提供:(株)カナミックネットワーク
取材日:2025年4月21日

①カナミックが社会問題を解決!?
②カナミックが地域をつなぐ!医療介護クラウドサービス
③カナミックの海外進出

株式会社カナミックネットワーク
取締役会長 山本稔様
代表取締役社長 山本拓真様
企画制作部 部長代理 石川直人様
他学生メンバー(後述)

提供:(株)カナミックネットワーク
カナミックネットワークは、医療・介護・子育て分野におけるクラウドサービスの提供事業やプラットフォームサービス事業を行っている会社です。少子高齢化社会が進んでいる日本で、より円滑なやり取りができるよう、地域プラットフォームを通して介護や医療の現場を支えています。

提供:(株)カナミックネットワーク
現在、大きな社会問題とされている少子高齢化。日本は高齢者が29%を超える超高齢社会となっています。日々人手が足りないと言われている介護業界。そこにカナミックネットワークは焦点を当てています。カナミックのシステムを使用することで、患者・要介護者の情報を多職種法人間で共有できるようになり、医療、介護の現場で業務効率化が見込まれます。
クラウドサービスを使っていない状態だと、情報共有はFAXや郵送が主流となります。しかし、カナミックの情報共有システムを導入することにより、クラウドサービスを通じて患者・要介護者の情報を多職種間で共有することが可能となります。患者・要
介護者の情報をクラウド上に保存することで、セキュリティに守られた中で実際にケアをしている医療介護従事者が患者の医療・介護情報にアクセスすることが出来ます。またクラウドサービスを地域全体で導入することで、地域全体での医療・介護・福祉の情報共有が円滑になります。さらに法人・事務所などが介護業務システムを導入することで情報共有システムにデータを自動連動し、ペーパーレス化、業務効率の向上が促進されます。

提供:(株)カナミックネットワーク

現在、どのくらいユーザーがいるのでしょうか?
全国の3分の1以上の自治体に導入されています。


ユーザーはどこの地域に多いですか?
現在拠点をおいている東京、北海道、大阪、広島、福岡、沖縄は既に運用されています。

NEXT:健康寿命延伸、スタートアップ支援も!
カナミックネットワークは、人生100年時代の課題解決として、健康寿命を伸ばすという観点からも社会問題解決に貢献しています。みなさんURBAN FIT24というジムをご存じでしょうか?実はこのジム、カナミックネットワークの子会社であるアーバンフットが医療と連携して提供しているメディカルフィットネスなんです。このジムは24時間ジムとして初めて厚生労働省の「指定運動療法施設」として認定されました。指定運動療法施設とは、普通のジムとは異なり、医師が運動処方箋を出し、資格を持った担当者が医師と相談して運動カリキュラムを決めます。自社開発のアプリを使って運動や食事、睡眠などを管理します。カナミックネットワークでは、アプリを使うことで管理されたデータを基に、ユーザーのデータ収集が可能となり、そのデータを基に医療や国と連携して健康寿命延伸を目指しています。

提供:(株)カナミックネットワーク
指定運動療法施設とは?
指定運動療法施設とは、病気やケガの治療のために「運動療法(うんどうりょうほう)」を行う特別な医療機関や施設のことです。「運動療法」とは、体を動かすことによって、体の調子を整えたり、病気をよくしたりする治療の一つです。医者の指示にしたがって、専用の機械を使ったり、プールで歩いたり、体操をしたりします。この「指定運動療法施設」は、国(厚生労働省)から認められていて、決まった条件を満たしているところだけが認定されます。安心して治療が受けられるようになっています。
カナミックネットワークは医療介護の現場だけでなく、スタートアップの観点からも日本を支えています。Rubyというプログラミング言語をご存じですか?Timeeやcook padなどみなさんがよく目にするサービス、その多くがRubyによって開発されています。そのRubyを提供しているのが、カナミックネットワークなんです。プログラミングを行うにあたっての一番の大きな壁となるのが言語の壁。しかしその壁はRubyを使うことによって簡単に乗り越えることができるようになりました。Rubyには日本語のドキュメントが多くあり、さらには簡単で速い。日本人でも扱いやすく、多くのサービスが開発されるようになりました。

提供:(株)カナミックネットワーク

提供:(株)カナミックネットワーク
現在、カナミックネットワークはシンガポールにも進出しています。シンガポールの出生率は2023年時点で1.02、日本の1.30。今後、高齢化が急速に進み、20年後には日本と同レベルの少子高齢化になると言われています。

なぜシンガポールを選んだのでしょうか?
日本に近い社会状態だからです。またアジア諸国では日本のモデルよりもシンガポールのモデルを真似する国が多くあります。さらにアジアは世界の50%以上の人口が集まっており、シンガポールに拠点を置くことで、今後市場の大きなアジア地域に広めていきやすいと考えています。


外国という日本とは異なる地で、どのようにサービスを展開しているのでしょうか?
現地企業をM&Aでグループインしてもらい、シンガポール人とのパートナーシップを組むことにより事業展開を加速させています。日本の医療・介護DXのノウハウは世界でも通じると実感しております。


ポスターをお渡ししました!

国内では自治体35%、介護現場では約16%のシェアを獲得しています。まだ使用していない方たちにも使ってもらい、日本の中で一番使われる介護ソフトを展開していきたいです。また、現在、グローバルに進出していく時期だと考えています。メディカルフィットネスは世界に通じる部分もあるので、日本だけでなく世界中に広めていきたいと考えています。Rubyという言語を世界に流行らせることにより、日本に多くのメリットが返ってくると考えているため、日本だけでなく、世界に流行らせていきたいです。医療介護クラウドも世界に流行るものを作っていきたいです。

山本社長からのメッセージ

以上、株式会社カナミックネットワーク(銘柄コード:3939)の取材報告でした!

レポーター:名古屋大学 3年 稲葉琉斗
カナミックネットワークさんの取材を通じて日本の少子高齢化や介護医療現場の今を知ることができました。自分が想像していたよりも現状は深刻で、実は人手不足といわれる今はまだ労働者の数はピークで、これからさらに減ると聞いたときは驚きました。カナミックネットワークさんのサービスは社会課題にアプローチされていて益々需要が広がると感じました。

レポーター:名城大学 3年 片野源也
介護業界にDX化をもたらすカナミックネットワークさんにとても将来性を感じました!国とも連携されて各自治体ごとにサービスを導入されているということで今後さらに広がっていくのが楽しみです!

レポーター:中京大学 2年 内田萌伽
取材を通し、日本社会の現状を知るとともに、未来に対する不安が軽減されました。日本だけでなく、世界の視点も取り入れながら、社会問題にアプローチしており、今度どのように需要が展開されていくのか注目したいです。行政と関わりながら医療介護の現場を支えているカナミックネットワークさんの今後がとても楽しみです!
取材協力:株式会社カナミックネットワーク
取材レポーター:片野源也 (名城大学 3年)
:稲葉琉斗 (名古屋大学 3年)
:内田萌伽 (中京大学 2年)
取材記事担当 :内田萌伽 (中京大学 2年)
取材SNS担当 :稲葉琉斗 (名古屋大学 3年)
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