ペイクラウドホールディングス(株) 【4015】

提供:ペイクラウドホールディングス (株)

取材日:2025年6月6日

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①ペイクラウドの顧客を熱狂させる秘策とは?
②あなたの店舗も生まれ変わる!「未来の顧客体験」とは?
③未来へ突き進む組織の秘訣とは?

ペイクラウドホールディングス株式会社
代表取締役社長   尾上 徹 様 (左から3番目)
副社長 兼 執行役員  井上 浩毅 様 (左から1番目)
他学生メンバー  (後述)

業種 情報・通信業

本社所在地

東京都港区南青山2-24-15 青山タワービル

市場区分 東証グロース
銘柄コード 4015
現在価格 こちら
木村
木村

今回の取材記事担当は神戸電子専門学校 2年 木村 帆天です。よろしくお願いします!

どんな会社?

ペイクラウドホールディングス株式会社は、「独自Pay」と「デジタルサイネージ」という2つのサービスをメインに、お店の成長を強力にサポートしている会社です。
お客様にお得な体験を、お店には確実な成長を届けています。

提供:ペイクラウドホールディングス(株)

事業内容

ペイクラウドグループでは、キャッシュレスサービス事業デジタルサイネージ関連事業ソリューション事業の3つの事業を展開しています。

キャッシュレスサービス事業

提供:ペイクラウドホールディングス(株)


キャッシュレスサービス事業をおこなう(株)バリューデザインでは、お店専用の電子マネー発行を支援する「独自Pay」サービスを軸にさまざまなサービスを提供。お客様がチャージをするとポイントや特典がもらえたり、利用回数に応じてプレゼントがもらえるなど、お店独自のメリットを提供します。これによりお客様は「また来よう」と言う動機付けが生まれます。


デジタルサイネージ関連事業を展開する(株)クラウドポイントでは、店舗や商業施設などで販促や情報提供のために利用されるデジタルサイネージ(電子的な表示機器)の機種選定から施工、保守まで一気通貫で実施。動画や、アニメーションを活用した動く広告や、リアルタイムのお得な情報を映し出すことで、お客様の目を引きつけます。これによりお客様はお得な買い物を楽しみ、お店はリピーターを増やし、売り上げを大きく伸ばすことができるサービスです。

デジタルサイネージ関連事業

提供:ペイクラウドホールディングス(株)

ソリューション事業

提供:ペイクラウドホールディングス(株)

ソリューション事業を手掛けるアララ(株)では、大量のメールを高速で一斉に配信するメール配信サービス「アララ メッセージ」などを提供。例えば、バスを予約した際に自動で送られてくる確認メッセージや店舗や企業から届くメルマガなどに使われています。通常大量のメールを一斉に送るとエラーで送信できなくなることがありますが、アララ メッセージでは自社開発と運用で培った独自ノウハウで遅延・不達を低減。企業と顧客のスムーズなコミュニケーションを支えています。

ペイクラウドの顧客を熱狂させる秘策とは?

出典:ペイクラウドホールディングス(株)事業計画及び成長可能性に関する事項
(2024年11月25日開示)

木村
木村

独自Payは単なる決済手段ではないということですが、具体的には、導入することによってお店側にどのようなメリットがあるのでしょうか?

例えば、モスバーガーさんの例でお話ししましょう。モスバーガーで独自Payカードを作っていただき、チャージして利用していただくとします。お客様は1,000円チャージして、300円のハンバーガーを1個買うと、まだ700円残りますよね。つまり、そのお店でしか使えない電子マネーなので、「またモスバーガーに来よう」という動機付けになるんです。
尾上社長
尾上社長
木村
木村

お客様が再来店しやすい仕組みになっているのですね!お店にとって、非常に大きなメリットですね!

そうです。そして、チャージの際に特典をつけたり、利用回数に応じてサービスを提供したりすることで、お客様のリピート利用を強力に促せるわけです。
尾上社長
尾上社長
木村
木村

お客様とお店の双方にとって “Win-Win” なサービスですね。では、一般的な電子マネーやクレジットカードなどとの違いについては、どのようにお考えでしょうか?

