広田証券(株)

提供:広田証券(株)

取材日:2025年3月12日

①個人に寄り添い、未来を拓く──広田証券の挑戦
②“証券”ってこういう仕事なんだ!広田証券が教えてくれたリアルな現場
③“1株”から始める資産づくり──広田証券が描く投資の未来

広田証券株式会社
業務部長 木内剛様
プライベートバンキング室長 石山幹人様
他学生メンバー(後述)

業種証券業
本社所在地大阪市中央区北浜1丁目1番24号
伊藤
伊藤

今回の取材記事担当は立命館大学2年 伊藤悠真です。よろしくお願いします!

広田証券様に投資勉強会を開催していただきました!

勉強会の様子

広田証券って何をしているの?

広田証券は創業当初より、個人投資家向けの株式や債券の取引サービスを提供しており、長年にわたり金融市場での取引をサポートしている企業です。お客様第一として地域密着型のサービスを提供しています。

伊藤
伊藤

広田証券ではどのようなお仕事をされているのでしょうか?

広田証券では、1. リテールセールス 2. IPO支援事業 3.自己資産運用 4.株式業務(単元未満株業務など)、と大きく分けて4つのお仕事をしています。

木内様
木内様
1.リテールセールス
伊藤
伊藤

リテールセールスについて教えてください。

当社の1つの仕事としては、個人の方向けに株式などのご注文をサポートするとともに、その注文を取引所に繋ぐというものがあります。

木内様
木内様
伊藤
伊藤

1つ目の仕事は個人の方向けのサポートですね。

もちろん当社でも法人様からの注文も取り次ぎますが、当社では圧倒的に個人からの注文が多いです。

木内様
木内様
伊藤
伊藤

そうなんですね。ちなみにお客様としては、どのような方が多いのですか?

お客様としては、60〜70代ぐらいの方が多くなっています。また、サポートさせていただくお客様も現にお客様である方からのご紹介であることが多いです。当社もここに課題を感じていて、より若い方々にお使いいただくためにも新たな事業を進めています!

木内様
木内様
項目リテールセールスホールセールス
対象個人投資家法人・機関投資家(銀行・保険会社・投資ファンド等)
主な業務内容株式・債券・投資信託などの提案・販売株式の売買、債券発行、M&A支援など
特徴顧客と直接やり取りを行う大口顧客との取引
広田証券の対応◎(個人特化、地域密着型サービスを展開)△(法人向けは少ない)
2.IPO支援
伊藤
伊藤

IPO支援事業について教えてください。

IPO支援事業とは、上場したい企業様のサポートを行う事業です。上場前は、企業の株の多くを創業者の方が持たれています。そのため、上場して多くの方に株を買っていただくためには、創業者の方の株を売っていただく場合があります。そこでの取次やその後のIPO入札のお申し込みを支援しております。

石山様
石山様
伊藤
伊藤

その際、企業の株価はどのように決まるのでしょうか?

株価の適性を決定する際には、デューデリジェンス(企業評価)を行います。これも証券会社の仕事の一つです。また、実際に上場される場合には、証券会社の社員さんが1〜2人企業に出向することもあります。これらを踏まえて、企業様の現状を鑑みながらデューデリジェンスなども検討しています。

石山様
石山様
デューディリジェンスとは?

お金の状況・法律のトラブル・将来性などを事前にくわしく調べること

3.自己資産運用
伊藤
伊藤

自己資産運用について教えてください

自己資金運用とは、自社で株を売買して会社の収益にするという仕事です。つまり、会社のお金で、会社のお金を運用し、収益を上げるというようなデイトレーダーのような仕事です。

木内様
木内様
伊藤
伊藤

そのようにして収益を出す仕組みもあるのですね。

自社での収益に繋げるということだけではなく、証券会社が積極的に注文を買ったり売ったりすることによって、お客様方の売買が成立しやすくなってもいるのです。要するに、市場の流動性を高めるという役割も担っているのです。

木内様
木内様

自己資産運用とは、証券会社が自分たちのお金を使って株などを売買し、利益を出す仕事のことです。
わかりやすく言えば、会社の中に「プロの投資家」がいて、自分たちの判断で投資をしているようなイメージです。

取材の様子

単元未満株取引で収益を上げる仕組みと蓄積

広田証券の強みは単元未満株取引のような少額取引でも利益を生み出せる独自の仕組みとを持っていることです。同社では株式業務部門が単元未満株取引を担っています。さらに、グローバル対応力を持つ証券会社であることも強みです。

伊藤
伊藤

単元未満株とはどういったものなのでしょうか?

日本の株式取引では100株が単元株(株の単位)として設定されています。つまり、単元未満株とは、100株未満の株のことを指しています。単元未満株でも株式取引を行えるようになっていると言うことなのです。これにより、より多くの方々が株式取引に挑戦しやすくなっているのです。

石山様
石山様
伊藤
伊藤

でも、単元未満株は金額が小さくて手数料が取りにくく、企業としてはマネタイズしにくいのではないですか?

単元未満株取引では、1つの注文の金額が小さいため、マネタイズしにくいという側面もあります。しかし、広田証券では、3つのポイントがあったため今でも収益を生み出し、持続的な循環を作り出すことができているのです。

石山様
石山様
伊藤
伊藤

3つのポイントって何ですか?

