって提供する、という3本柱をかかげたweb制作会社「有限会社ロックオン」を次の挑戦の場として大学4年生で立ち上げました。この「有限会社ロックオン」が成功し、現在の株式会社イルグルムへと成長します。

起業して成功した理由は何だったとお考えですか?
学生起業して在学中にあらゆる経験を積めたことですね。海外旅行もバイトも起業も、いろいろな失敗をしてそこから多くのことを学ぶことができました。


もし失敗したら、という心配はありましたか?
まったくなかったですね。起業失敗しても、また他の道が開けるという確信がありました。


もし失敗していたら、何になっていましたか。
金融機関に就職していました。お金の動きを見ることは、ビジネスの中心です。そこで得た経験をもとに次の挑戦ができると考えていました。そのためにも、大学を卒業することは大切なことでした。

学生起業したことで、失敗を恐れず多くの挑戦ができたそうです。挑戦を繰り返す中で、他の大学生が持ち得ない失敗とそこからくる経験を積むことができました。
AD EBiS(アドエビス)は、企業向けのネット広告の効果測定ツールです。企業にとって広告は、会社の存在や製品の特徴を多くの人に知ってもらうために大切な道具です。だからこそ、広告がどう受け止められているか、などの影響を客観的に知ることが大切です。AD EBiSは、企業がこうした情報を集めることを手助けするサービスです!
株式会社イルグルムの主力事業のひとつである「AD EBiS」について岩田社長にお聞きしました!

岩田社長、『広告の効果をちゃんと測りたい』と考える企業は多いと思うのですが、実際どんな課題があるのでしょうか?
たとえば、Google、Yahoo!、Instagramのような複数の媒体に同時に広告を出すケースがありますよね。そのとき、各広告の管理画面を見ると、表示回数やクリック数などはある程度見えるようになっています。ただ、そこに落とし穴があるんです。


その『落とし穴』とはどんなものですか?気になります!」
厄介なのは、同じ人が複数の広告をクリックした場合のカウントのされ方です。たとえば、あるユーザーがGoogleの広告もYahoo!の広告も両方クリックして購入に至った場合、どちらの媒体も「1人獲得した」と報告することがあるんです。そうすると、実際には1人しか獲得していないのに、2人分の成果に見えてしまいます。


それでは正確な効果測定ができないですね。
そうです。だからこそ、広告媒体とは関係のない第三者の立場から広告効果を測定する必要があります。ユーザーがどこから来たのか、どういう経路をたどって購入に至ったのかを、しっかり把握するための仕組みが必要なんです。


それがAD EBiSなんですね!
EC-CUBEは2005年にスタートした、日本発のネットショップ構築ツールです。プログラムの中身(コード)を誰でも自由に見たり編集したりできることで、多くの人が自分の思うようなネットショップを無料で構築できるのが特徴です。

無料でネットショップが作れるんですね。
そうなんです。実際に、日本で一番多く使われているEC(ネットショップ)構築ツールのひとつになっています。ただ、私としては、ECサイトには「おもてなし」の気持ちが必要だと思っています。


ネットショップなのに『おもてなし』ですか?
はい。たとえば、高級ブランドのバッグを、自動販売機で買いたいと思う人は少ないですよね。ネットショップでも同じで、簡単に誰でも作れるテンプレートみたいなサイトでは、商品やお店の価値が伝わりにくくなると思うんです。お店ごとに個性を出せるように、デザインも機能もすべて思い通りに変更できるべきだと思っています。そのためには、webページを作るプログラム自体を自由に編集できることが重要なんです。


そう考えるとEC-CUBEはすごく理にかなってますね!

岩田社長は、インターネットのどういった点に魅力を感じておられるのでしょうか?
一番の魅力は、双方向性ですね。発信者と受信者の間にやりとりが生まれることで、そこに独自性が出て、新しい価値が生まれると考えています。


その独自性は、具体的にどのようにビジネスに活かされていくのですか?
クリックデータを集めれば、ユーザーが次に何を求めているのかが見えてきます。そこにAIを使えば、それをより正確に読み解けます。ただし、AIは将来的に誰でも使えるようになると20年前から考えていました。


20年前からAIが広まることを予測していたんですね!すごすぎます!
一般的になるということは、AIだけでは差別化が難しくなるということですか?
その通りです。だからこそ、自分しかもっていないデータを集めて、それをAIと組み合わせることが競争力を生みます。イルグルムではAIの時代を見越したデータ収集を20年以上前から進めてきました!


AIが一般的ではなかった時代から進めてきたんですね!それが今のシェア率の高さにつながっているんですね!

ポスターをお渡ししました!
今後は日本の課題でもある少子化による労働人口の減少などの課題に、25年培ってきた技術とデータとともに向き合って解決策を提供していきたいですね。具体的には、テクノロジーと人材の掛け算で、イルグルムにしかできない役割があると思うので、そこに取り組んでいきます。


株式会社イルグルム
代表取締役 岩田 進様 からのメッセージ

以上、株式会社イルグルム (銘柄コード:3690)の取材報告でした!

レポーター:名古屋大学 3年 沢潟学
今回の取材では、事業内容にとどまらず、学生時代から今に至るまで非常に多くのことを教えていただきました。その中で、失敗を失敗と思わずすべて学びに変えていく情熱を感じました。バックパッカーとして海外に飛び込む大胆さと、AIの登場・大衆化を20年前から予測する冷静さ、その両方を持っている岩田社長を本当に尊敬します。AIが一般的となった今、これまでの蓄積とのかけ合わせでどんどん成長していくイルグルム様に大注目です!

レポーター:甲南大学 4年 平川湧斗
岩田社長のイルグルム様創業までのお話しから詳しく伺うことができ、とてもプレミアムな取材の時間でした。常に先の時代を見据えて事業を組み立てられているイルグルム様の今後の動きがとても楽しみです。

レポーター:神戸電子専門学校 2年 木村帆天
株式会社イルグルム様の取材では、デジタルマーケティングの最前線を支えるテクノロジーと、常に進化を求める柔軟な企業文化に触れることができました。岩田社長の「海外に出て価値観を広げなさい」という言葉が特に印象に残っており、異なる文化や環境に飛び込むことで、自分の固定観念や視野の狭さに気づけるという学びがありました。技術や知識だけでなく、広い世界を知る姿勢が、これからの時代により求められると実感しました。学生の今だからこそ、積極的に挑戦していきたいです。

レポーター:関西学院大学 3年 山下奈々美
今回の取材で、岩田社長が大学1年生の時にバックパッカーをしていた経験から様々なインスピレーションを受け、「いかに人に感謝されるかで人生の幸せ度が変わる」と感じ、「ビジネスの世界なら地球の裏側にいる人まで幸せにできると気付いた」というお話が非常に印象に残っています。この時の経験が岩田社長のいまに繋がっていると感じました。自ら異なる環境に飛び込み、恐れず時には自分の直感を信じてどんどん挑戦することで、新たな知見を得ることができるのだと学びました。学生のうちに積極的にチャレンジすることを忘れず今後も活動していきたいです。
取材協力:株式会社イルグルム
取材レポーター:平川湧斗 (甲南大学 4年)
:木村帆天 (神戸電子専門学校 2年)
:山下奈々美 (関西学院大学 3年)
:沢潟学 (名古屋大学 3年)
取材記事担当 :沢潟学 (名古屋大学 3年)
取材SNS担当 :平川湧斗 (甲南大学 4年)
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企画・構成・撮影:未来金融研究部
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