よく聞かれるご質問なのですが、私たちはクレジットカードやコード決済などの汎用的な決済手段と競合するとは考えていません。むしろ、「協業できるビジネス」と捉えています。お客様はクレジットカードなどから独自Payにチャージすることもできます。独自Pay自体がお店のマーケティングツールとして機能することで、結果的にお店全体の売上向上に貢献します。
尾上社長
尾上社長
独自Pay普及の壁と突破口

提供:ペイクラウドホールディングス(株)

木村
木村

独自Payを普及させるうえで、どのようなご苦労や課題に直面されましたか?

スーパーマーケットでのプロモーションの例があります。当初は「2%の特典がつきます」とアピールしても、なかなかチャージしてもらえませんでした。そこで、「カードにチャージすると、卵1パックプレゼント!」というプロモーションを試したんです。しかし、これもイマイチで、最終的に**「ティッシュボックスをプレゼント!」**にしたところ、チャージが大幅に伸びました。
尾上社長
尾上社長
木村
木村

ティッシュボックスですか!それは意外ですね。なぜ、それが成功したのでしょうか?

卵は買い物袋に入ってしまうため、キャンペーンを打っても他のお客様の目につかず効果が上がりませんでした。ところが、ティッシュペーパーは買い物袋には収まらないので、そのまま手で持って帰りますよね。
すると、お店から出てくる多くのお客様がティッシュを持っているのを他のお客様が見て、「何かあるのか?」と自然に話題になり、人を呼び込むきっかけとなりました。この事例が示す通り、顧客の行動パターンやニーズを的確に捉えた上でプロモーションを設計すれば、独自Payの利用率を飛躍的に高めることができます。
尾上社長
尾上社長
木村
木村

革新的なアイデアですね!お客様の心理を読み解くことが成功の鍵なのですね。

あなたの店舗も生まれ変わる!「未来の顧客体験」とは?

出典:ペイクラウドホールディングス(株)事業計画及び成長可能性に関する事項
(2024年11月25日開示)

木村
木村

デジタルサイネージは具体的にはどのような場所で導入されているのでしょうか?

ファストフードのメニューボードやコンビニエンスストアのレジ上のサインボード、駅の地下連絡通路の柱や、商業施設のサインなど、皆さんも気づかないうちに目にしているかもしれませんね。駅やショッピングセンターなど、人通りの多い場所に設置されていることが多いです。日本はまだこの領域が伸びしろだらけだと感じていて、今後デジタルサイネージはますます普及していくと考えています。
尾上社長
尾上社長
木村
木村

お店にどのような変化をもたらすのでしょうか?

デジタルサイネージは、特に小売業界が抱える課題解決に直結するサービスです。一番のきっかけは、やはり**「人手不足」**ですね。例えば、新しいドリンクが出た、新商品が入荷した、となると、以前は従業員が紙のポスターを張り替える作業に多くの時間と人件費がかかっていました。この手間とコストは、お店にとって大きな負担だったんです。
尾上社長
尾上社長
木村
木村

確かに、それは大きなコストですね。デジタルサイネージがそれをどう解決するのですか?

デジタルサイネージを導入することで、本部で設定した内容をオンラインで各店舗へ一斉に配信できるようになります。これにより、全国の店舗で瞬時にコンテンツを更新できるため、人件費を大幅に削減できます。例えば、クリスマスのプロモーションも、期間が終わればすぐに通常の内容に戻せますし、天気や時間帯に合わせた情報をリアルタイムで表示することも可能です。
尾上社長
尾上社長
木村
木村

広告や情報を出すことによって、どれくらいの収益改善が見込めるものなのでしょうか?

それは場所や業種によって大きく異なりますが、例えば**「このフロアの売上が3割伸びた!」**といった具体的な成果が出た事例もあります。私たちはシステムを提供するだけでなく、**コンテンツの制作、配信、さらには故障時の補修まで一貫して行っています。**これにより、お客様は安心してデジタルサイネージを導入し、最大限に活用できるわけです。
尾上社長
尾上社長

取材の様子

あなたの店舗も生まれ変わる!「未来の顧客体験」とは?

提供:ペイクラウドホールディングス(株)

木村
木村

御社はキャッシュレスサービス事業とデジタルサイネージ関連事業の2つを成長投資事業、ソリューション事業を安定収益事業として、着実に成長を続けていらっしゃいますね。この成長を支える組織戦略についてお聞かせいただけますか。

はい、組織戦略という点では、特に人材育成には力を入れています。現代の若手社員は、単に決められた時間働くのではなく、自ら主体的に仕事に取り組みたいという意欲の高い人も多いんです。彼らの情熱を最大限に引き出すことが、組織の成長には不可欠だと考えています。
尾上社長
尾上社長
木村
木村

確かに、働き方に対する考え方は多様化していますね。具体的にはどのような取り組みをされているのでしょうか?