1つ目は、長年やってきたためゼロから設備投資を行う必要がなくて、チリツモ形式で利益が出てきたことです。2つ目は、他の証券会社向けに単元未満株取引をする会社が当社を含めて限られているため、市場の中でポジションを確立することができたことです。3つ目は、海外と日本の株式制度の違いから、海外の投資家からも単元未満株の注文を受注することができていることです。

石山様
石山様
伊藤
伊藤

3つ目の海外と日本の制度の違いとは何でしょうか?

海外では1株単位の取引が一般的なため、日本で売買すると単元未満株が発生します。外資系の日本支社はこれをまとめるのが手間なため、単元未満株の取引に強い広田証券に任せるケースがあるのです。

石山様
石山様
解説

長年にわたる継続・効率的な仕組み・希少なポジションにより、「少ない利益 × 多くの回数 × 低コスト」= 安定収益 という構造が成立している。この構造を成立できているのは広田証券ならではの強み!

プライベートバンキングも

広田証券は、一人ひとりの資産状況に合わせて、相続や不動産まで含めたオーダーメイドの資産サポートを行っており、高齢化社会に対応したプライベートバンキングを幅広い層に提供しています。

伊藤
伊藤

この事業を始められた背景について教えてください。

現在、日本の高齢化が進んでいます。これに伴い、遺産相続に関する問題が増えていす。我々は、この課題感に答えるとともに、サポートさせていただくお客様の資産を株式に止まらず、あらゆる資産においてサポートさせていただき長期的に資産を守るという取り組みを進めているのです。

石山様
石山様
伊藤
伊藤

具体的にされている取り組みなどはあるのでしょうか?

当社では、担当者が投資に関するファイナンスの知識にとどまらず、不動産取引・投資で必要となる宅地建物取引士などの資格取得にも励んでおります。

石山様
石山様
プライベートバンキングとは?

プライベートバンキングは本来、富裕層向けの特別な金融サービスですが、広田証券では資産運用の初心者や相続を考える方など、幅広いお客様に合わせたサポートを行っています。

お客様をトータルでサポート!

広田証券は、これまでの株式中心の営業から一歩進み、相続や不動産なども含めた資産全体を長期的にサポートする体制づくりを進めています。専門部署の設置や資格取得、外部専門家との連携を通じて、顧客一人ひとりに寄り添い、信頼される資産の相談相手を目指しています。

伊藤
伊藤

これから広田証券さんは、どんな会社を目指しているんですか?

これまでは株の売買が中心でしたが、今はお客様の資産全体を長くサポートできる存在になろうとしています。

木内様
木内様
伊藤
伊藤

資産全体というのは、投資以外の分野も含まれるんですか?

はい、相続や不動産のことなど、人生のさまざまな場面に関わるお金の課題ですね。社内に専門部署も作って、社員は資格を取ったり、弁護士や司法書士など外部の専門家とも連携しています。

木内様
木内様
伊藤
伊藤

単なる投資のアドバイスではなく、もっと広く、長く関わっていくんですね。

まさにその通りです。家族ぐるみで信頼される、そんな存在を目指しているんです。

木内様
木内様
学生へのメッセージ!

 広田証券株式会社
業務部長 木内剛様よりメッセージ

伊藤
伊藤

以上、広田証券株式会社の取材報告でした!

北田
北田

レポーター:甲南大学 3年 北田大夢
証券会社ならではの株の見方について知ることができ、大変勉強になりました。また、1人で200人から300人を担当し、顧客平均年齢の多くが70代後半であることに驚きました。

レポーター:甲南大学 3年 平川湧斗
単元未満株を扱っている証券会社が広田証券を含めわずかしかいないことに驚きました。他にも証券会社の方々の営業手法が電話中心であることや、自社の資金を運用していること等、普段聞けない話をたくさん伺うことができ、とても貴重な時間になりました。今後も金融に関する知識を深めたいなと改めて思うような取材でした。

伊藤
伊藤

レポーター:立命館大学 2年 伊藤悠真
広田証券さんは、証券会社としての八鍬威を果たすだけでなく新たにプライベートバンキングという事業をされており、とても驚きました。また、株式についての考え方など今まで知らなかったことを伺うことができて、もっと金融を勉強しようと思いました。

山下
山下

レポーター:関西学院大学 2年 山下奈々美
広田証券さんが取り扱っている単元未満株は、初期投資が必要かつ長期にわたって運用していたことで注文が膨れあがったために、他の証券会社では利益がとりにくかった部分を強みに変えていることが印象的でした。
また、お客様のニーズに応え、プライベートバンキングという事業も新たに展開されているとのことです。
また、自身の知らなかった金融の知識について沢山教えていただいたので、伺った話から更に掘り下げて金融に関する知識を深めていきたいと思いました。

取材協力:広田証券株式会社
取材レポーター:北田大夢(甲南大学 3年)
        平川優斗(甲南大学 3年)
        伊藤悠真(立命館大学 2年)
        山下奈々美(関西学院大学 2年)
取材記事担当 :伊藤悠真(立命館大学 2年)
取材SNS担当 :片野源也(名城大学 3年)
当ホームページは株のトラ®独自の見解が含まれており、特定銘柄の推奨や株価の上昇または下落を示唆するものではありません、最終判断はご自身にて行って下さい。
本記事の内容の著作権は株のトラ®に帰属します。

企画・構成・撮影:株のトラ®

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