そうですね。例えば、副業を認めることで、社員が自身のスキルや経験を広げられる機会を提供しています。また、リモートワークやフレックスタイム制など、柔軟な働き方を推進することで、社員が最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を整えています。さらに、外部講師を招いたセミナーの開催や社内勉強会などもおこなっており、社員同士でも知識を共有し学びあえる場となっています。
尾上社長
尾上社長
創業期のリアル―試行錯誤と執念の舞台裏
木村
木村

どのような苦労をされたのですか?

創業当初はなかなか顧客が増えず、社内でも「ホームページ制作などで売上を上げるべきではないか」という意見も出ていました。しかし、私たちはキャッシュレス事業に集中することを貫きました。リソースを分散させたくなかったのと、ビジネスになるという自信があったからです。その想いを従業員に共有するために、ことあるごとに話していました。また、受注した際は、そのお客様のお店で食事をするなどし、実際に店舗を利用する消費者の立場、店舗の立場をイメージしてもらい、どのような価値を提供できるのかを考える機会を作っていました。この経験が、私たち全員の共通認識となり、困難な時期を乗り越える原動力になったと思います。
尾上社長
尾上社長

現地文化を尊重したアジア市場開拓戦略

ペイクラウドの海外進出では「日本の感覚を押し付けない」を原則に、現地文化や商習慣を尊重しています。
タイやインドなど経済成長が著しいアジア市場を重点ターゲットとし、現地出身スタッフを積極的に登用して各地域のニーズに最適化したサービスを展開します。
柔軟な働き方で培った人材力と、社員が共有する“本業への確信”を武器に、持続的な成長を実現していく方針です。

社内にポスターを貼っていただきました!

今後の展望
木村
木村

今後の展望を教えてください!

私たちの強みは、お店専用の決済・マーケティングサービスである**「独自Pay」と、店内に置く電子看板である「デジタルサイネージ」を組み合わせ、お店の売上アップを支援できること**です。これからはそのシナジーをさらに高め、お店の運営を丸ごと支えられるような会社になりたいと思っています。今あるサービスを深掘りするだけでなく、新規事業も積極的に展開し、より多くの皆様に「なくてはならない」存在として認知されることを目指していきます。
尾上社長
尾上社長
木村
木村

これからも応援しています!本日は貴重なお話をありがとうございました!

学生へのメッセージ!

尾上社長よりメッセージ

木村
木村

以上、ペイクラウドホールディングス株式会社(銘柄コード:4015)の取材報告でした!

木村
木村

レポーター:神戸電子専門学校 2年 木村帆天
今回の取材で最も驚いたのは、「独自Pay」を単なる決済手段ではなく“顧客を呼び込むマーケティング装置”として設計している点でした。尾上社長の「まず店舗の課題を聞く」という言葉には、技術よりも顧客視点を徹底する姿勢が滲んでいました。挑戦的なビジョンからもスタートアップ的な熱気が伝わり、老舗の信頼感と混ざり合う独特の空気にワクワクが止まらない取材でした。

平川
平川

レポーター:甲南大学 4年 平川湧斗
独自Payについて、単に消費者の我々がお得になるサービスだと思っていました。しかし実際は、強力なマーケティングツールとしても機能するというお話しが興味深かったです。尾上社長の仕事の考え方や目標についても伺うことができ、とても勉強になりました。

五十川
五十川

レポーター:法政大学 2年 五十川瑠奈
ペイクラウド様が主力事業として展開されているキャッシュレスサービス事業は、競合がまだ少なく、今後も大きな成長が期待できる分野だと感じました。さらに、今回経営陣の方から直接お話を伺うことで、会社のこれまでの歩みや事業にかける熱い思いを知ることができ、大変貴重な学びになりました。

取材協力:ペイクラウドホールディングス式会社
取材レポーター:木村帆天(神戸電子専門学校 2年)   
        平川湧斗(甲南大学 4年)
        五十川瑠奈(法政大学 2年)                        
取材記事担当 :木村帆天(神戸電子専門学校 2年) 
取材SNS担当 :平川湧斗(甲南大学 4年)
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